2017年1月31日火曜日

高槻シニア劇団「そよ風ペダル」「WakuWaku」オープンクラス

『高槻シニア劇団 無料体験クラス開講!!』~稽古を気軽に体験してみませんか?~


高槻を拠点に活動するシニア劇団「そよ風ペダル」と「WakuWaku」の稽古を無料体験できる講座を開講します。劇団活動に興味が生まれれば、そのままシニア劇団へ入団することもできます。健康と若さを保ちたい方、新しい趣味や楽しい仲間を作りたい方、舞台で演じる快感を味わいたい方にオススメです。様々な経験をもつシニア世代だからこそできる豊かな表現があります。少しの勇気で飛び込めば、新しい世界が広がります!初心者でも全く問題ありません。お気軽にご参加ください。

◎日時:2017年1月 5日~1月26日毎週木曜日15時~17時もしくは
    2017年1月10日~1月31日毎週火曜日14時~16時のいずれか1日を選択
◎対象:50歳以上の方。(経験不問)
◎稽古場所:高槻現代劇場、富田ふれあい文化センターなど
 ※日時ごとの稽古場所はお申し込み後にお伝えします。
◎申込先:アトリエ劇研シニア劇団
電話:080-2435-8484(平日10時~17時) 
メール:senior@gekken.net     

上記の連絡先に、お名前・年齢・連絡先・参加日時をお伝えください。

2017年1月27日金曜日

台本が変わっていくことを楽しむ

1月26日 WakuWaku 担当 土井
今日はうっとり一座団員の「みかん」さんを迎えての稽古です。先ずは自己紹介、そしてウォーミングアップにリズミカルな連想ゲームを。コスモスさん、失敗した時の癖「あーっ!」がなくなっています。
発生練習は全身を使って身体に空気を取り込むところから。身体中に気が通り、神経のすみずみまで酸素が届いていく感覚を味わいましょう。そして「んー」から声を出していきます。手と足から空気を抜くように。




「んー」から「あー」そして声に方向性を持たせます。輪の中に声を入れる事による声の膨張。
反対にそれぞれが輪を突き抜け直線方向の壁に当てる事で声の交錯が起こります。

さて、「台本を作って演じてみる」稽古です。先週、高校生だった自分を振り返る所から始まり、それぞれが台本について熱い思いを抱いていたのですが、まとめ役のマダムが皆の話し合いを元に一気に台本を書きあげてきました。それについての話合いは後に、まずはみかんさんもご一緒に読み合わせを。

それぞれの人生と事件性、同時に言う台詞があることを踏まえて書いたという事です。読み合わせの前にそれぞれ自分の「役の名前」を発表しましたが、今日の読み合わせでは台本に書かれた「普段の通り名」で読みました。



休憩後、話し合いです。
それぞれが自分の考えてきた事(役の人生)を台詞に反映したいという思いがありますが、それを説明的な長ゼリフにはせず会話の中にポロッと入れたい。マダムからは「長さの制限を意識して書くと自分の役の台詞を一番削ることになった」と。
大前提は、台本を書いた人に責任を押し付けず、あくまでも「たたき台」と考え、この台本を元に建設的に話合い、作っていかなくてはという事です。押すところは押し、引くところは引く「合意形成」の場となるように。それぞれの「もっと、もっと」の意見を自由に出し、台本が変わっていく事を楽しみましょう。その時は「キャラクターに埋没しない」事です。




風に当たり台本は良くなります。
衝撃を力にしましょう。
必ず揉めるものです。揉めた上で解決策を見つけるのです。
3月2日に教室で発表するまであと4回の稽古。次回までに自分のみならず人の台詞の変更もあり、で案を持ち寄りましょう。



