2017年4月17日月曜日

理想の俳優ではなく、脚本の役柄を目指す。

4月11日 そよ風ペダル 担当:梶川

脚本をどう扱うかについての稽古が進んでいます。
声の出し方をどうするかということにこだわっていますが、そよ風ペダルでの創作方法について改めて筒井さんから説明がありました。
それは理想像を置かないという事です。
何度か折にふれて話されていますが、例えば以前に話されて事で演技が下手ということはどういうことかというのがありました。
それは自分のやりたいこと(理想の演技)を想定して、それが実際に出来ていない時に下手な演技となります。
理想と現実は違うという事ですね。
なのでまず理想を持つのは一旦横に置きまして、できることから始めようということでした。
今日の話では憧れの俳優さんの演技を間に置いて脚本を読んで演技を作るのではなく、直接に脚本から創作をしていきましょうという話がされました。
直接に脚本から創作するとはどういうことでしょうか。
脚本には役柄があり、ト書きと台詞が書いてあります。
ならばまずは台詞に安易に声色をつけないで(声をつくらないで)発してみる。
ここ最近やっていることはそういう事なのでしょう。
一種の鍛錬のようです。
こうやろうという演技が先にあって脚本(台詞)が扱われるのではなく、まずは台詞があってそこから演技が導かれてくる。
鶏が先か卵が先かという感じでもありますが、誤解を恐れず言い切るならばどこまでいっても演技はいらないのです。
ただその舞台に脚本に書かれた作り物である筈の役柄が演技でなく本当にそこに生きていると観客が見て納得できる事こそが必要なのですから。