2017年11月28日火曜日

段取りを決めていく。

11月28日 恍惚一座 担当:梶川

脚本が完成しました。
とても順調に進んでいます。
今日はシーンの中でどう動いてどこに立つか。
自分たちでも練習ができるようにまずは段取りを決めていくわけです。
動きの話なので持ち道具も関わってきます。
電話をとる、上着を着るなどなど。
できるだけ早めに道具も使って稽古したいところです。
というわけで、シーンに出ている人たちで小道具リストなり小道具集めをすることになりました。
立ち稽古をしながら解釈に対して役者から質問があり演出が答えるということで創作が進んでいきました。
芝居の細かなニュアンスは来週からです。

2017年11月21日火曜日

呼吸をしている、立っている。

11月21日 恍惚一座 担当:梶川

脚本がほぼ仕上がりました。
あと2ページほどで完成とのことです。
アップとしてマルチタスクの運動と椅子取りゲームを。
椅子取りゲームは鬼が近くに来るとワタワタしますが、実は遠くにいる間に何をするかが盛り上がる秘訣で。
つまりは俯瞰した状態でゲームに参加すること。
鬼が演劇におけるセリフだとして、セリフを喋っている人がワタワタとしておるわけですが、作品の豊かさを補完するのはセリフがない俯瞰している人がどうシーンに参加するか。
そのようなことも考えながらのアップでした。
ふつうに脚本を読み合わせまして、休憩。
再開後に簡単な演劇史について。
神に捧げる演技から日常を描く人間に向けての演技へという話。
そんなこともありながら先週同様、2幕3幕を全員でテンポを共有しながらの読み合わせです。
事件というか、ストーリーよりも日常的な会話をいかに豊かに表現できるか。
それはいかに人間そのものをそのままに表現できるか。
その足がかりとしてのテンポです。
今回は特に、舞台で生きているかどうかが問われます。
舞台で呼吸し生きる。
そこにただ立つ。
こだわりましょう。

2017年11月14日火曜日

作品のテンポをつかむ。

11月14日 恍惚一座 担当:梶川

マルチタスクのワークをしました。
真ん中にいる人を三人で囲んで、目の前の人の動きを真似、右手から簡単な算数の質問、左手からプライベートな質問。
それが同時に真似つつ問いかけに答えるというマルチタスクです。
案外真ん中でけでなく、周りの三人もひっきりなしに動き質問するのは少し難しいです。
プチ聖徳太子ワークですね。

今回の作品は三本の短編をゆるやかに関係付ける連続短編オムニバスです。
三幕では場所は違いますが、同じ時間を共有します。
今日は一幕目の脚本が配布されました。
役柄を決めないで台詞一つずつを順番に人を変えて回し読みします。
キャラクターがどうこうではなく、台詞をテンポよくまわすことに重点を置いての読み合わせということです。
家で脚本を読む時にもいちいち誰が喋った台詞かということを意識してしまうと、台詞のやりとりのテンポがわからなくなります。
台詞だけを流し読んで作品に流れるテンポを掴んでいきたいと。
テンポということを知るために、カエルの歌を単語で区切ってみんなで回します。
歌自体にテンポやリズムがあるので、外れるとよくわかります。
テンポとともにコントロールできない場に自分を晒すということで、ワンワードというワークをしました。
桃太郎の話を単語ひとつずつでみんなで回していきます。
だんだんと本筋とそれながら、でもテンポを崩さないように反射で単語を出していきます。
そうやってテンポを意識した上でもう一度役柄関係無しで読み合わせ。
読み合わせの時間が短くなった気がします。
テンポが良くなった証拠ですね。
作品のテンポを掴んでいきましょう。

2017年11月7日火曜日

マルチタスク、つなぐ。

11月7日 恍惚一座 担当:梶川

恍惚一座の稽古再開です。
すでに次回公演が決まっています。
2月18日(日)13時より京都府立文化芸術会館3F和室にて。
第39回Kyoto演劇フェスティバルに参加します。
山口さんが1月中旬に東京で公演があり、一ヶ月半の間に東京で滞在制作となります。
というわけで今日から本番まで講師が変わります。
WakuWaku講師の高杉さんが代わりに。
以前も二ヶ月ほど代講をしていただきました。
その時に三本の短編作品をワークで作りました。
今回の本番ではこの三作品をゆるやかに繋げての連作短編として仕上げます。
脚本の書き直しから完成までは来週ということで、今日は演技ワークと公演に向けてのスタッフワークの振り分けなどについての話し合いをしました。

演技ワーク。
マルチタスクについてで。
例えば舞台の上で歩きながら台詞を言うとか、行動と発話を同時に演じる場面があります。
それを自然にできるようにのワークです。
体のマルチタスクとして、右手を三拍子で左手を三拍子で動かし、足は横→中央→右足前左足後→右足後左足前を同時におこなう。
こんがらがりますが、ひとつひとつ確認しながらやってみたり、無理して早くやってみたり。
さらにはその内に発声も加わって、さらにさらに一周したら左右が交代すると。
先は長いですが、少しずつ。
もう一つ。
二人組で片方が昨日あったことを喋り、そこにもう一人が単語をいれていく。
その単語をすぐに取り入れておしゃべりを続けていく。
反射神経も鍛えられます。

つなげていくワーク。
作品創作において演出から行動の提案をされたり段取を提案されることがあります。
ではそのひとつひとつの段取りをどう繋ぐのかで演技の印象が大きく変わっていきます。
設定を用意せずとも動きのスピードを変えることだけで見ている側の想像力に対する刺激が変わります。
ワークとしては以下の三つの行動を設定します。
座っている→窓から外を見ている→また座る。
つなぎとして、どう窓に意識を持っていくか。
窓に気づく動機や目的。
そしてもう一つ重要なことは内面をどう捉えるか。
悲しいから泣いてみたり、ショックだからうなだれてみたり。
そんなステレオタイプで記号的なことになるとそれだけのことしか表現できないので情報としては少なくなります。
ただそこで呼吸して生きている人がいればいい。
いろんなことを無しにして、三つの行動のスピードについてこだわってワークをしました。
山口さんとは違う視点で創作していきます。
恍惚一座が変化していく予感がします。