2017年1月26日木曜日

負荷をかける演技訓練。

1月24日 そよ風ペダル 担当:梶川

パフォーマンス創作が始まりました。
先週までは筒井さんがリードして最後のページを読み上げたあとの会話を進めていましたが、今日はみなさんだけで感想をのべあうことに。
そしてパフォーマンスにしていくために感想を言い合う時のトーンやテンポを意識することになりました。
参考として小津安二郎の映画のワンシーンをみんなで聞いてみます。
トーンやテンポを意識してまずは2人ペアで舞台に立ちます。
1人が最後のページを読み、もう片方が感想を述べつつインタビューしていくという体裁になります。
実際にやってみて見えてきた課題は、セリフをかぶせない、相槌を声に出さない、しゃべり方を意識して丁寧になりがちだがだからといって他人行儀にならない、普段の二人の関係性は残す、間を作る、見られていることを意識する。
トーンとテンポを意識的に変えるだけで、舞台上に独特の雰囲気が流れ始めます。
日頃のやりとりにトーンとテンポを変化させるという負荷をかけて加工することによってパフォーマンスになる可能性が見いだされ、それとともに演技訓練にもなっています。
演技するということは、普段のやり取りを再現しつつも演出としての負荷や加工に対応しなければなりません。
今回はトーンとテンポを低くゆっくりするという負荷ですが、場合によっては高く速いことが求められるかもしれませんし、動きながら、同時に複数のことをしながらとその方法いろいろあるのですがまずは負荷がかかるという体験を通して演技訓練に挑んでいきます。
最後に二人から三人のやりとりへ発展しての続きは来週です。

2017年1月24日火曜日

役柄が演技にはまっていく。

1月24日 恍惚一座 担当:梶川

諸事情により役柄をひとつ減らすことになりまして、今日はシーンの書き直し脚本が届きました。
脚本の差し替え作業のあと、作品の終わりがどうなるのか、今の山口さんの想定を共有しました。
全てのキャラクターがどんな結末を迎えるのかが用意されていました。
終わりを知った上で配役の発表。
差し替えシーンを読み合わせをした上で、最初から決定した配役で稽古です。
どんどん役と演技がはまっていく感覚を覚えました。
これは完成がはやいのではないかと。
完成した上でのさらなる創作が望めそうな予感がします。
さておき、終わりまでの脚本が欲しいところですが、山口さんはまだ体調が完全ではなくて。
来週で一月も終わりですが、、、
脚本の完成を待ちましょう。

2017年1月20日金曜日

「あの頃わたしは・・・そして今・・・」

1月19日 WakuWaku  担当 土井
ウォーミングアップは、久々の「ビン バン ボイーン」です。バンと指さされても、反応せず動かないというのは、なかなか生理に反して難しい。


さて、3月の初め頃に発表をするという目標で、今日から皆で台本を作る事になりました。




60歳になった「高校の同級生達」が何らかの理由で集まり、そこで高校時代の話も絡めつつ、何らかのドラマが生まれる、という設定です。机を囲み企画会議、まずは高校時代を思い出してみました。社会の出来事「あの頃」にもわずかな世代差があります。私は高校時代をあまり好きでない、というより嫌いだったのですが、話して行くうちそういう方が何人かおられてホッとしました。「同窓会で再会し熟年結婚」の実話~親の再婚に反対する子供たち、というリアルな話題にも。
そうこうするうちに、芝居の中で自分がどんな高校生であり、今何をしているかという「設定」がポンポン飛び出して来ます。(かなり言いたい放題状態かも?)おもしろくて写真を撮り損ねそうになります。





スヌーピーさんは元合唱部、今は売れない演歌歌手、「介護施設廻りのスタア(にしきのあきら風に言いましょう)」と元スケバン、今や日本アカデミー賞にノミ
ネートされた美沙さんより補足が付きます。コスモスさんは元キャンパスの女王様、今看護師(婦長かも)ですが、元スポーツ少女で今怪しげな美容薬のネット販売をしているマダムにコロっと騙されます。授業には出ずにいつも図書館で勉強していたアキちゃんは、今はニュースキャスターで今後政治の世界に進出も?。不登校だったヒロちゃんは今はカメラマン、何を中心に撮っているのか聞きたかったです。
今日お休みのせっちゃんがどんな人物を出して来られるか大変楽しみです。もちろん皆さんの役はこれからどんどん膨らむわけです。普通のおばさんやおっさんもいるはずですが、それは今後
の成り行きです。

