2017年7月21日金曜日

リアクションで台詞を返す

720 Wakuwaku  担当 土井
今日の発声練習はいつもと趣向を変えました。
ひとりが今日の出来事を語り、他の人がその言葉と動きをそっくり真似ます。
話している人の身体の重心はどこにあるか?
気持ちが高揚していると重心は上へ上へと。重心が下に向かうとずっしりと説得力を感じます。

今日、実際の舞台の大きさを紐で囲って見ました。実際のテーブルの大きさがどうなるかが問題です。
四場、栞と貞子の絡み後半から。貞子は表情を変えずに相手に謝罪を求めます。
重い空気の2人の後ろを現代の3人が楽しげに通り過ぎます。座り位置に変更がありました。新しい位置に頭をシフトしましょうか。





五場は、暗いところでの好美の発話から始まります。客席にしっかりと届きながら暗さに馴染む声がきっと出るようになります。そして「・・・」。言葉にしない何かを感じます。



好美に振り向かない事で辛さに耐えている亜希。
でも明るく生きる強さを持ち合わせている人です。
歩く時に身体が揺れるのに注意です。ちょっとした目の動きはとてもインパクトがありますね。そこで亜希は何を見ているのでしょうか?
好美は気づかない「ふり」をしているのでしょうか?
感情を表に出さないふたり、お互いに相手に対する微妙な心遣いがあります。

六場、栞はふっきれているか?のように高揚しています。
竜二の「ため息」は独自のものなので会話に馴染まないように。反対に会話する時は、相手の台詞をちゃんと受けとめ、リアクションとして台詞を返してください。



菊江は折り紙の手作業をしながら会話しています。その手が止まる時、空気が変わります。

廊下を歩きながらの会話は距離を計算しながら歩きます。実際はもっと距離があるので、出来れば実寸で稽古したいものです。

内弁慶の縁子は菊江が他の人に繋がるのを遮断します。ここも数人の登場人物の中で二人だけの会話をする場面です。

来週は今週の続きからラストまでを稽古し、再来週は通します。