2017年4月7日金曜日

でもね、私、決めたの。

46 WakuWaku 担当 土井
新しく参加されたお二人が名前を覚える為「名前鬼ゲーム」で身体を動かしました。鬼に捕まりそうになった人が誰かの名前を呼ぶ、呼ばれた人は返事をして新たな鬼になるというゲームです。
ポイントはスローモーションで動く中で感情の起伏を掴み、スローな動きと追いかけられて焦る感情が分離するのをコントロールすることです。
ただ誰かの名前を呼べば鬼を免れるのに、身体は逃げようとしてしまいますね。

発生練習では、様々な声が一つになり美しいハーモニーが生まれました。お寺の声明(しょうみょう)はこんな感じでしょうか。
今日は後ろ向きで声を出す訓練や思い切り舌を出して
A E A N (あえあん )と滑舌の練習もしました。





新しいテキスト2枚。
寮に住む高校生達。その内の一人(亜希)が親を亡くし、児童相談施設に入らなくてはならなくなります。亜希が施設に行くことに反対し、寮に留まらせようとする寮生達。それを冷静な判断で却下する大人。そして最後に写真を撮る新聞部部員。
台詞は関西弁ではなく標準語のアクセントで言うことに気をつけてください。
今日はまず、この「場」を共有することから始めます。
「・・・」間は十分に取り、反対にたたみかけるように言うところはどんどんたたみかけます。
舞台の空気をコントロールる、間、沈黙。
そして寮生たちの熱い団結の盛り上りのあと、「でもね、私、決めたの。」と複雑で含みのある重苦しい決意を持った亜希の言葉に行き場をなくした寮生達の熱は新聞部員早苗に向かいます。
寮生佐々木の母、美枝子の大人の理屈と迫力でせまる説得のあと、相談員が優しさで皆を納得させ、何とも言えない気まずい沈黙の時が来ます。この気まずさの沈黙を我慢しなければいけません。けして戯画化しないよう。
男2名、女6名でキャスティングはどんどん変わります。誰が誰を演じているのかわからなくなり、何処に向かって台詞を言えばいいか混乱しました。
来週もう一度、このテキストで練習です。たった2頁のなかに、重い場面、熱い場面、圧倒される場面、エピローグ等多くのものを盛り込めることに驚きました。