まずはあの頃の人間関係と今の関係を想像し物語の筋、大枠を組み立てます。
ドラマの場所は何処?(高槻ということに)。どんな学校でしたか?
皆さんはバラバラに登場。あの頃と現在の物語の二重性を出します。またここに来なかった「誰か」との関係を表現することもできます。集まったのはどうして?
誰かが集合をかけた・・・推理小説に出て来る設定ですね。

自分達で台本を作るということで、「自立」する、自分から楽しむ事を覚えます。アイデアを出している間は楽しいですが、次に
苦しくなります。「産みの苦しみ」・・・でもその後はまた、台本が徐々に肉づき、芝居の稽古に入り、楽しくなってきます。「
勝手に台詞変えないでよ!」という言葉も聞こえてくるようになるかもです!


2017年1月18日水曜日

選ばれた理由。

1月17日 そよ風ペダル 担当:梶川

引き続きオープンクラスです。
今週も丁寧に体操と発声をおこない、名前覚えのためのワークをします。
そよ風ペダル立ち上げのころによくやっていましたが、円陣になって誰かの名前を呼び、呼ばれた人は両隣のどちらかをタッチし、タッチされた人はまた誰かを呼ぶというのをループ。
呼びかけとタッチを切り替える瞬発力のワークですね。
なんだか昔はもう少しはやくまわせていたような、どうでしたか。

最後のページをパフォーマンスにするワークの続きです。
どうやってパフォーマンスにするかはさておき、先週よりも最後のページを読み上げた後の会話がすんなりと始まっていたように感じます。
その最後のページには選ばれた意味がありますが、そこは見る側にとっては隠された情報になります。
どんな作品であれ、隠された情報があり話が進むうちに発見されていきます。
その最後のページが選ばれた理由に興味をひけたならば、まずは小作品として成立するのかもしれません。
しかしどのような創作がおこなわれるのか、脚本ありきではないので想像できませんが。
今日の稽古の最後にページの朗読だけをつないでいきました。
それだけでもある種の作品性が宿っていたように感じます。
さて、来週はどのような創作がになるのか、今から楽しみです。

2017年1月17日火曜日

キャスティング。

1月17日 恍惚一座 担当:梶川

山口さん、風邪で体調を崩されていますが稽古に来られました。
残念ながら追加脚本はありません。
ならばというわけで、これまでのシーンをこれまでとは別の配役を試しての稽古です。
わかりやすいネタのシーンを作ったり声が小さいのを修正したり。
いろいろ試していきました。
山口さんが一度持ち帰って、来週いよいよキャスティングの発表とのことです。
はやく風邪を治していただき追加脚本も待ち遠しいところです。

2017年1月13日金曜日

テンポのいい会話の流れ

1月12日 WakuWaku 担当 土井
今日は1日体験の方をお迎えしてのレッスンです。久しぶりの「人間知恵の輪」。触れ合い、言葉を掛け合い、お互いをサポートしあいます。次に名前を覚える目的で「キャッチボール」を。投げるものが2つになると多少パニック。名前を自然に覚えて頂けました。しっかりとコミュニケーションをとり、確実に相手に気持ちを届けて返事をもらい、投げなくてはなりません。


次は「名前鬼 」。スローモーションで動きつつも鬼に追いかけられる恐怖、動きと感情とのギャップをどうこなしますか?








誰が遠くにいて鬼として指名できるか?と、全体を俯瞰する訓練にもなります。様々な神経を使います。マルチタスクの実行です。


そして「立って座る 」。気配を感じましょう。何度やっても難しいのですが、なんとか最後までやり切ることができました。

発生練習は、今日は輪になり椅子に座って行いました。構えて身体を固くせず、リラックスして声を出します。皆の声が輪の中心で溶け合い、不思議な音の響が生まれます。声の質感を変えてみましょう。こもる声、 突き刺さる声、広がる声とバラエティーが広がります。この際です、色々な声を試してみましょう!

