2017年3月10日金曜日

充分に「間」をとる

3月9日 WakuWaku 担当 土井
今日は2名の体験の方を迎えての練習です。まずは「人間知恵の輪」で身体と心をあたためます
。人に触れる事により、社会的な距離感を壊します。知恵の輪を解くためには、触れて感じ、アイコンタクトをし、 言葉も使い、コミュニケーションをとらなくてはなりません。



次に「立って座る」ゲームを。
気配を感じる集中力が必要です。すんなり成功。素晴らしい!

そして「キャッチボール」。
名前を呼び返事をもらってから投げる、
アイコンタクトのみで投げる、
できるだけ簡素に素速く投げる、と三段階で。

スピードは上がっても、テンポが良くないのでテンポを意識して、もう一度。

さて、「発生練習」
身体をポンプとして使います。
空気を鼻から吸ってお腹に貯め口から出す。
空気は胴体全体に入り丸く膨らみます。
胴体だけではなく次は足の裏から空気を吸い上げるイメージで。足から出た声が皆で囲む輪を満たし、或いは壁に真っ直ぐに当たります。声の方向性と質感はいろいろです。

後半は自分達でごく短い台本を作ってみました。今回の目的は「台詞のテンポ、(登場している全員での)間の持ち方」を学ぶ事。
3人ずつ3グループに分かれ、ひとり2個、3人で6個だけの台詞があるドラマを作ります。
一度発表してアドバイスを頂き、もう一度稽古した成果を発表しました。

1グループ。待ち合わせ場所に間違って2人の女性を鉢合わせさせてしまった男


男性はもっともっと出を待ちます。
ふたりの女性は台詞が被ります。
「私のヒロシくんよ」の後、倍くらいの間をとります。心の声を「間」で表現します。
女性達は最後に無言で見合ってから、分かれます。

2グループ。リビングでの姉二人と弟の会話





ここも、弟の出をもっと待ちましょう。
3人の会話のテンポを上げます。
弟が出て行ってから姉妹が話し出すまで、もっと待ちます。「間を埋めるための身体の動き」を我慢します。

3グループ。電車の中にて カップルとその2人を見ていた女性





女性の反対側にとカップルの立ち位置を変えます。
また、煙草を吸っている事がわかるようにも。女性から吸い殻を渡された後の大きな間をとります。カップルの女性は目線の動きで表現します。

全く違う3話が出来、短い時間でしたが稽古の成果も現れました。おもいっきり「間」を取る事は実は大変難しい。「間」の中に表現される世界にリアルを感じました。