2018年1月31日水曜日

動作の理由付けをしない

130 そよ風ペダル 担当 土井
急に現代劇場で稽古することになり大変ご迷惑をおかけしました。ご協力ありがとうございます。
今日はボールなしで、たっぷりとウォーミングアップです。

戯曲は27ページから30ページまで進みました。
先週進んだ部分の少し前、18ページ後半の「ところで会議は」から稽古を始めます。途中安藤と井上が退場し、後で再び登場しますが、役者が変わります。何故変わるかの答えはありません。見ている方は役者が変わった事で何か「ぼやっ」として戸惑います。



まだまだ「間」が短いようです。役が決まり台詞が入った時、この「間」の何とも言えない空気感がどう流れるか、楽しみです。

27ページの迫田の台詞を少し変更し、語尾のリフレインを楽しみます。




1人はあるわけがないモノを一生懸命に探します。
5人目のキャラクターが登場し、こちらは一目で無人とわかる空間をうろうろと人を探し回ります。
この時、動作の理由付けをせず、動くきっかけがわからないようにします。無表情というのでもないのですが、意味がわかる表情や動きをしないという事です。

「陰口」とそれに対する「お願い」は、殺伐とした空気を出さないように。出さない努力、でしょうか。大人ですから。




 戯曲は半分くらいまで来ています。まだ今は配役を決めず役をシェアして行きましょう。

2018年1月30日火曜日

肩の力を抜いて。

1月30日(火) 恍惚一座 担当:梶川


本当にごめんなさい。
わたしのミスで今日の稽古場をとり忘れていましま。
まずはわたしの土下座から稽古が始まりました。
トラブルのためいつもより狭い空間で無理やり稽古となりました。
まずは前回の会場稽古をふまえての変更を伝えて。
登退場の出入り口の構造の都合やら見せ方の向上のため三幕の動きを変更していきます。
少し動いてみた後、最初から通し稽古を。
場所もイレギュラーなのでいつもとは雰囲気のちがう通しになりました。
具体的に大きな声が出せないから、普段のおしゃべりしているくらいの声量なら大丈夫だしそれくらいの声量でという思いがあります。
つまり日常レベルのやりとりにしようとなります。
いい感じで和らいだ空気で肩の力を抜いた演技となりましま。
セリフ間違いが多くなりましたが、演技が自然なぶん笑えるところも増えていました。
これはこれで良かったのではないかと、自分のミスを棚上げに。
いえ、反省します。
気を引き締め直して本番に向かいましょう。

2018年1月26日金曜日

台詞のない部分に

125 WakuWaku 担当 土井
寒いのでよく身体を動かしてから声を出します。
滑舌の稽古として、「ア・エ・アン」。舌を思い切りのばし「エ」、口の筋肉も柔らかくなりました。続いて「アメンボあかいな」を。

戯曲は161ページから162ページ。延ぶと初江が校長にストライキを止めるよう言われます。
テキストを解析、分析し、話し合いながらの稽古です。

「台詞のない部分」この中にこそ、それぞれの感情が想起されるものが沢山含まれています。

校長の言葉は柔らかいけど、相手に付けいる隙を与えません、2人を「見ずに喋る」というのも上から目線です。

2人が、校長に真向から立ち向かわないことで、「気持ちの強さを表に出さず隠す」という、対面するのとは違うニュアンスが出ます。台詞も初めは抑え、最後に「お言葉ですが」で強くすることで引き立ち、校長を怒鳴らす結果になります。

校長がドロップを取り出して引込める、着席を勧め、立って窓を開ける、2人が席に着く・・・心の中がどのように動き身体が動くのでしょうか?
3人のステータスも興味深いものがあります。校長は延ぶだけが大事なのであり、初江は問題にしていない、それに対して初江は?1ページちょっとの間に想像できることは沢山あります。



