2017年9月21日木曜日

共演者と共に物語の流れを掴む

921 Wakuwaku 担当 土井

チラシ、チケットも出来上がり、いよいよ公演が近づく空気が漂ってきました。今日は舞台監督さんに通しを見て頂きます。
衣装もつけての通しです。

通しの前、稽古が少なかった7場を抜き稽古しました。
田所、だいぶ台詞が入ってきました。なかなか台詞が出てこなくても、笑っている田所のキャラを崩さない事です。
縁子が電話で母親と喋る声、身内にしか見せない声を出します。

1447分から通しを開始し
1610分に終了しました。
伸び伸びと台詞のない部分の時間を感じ、共演者と共に物語の流れを掴む事が今日の目標です。
通す事で全体の流れと人物がくっきり見えてくるのが目的です。
抜き稽古で言われた注意「点と点」を、通す事で繋げていきます。

公演1ヶ月前としてはよく出来ていました。
其々が流れを作り、相手を受け、共演者とのハーモニーができてくると演技をするのがもっと楽しくなります。台詞を覚えていないと、楽しむことはできません。うろ覚えではなくしっかりと、覚えましょう。

1場面、縁子が窓を見る。この動作はこの作品の重要なポイントです。慎重に。
田所は笑える余裕を持ちましょう。

2場面、竜二は相手の台詞を受けていないので、自分の台詞も相手にも伝わりません。しっかり受けると役柄にも変化がでます。
机の下での縁子のリアクションを今後稽古しましょう。
貞子は退場する者へかける声の距離感を取ります。

3場面、衣装を変えられる範囲で変え、2017年と1975年を跨ぎましょうか。
同窓会は、雰囲気を作る小技が効いていました。
縁子は基本的には声を外に出すように発声しましょう。皆さん、椅子にもたれる所作を増やします。

4場面、亜希を呼びに行く栞の引っ込みはもっと長くていいですね。
栞は、オリンピックについて、現役の選手として実感を込めて語ります。
貞子と栞、温度差の噛み合わせがポイントです。
通り過ぎる現代の好美はしっかりと懐かしい寮を覗きましょう。

5場面、深夜の会話です。稽古は明るくて実感湧かないですね。想像、想像。
好美は視線をどこにもっていくか整理されました。
亜希を見つける好美、ここは動きを変更します。
亜希が窓からの景色を見る時は、「達観」した心境でしょうか。

6場面、クリスマス会のワクワク感が出ます。
竜二、菊江の言葉で立ち直る場面を、もう一度整理しましょう。また、紙を投げる所もこれから整理します。
栞は、怒り方の表し方の変化を付けたいですね。
亜希の叫びは、次はニュアンスを変えてみましょう。
其々に思惑があります。
ラストの浩子は、もっと重く。

7場面、田所は動きながら台詞を言う稽古をしましょう。二度同じ事を言って笑わせたいですね。
縁子、電話をかけるまでの時間の心の動きを出したい所。そして最後に出ていく時のタメと空気感を。

さあ、来週やる事がいっぱい出来ました!体調に気をつけて頑張りましょう!