2017年2月17日金曜日

歴史を積み重ねる。

2月14日 そよ風ペダル 担当:梶川

最後のページの稽古をしています。

前回の稽古で時間がなくてできなかったペアのパフォーマンスを確認し、もう一度最初から。
しかし今日の稽古は大半の時間を作品の演出の説明に費やされました。
この最後のページのパフォーマンスは毎年やりたいという構想が筒井さんにあります。
時間が経てば劇団としての形態も変わっていきます。
例えばそれはメンバーの入れ替わりであります。
個々人がその入れ替わりに対して何を感じているかはさておき、劇団としてはそのことに頓着せずあっさりと前に進んでいきます。
そのことの良し悪しは横に置き、ただそのあっさりと前に進むことを演出したいと。
そのために今回のパフォーマンスは録音されます。
のちのとメンバーがやむおえない事情で退団されたとして、その方がいないで行う最後のページのパフォーマンスでは前年のその方のパフォーマンスの音源を流すとのこと。
そうやってあっさりと進んでいることを知ってみようと。
だからといって、今回のパフォーマンスでメンバーのみなさんが舞台でやることには何の影響もしないはずです。
パフォーマンスを録音することは演出や作品の設定、言うなれば外枠の話であって舞台で何をするかという中身の話ではないからです。
外枠の演出と中身の演技と言えばわかりやすいでしょうか。

前回のブログの続きですが、やはり朗読しているその作品の内容よりもその舞台にいる人について見えてくると面白くなるように感じました。
そこで言ってくることが別に嘘でもいいんでしょという発言があって。
なるほどそれはその通りだなと。
例えば脚本があるお芝居でも、見ている側はその脚本に何が書かれているかはわからないです。(脚本を読んだことがあれば別ですが)
もしかすると、セリフを間違えていたりハプニングをアドリブで対応しているのかもしれません。
今回のパフォーマンスでも必ずしも本当のことを語らなければならないわけではありません。
語っているうちに違うことをいっているなと気づいたという意見もあります。
つまり本当のことをいっているつもりが知らず知らず嘘をついてしまったと。
そこで嘘を修正しようがそのままつき通そうがどちらでも構いません。
読んだお話を記憶違いで覚えているかもしれませんしね。
何を語るかよりもどう語るかが問われているのかもしれません。
最後のページ。
なかなか奥の深いパフォーマンスです。