2018年1月23日火曜日

会場稽古に向けて。

2018年1月23日 恍惚一座 担当:梶川

なんと言っても今日は午後から会場の文化芸術会館の和室で稽古です。
それに向けて午前中は稽古に打ち込みます。
一場は通しをしたあとに高杉さんが聞いなったところを話しつつ返し稽古。
始まり方をどうするか、スタッフワークとの兼ね合いの話も出てきます。
笑う演技というのは難しいなと感じます。
笑いに限らず感情表現というのが。
わざとらしさが見抜かれやすいと。
細かな演技の指定が入っていきました。
ニ場はお休みがあるので高杉さんが代役を。
セリフの意味の込め方。
ひとつひとつの言葉を丁寧に意味づけすると、テンポがわるくなると。
例えるならば歌謡曲を歌詞にいちいち意味を込めるとメロディがなくなっていく。
ここぞという時にこぶしを握るわけです。
セリフも流すところとここぞというところを使い分けたいわけです。
三場はラストの言い合いのシーンをメインに。
体の動きや声の出し方を高杉さんの実演を交えながら伝えたれていきます。
ラストとしての盛り上がりが作られていきます。
さて、このあとは移動して会場稽古。
有意義に時間を使いましょう。


2018年1月19日金曜日

新庄の狼狽

118 WakuWaku 担当 土井
一発で成功した「気配を感じ順に立って座る」に続き、「ビビリビビリバ」「バー」又それに「ゾウ」を加えた、瞬時に相手に反応する新たなゲームで身体を温めます。

戯曲「見よ、飛行機の高く飛べるを」は、130ページの途中から131ページ新庄の退場までを2組に分かれて練習。
新庄が延ぶと初江に自然主義文学の小説を貸して欲しいと迫られる場面です。
一度読合わせした後、話し合いをしながら稽古を進めます。

新庄が「ぶれる」理由は?1つに延ぶへの好意、そして自分が追い求める理想の教師像と現実とのギャップです。
延ぶと初江のステータスは初めは延ぶが上。
2人は、新庄との距離を詰める事で、また衝撃的な単語を使う事で彼を益々動揺させ、追い詰めます。
新庄にゆとりを与えないテンポで圧力をかけていきます。


「人間の真実・・・」それは自分の真実だと見抜かれたかと狼狽えた弱みに付け込まれ、2人に詰め寄られます。


戯曲を読み解き、台詞の裏に何があるか?を探り、感じた事を動きにしていきます。
来週は161から162ページを「解析」し、演じます。今度は2人と校長です。
それぞれの本音から、お互いの距離感、身体的アプローチの仕方を考えましょう。


2018年1月17日水曜日

大人、で。

116日そよ風ペダル 担当 土井
新たに16ページから20ページが出来上がりました。

1回目は、これまでの話の流れを再確認しつつ、最初から演じます。新規部分も、登場人物は4人のままで大きな変化はありません。

2回目は、迫田が登場する5ページからをキャストを変えて。
「深呼吸」をするポーズを決めましょうか。
広い牧場を眺める気分で深く息を吸って。
深呼吸を止めるタイミングが話の流れのポイントになります。吐く前に止めるには息を止めている時間が必要です。
篠崎は会議に遅れたかと走ってやってきます。


3回目、更にキャストを変えて。6ページの安藤の台詞ですが、初対面の相手の事なので「何を求めているか」を「何を求めていらっしゃるか」に変更しました。
大人、とは何でしょう?「信じてはいないが、そういうことにする事を了解する」それが大人の定義です。そうですね、なかなか大人になれませんが、そうする事で爽やかになれる事もあるようです。


4回目、またキャストを変え12ページから。
深呼吸もそうですが、机を持ち上げようとする場面も複数回出てきます。何故か片方を安藤ひとりで持ち上げようとして持ち上がらない、もう片方が3人で安藤が1人、とアンバランスなのも何か記号みたいなものがあるのでしょうか?
謎の言葉が鎖のように繋がっていきます。それがとても心地よくて。次はどんな人が登場するのでしょう?



言葉にならない部分を想像する

116 恍惚一座 担当 土井
富田ふれあいセンター研修室にて。
二場から抜き稽古、今日はみどりと道子がお休みです。
電話は下手前方の壁に掛かっています。西浦は壁に寄りかかったり離れたりと、身体を使い長い電話の台詞に、動きをつけましょう。相手の会話の内容を想像すると、台詞のテンポに変化が生まれます。

みどり(先生が代役)と佐江子の絡み。目を合わせ、相手とのフォーカスを取ります。椅子も使いようで身体が変わり、もたれて喋る事で出る空気があります。


西浦夫婦で前夜どんな話をしていたのか想像して演じてみました。情報を羅列するのでなく言葉にならない心情や信頼関係を思い浮かべます。そうですね、「どんな話」というより、「どんな思いの空気が流れていたのか?」といった方がいいのでしょうか。台本に書かれていない事を想像する・・・役が膨らんできます。



