2017年5月19日金曜日

台詞の裏にある、台詞にならない感情

5月18日 WakuWaku 担当 土井

発声練習。「広がりのある声」この時、自分の内側ではなく、外に意識を集中させ、相手の声に共鳴します。
「直線的な声」は真っ直ぐに届く声です。なんというか、この声をだすと腰が引き締まるように感じます。

台本は、20頁まで出来上がりました。今日も誰がどの役でもなく、読み合わせをします。役を決めない練習のメリットは全員が全員の役を追体験できる事です。


さて3時18分より読み合わせを始めました。先週配布された分にも変更があるので、新しい台本を最初から読み合わせです。途中、1分2分、質問で時間が進みましたが4時に全てを読み終わりました。約40分程かかったようです。

景色も人も、変わったこと、変わってないことはなんでしょう?時間が流れていく様子を伝えたいですね。
後半、話はドラマチックに展開していきます。


演じてみてお客様にわかりにくい点があれば、変更していきます。途中質問があった、時間がオーバーラップする場面など、やってみて感じがつかめるというものでしょうか。

さて1場の前半と後半、先週練習した部分を止めながらの立ち稽古です。
始めに舞台設定を頭に入れます。実際には見えない窓の位置なども共有します。

田所は掃除しながら、時計を気にしています。そんな細かい設定を盛り込みましょう。
縁子が寮に入ってくるとき、田所の台詞にかぶるくらい、間を置かないで。
お茶を入れる時間はちゃんと取る。
縁子は懐かしいだけではない、何か怖い感情を持ちながら、42年前に暮らしていた場所に居ます。窓の外の景色も変わっています。
台詞の裏にある、台詞にはならない感情、難しいですがそれを表現したいものです。


「新しい寮」のある校舎は舞台奥にあるということで。
縁子は寮を確認しながら、田所の言葉を聞いていて聞いていない、でも噛み合わせはあります。
田所は縁子の様子を見ながら、軽く明るく、サービス精神旺盛に対応します。
縁子は社会性を忘れないよう、表意的にしゃべっているだけなのに、田所が返事をしてきて、だんだんと居心地が悪くなります。自分の想いに没頭したいのに田所にじゃまされているのですね。
縁子の表向きの田所に対する台詞と、全く違うことを思っている内面、この二重性、二面性をどうバランスをつけて演じるか?

来週もニュートラルな気持ちで色んな役にトライしましょう。