2018年5月8日火曜日

二律背反の演技。

2018年5月8日 そよ風ペダル  担当:梶川

今日にキャスティング発表をするということでしたが、少しそのための稽古をしました。
今回はペアが二つの4人組が2チームあっての8人と、別枠の一人ないし二人(今お休みされている方とのペアになる予定)の役柄で作品は成り立っています。
この別枠の一人はこれまでお休みがあったりで私がいつも代役をしていました。
誰も演じていないということです。
つまり配役するにあたって、だれがこの役に適役かわからないということです。
というわけで今日は総当たりで演じてもらいました。
これまで代役してきたので、なんとなくこの役を演じる上での難しさがわかります。
明らかにシーンをリードしている、場を支配しているのでまずはそれをクリアすること。
とした上で脚本に仕掛けられている工夫、ユーモアを実現するのにどうするか。
この仕掛けを発動させるには、まず周りの人に対して感知しないで振り回しているという状況が必要です。
そのためには状況に反して役者としては周りの役者がどんな反応をしているかを見定めなければなりません。
そしてどのタイミングでどんなテンポでセリフを進めれば周りの演技を面白く誘導できるかを常にアンテナを働かせないといけません。
役柄の当人に振り回している意識はないなと見せた上で、その実、役者としてはかなり作為的に振り回していくという二律背反な演技が求められます。
そうとしても、先週の記事でも書いたとおり、これは私が演じるならばのこだわりであって、独特の間合いでやり取りすることで成立するのかもしれません。
稽古終わりで配役発表となりました。
いよいよ本番稽古がスタートです。