2017年4月28日金曜日

それぞれの役割

420 WakuWaku 担当 土井
輪になって、久しぶりの「連想ゲーム」から始まりました。これは連想することより、テンポを崩さず繋いで行くことに意味があります。言葉が出てこなかったら、目に入ったもの、擬音、なんでもオッケー、リズムに乗せて何かを言えばいいのです。「えーっと」は言わないように。
言葉を隣の人に回したあとは、アトランダムにあてて行きます。誰に言葉をかけているのか、目線、身体ではっきり示しましょう。

次に先週に引き続き「ジェスチャーゲーム」です。
2度「お題」を答えるチャンスがあるのですが、なかなか当たりません間違った答えを聞き、正解させるために何か表現を変えてもう一度ジェスチャーします。相手をよく観察し、その思惑を理解し、読み取ることが大切です。これは、見る側にも、動く側にもお互いに言えることです。

先週は休講でしたが、メールで「配役」をお知らせし、各自で稽古してきていただきました。皆さんしっかりと台詞が入っています。
まずは読み合わせ、行間にある気持ちを汲み取りながら、読み進みます。
各登場人物の「目的」が、だいぶ鮮明になってきました。大きな空気の流れを理解し台本を読んでいきます。

2回読合せをし、休憩後は立ち稽古へ。
その場の空気を感じ、そして相手の様子を感じます。
相手の言葉をしっかりと受け止め、返します。

母・美枝子と早苗の間で、台本に入る前に
やり取りがありました。母は娘を寮から連れ戻したいようです。
亜希の事を「伝えなければならない」使命をもった佐々木は、訝しがる奈々江の質問をピシャッと遮ります。
呼ばれた武丸は全く空気を読まず登場し、佐々木に叱られます。


 自分の事を言おうとして言えない亜希、意志は弱く泣き崩れてしまいます。
児童相談所の職員である畠山は淡々と言葉を立てずに気を使いながら説明します。



その後に来る茜の行動までの「間」。
茜に対し反応できない亜希。茜、奈々江、武丸は結束していきます。早苗は3人のように戦うことも、また逃げることもできません。

亜希の意志を聞き、3人の矛先は早苗に向かいます。3人は早苗につめよります。早苗は何かを決意しますが、母に遮られます。もし止められなかったら、何を言いたかったのでしょうか。


母の長台詞に緩急が出てきました。文章ひとつひとつを大切にし、十分に「間」をとりましょう。
その言葉が娘たちに届くように。そして大切な一言をブチ込みます。


畠山に連れて行かれる亜希に早苗が「待って」をかける言葉は強く、そしてある決意を持って亜希に優しく語りかけます。奈々江は仲間意識に支えられています。



その場の人間関係、空気を作る為には、台詞の多少にかかわらず、登場している全員にそれぞれの役割があります。立っている位置からして、その役割を表現しています。

この台本を次(5月11日)もやりたいところですが、メンバーも増えるので新しい稽古に入ります。