休憩後三幕、16ページの祐子と聡子が戻ってくる所から。
感情の流れのやりとりがスムーズに流れるように。
相手に向かって行く台詞、逆に相手を見ずに言う台詞があります。
息せき切って入ってくるしのぶの呼吸は、落ち着いて話している二人の呼吸とのギャップの面白さがあります。
セリフの最後の「ええ」や、「ね」は重要です。



衣装も少しづつ揃い、一幕は通しです。
電話も三幕と同じ場所に壁掛けで。
「空気や間」を伝えたい作品なので、意味が通ればいいというのでなく、台詞をしっかりと頭に入れて、相手との感情のやり取りが出来るようになりましょう。
たわいない友達同士の会話には笑いを入れて。
1つの台詞毎に切れずに会話が流れるように。
沈黙の後に来る、台詞。タイミングや重さが難しいですね。

2018年1月12日金曜日

ステータスの転換

111 WakuWaku 担当 土井
2018年の稽古始めです。お正月に腰を言わした人が続出!わお!
然るに!第1の宿題、手と足がアンバランスに動く体操では、暮れから練習していた成果を存分に披露。「無我の境地に入る事」が上達のポイントとの事。




2の宿題、永井愛の戯曲「見よ、飛行機の高くとべるを」を2度読み、感想を書く。
今日は皆で自由に感想を語り合います。

劇中登場する小説「布団」から話が始まりました。男性より女性の方が臭いフェチの気持ちがわかるようで・・・

そして、本には説明のない登場人物の「容姿」を想像し。

「許せない」、「いや、子供達の将来を思っての事だ」「一番責任を取らされただろう」と安達については特に様々な意見が出ました。延ぶと新庄、婦美や順吉の「その後」を予想します。

「転向」について話し合った後、「初江と延ぶの関係」について考えることになりました。
ふたりの間に起こる「ステータスの転換」。
それは婦美と順吉、延ぶと新庄にも起こります。校長たちの生徒に対する対応にも伺えます。それまでの立場が逆転する言動や態度でドラマが起こります。ステータスの転換がちりばめられた作品のようです。そこは部分的に稽古してみたいものです。

女性差別や言論の自由。教育論などの話が出た後、
「窓の外の世界と繋がる」舞台が、「遠くに街がみえる」にオーバーラップしてきました。舞台図を描いてみた方もいらっしゃいました。「何処から登場するか?」ということはキャラクターを読み解くことにもなります。次回からは、「抜き出して演じ」ながら、話し合います。










2018年1月9日火曜日

行間


1月9日 そよ風ペダル 担当 稲葉
新年最初の稽古です。
前回から台本がさらに6ページ分進みました。
登場する人数が4人まで増えています。
新規ページの前半は、3人でのやり取り。
台本中、会話の中で間を空ける部分が何度か出てきます。
「これはどういう意味の間なんだろう」と(おそらく)思いつつも、立ち稽古を始めるキャストの皆さん。
意味はまだ分からないながらも空けられる間。
何だか分からないけど、ちょっと面白い。
筒井さんからシーンの解説、演じ方の説明を受けつつ、キャストを代えながら何度かやってみるうち、だんだん面白みの正体が見えてきます。
間に含まれていたのは、いわゆる「行間」のやり取り。
初対面の登場人物たちが行間、あるいは空気を読みながら、様子をうかがったり、時々空気を読み違えたり、他の人が読んだ変な空気に流されたりして、そのさまが面白い。
日常でも時たまあるんじゃないでしょうか、この変な間。
初読みですでに面白かったですが、少しずつ間の意味を理解して、短い稽古時間の中で面白くなっていくシーンを見て、期待が高まります。

脚本から離れて。

2018年1月9日 恍惚一座 担当:梶川

年末年始のお休みを挟んでの稽古です。
この期間でセリフを覚えましょうとして、今日から脚本を持たずで通し稽古です。
まだたどたどしいところもありますが、なんとか初通しでした。
通し後にダメ出しです。
今日から3時間稽古なので時間もたっぷりです。
そしてこれから毎週、通し稽古をすることが決定です。
細かな演技のニュアンスを提案されていき、2場の稽古を残り時間でおこない、他の場は午後からの稽古。
そうです、今日から自主練習が午後からも始まります。
本番に向けて稽古がいよいよ本格化しております。