後半は平田オリザ作「さよならだけが人生か」より一部をテキストに。
今日の練習のポイントは台詞のテンポを重要視すること。
台詞は普通の速さで言います、やり取りをテンポよく。といって相手の台詞に噛みすぎは禁物。抽象的で短い会話が続く上に、「同時併行する台詞」が何箇所か加わります。皆さん、わりとすんなり、この難しい課題をやってのけ、それぞれにあちこちでしゃべっているリアルな感じが生まれています。

暗記して立ってやるようになると、もう少し関係がはっきり
見えてくるのでしょうか。




2017年1月12日木曜日

最後のページ。

1月10日 そよ風ペダル 担当:梶川

今月はオープンクラスになります。
そよ風ペダルの稽古を体験できる期間ということで初めての方が3名参加されました。
興味がわけばそのまま入団ということも。
さてどうでしょう。
というわけでいつも行っている運動や発声も解説を加えて丁寧に進めていきます。
すでに慣れ親しんでいるメンバーも改めての再確認です。

先週までは次回公演に向けてバブル時期のリサーチをおこなっていましたが、オープンクラスということで一旦それは横に置き新たなワークを行います。
題して最後の一ページ。
これはのちのちパフォーマンスにして小作品を作ろうと筒井さんは企まれております。
なので一部内容を伏せておかないといけないのですが。
今日の稽古としてはそれぞれが持ってきたテキスト(小説、絵本、新聞記事などなどの文章)の最後の一ページを読みます。
それに対してコメントしたり質問したりして会話のキャッチボールをおこなう。
まずは最後の一ページを聞いて、それに対してどうリアクションすればいいのかという戸惑いがありました。
今日のところは筒井さんがイニシアチブを取りながら会話のキャッチボールをする練習となりました。
不思議なもので最後のページ文章を聞いただけでもその前に何があったかが想像力で勝手に補填しようとされます。
そしてそれぞれの作品の文体の肌触りの違いもより明確になる気がします。
最後のページをきっかけにどのように会話を生み出すかというのがなんとなくわかってきたところで終わりとなりました。
果たしてこのことがどのようなパフォーマンスになっていくのか。
興味深いところです。




2017年1月10日火曜日

物語の佳境を目前に。

1月10日 恍惚一座 担当:梶川

年があけました。
脚本は10ページ程度追加され、33ページまで。
山口さん曰く、8シーンを予定していてシーン5の途中まで届きました。
佳境に入っていく手前といったところです。
書き始めのころと設定が変わったり細かなセリフの変更があったので最初からのページから印刷し直して脚本が配布されました。
稽古は最初から読み合わせと新しいシーンだけの読み合わせをしました。
読み合わせだけですでに1時間かかります。
福岡公演は時間制限があるので、フルバージョン書き上げたあとに、改めてショートバージョンに書き直すことになるのですが。
一月中めどで死にものぐるいでフルバージョンを書き上げますと山口さん。
配役も同時並行で決めていくとのこと。
なんにせよ面白い作品になりそうな予感しかありません。
物語の続きが気になりつつ、来週を待ちましょう。

2017年1月6日金曜日

泉鏡花の長台詞に挑戦

201715 WakuWaku 担当 土井
あけましておめでとうございます。早いものでWakuWakuも足かけ3年目となりました。本年もよろしくお願い致します。

まずはウォーミングアップに「拍手回し」を。受けて出す事を基本に全員でひとつのリズムを作ります。だんだんとスピードをあげます。ずれた時に何が問題だったのかをわかる事が重要です。

今日は長台詞を喋る為に「切れ味よく身体を使う」訓練を。音に反応して身体の1箇所を動かし、すっと止まります。動く過程ではなく、瞬間が大切。




発生練習は、まず「息を吸って吐く」から、 ハミング、ハミングから「アー」。前を見ながらも声を下に落とす事が出来ましたか?大きな声を出して咳き込む時は、一度小さく発声して下さい。無理はせずに。だんだんと喉が開き大きな声が出るようになる事が目的です
「アメンボ 赤いな、アイウエオ」は 一個ずつの言葉をちゃんといいます。滑舌の練習はお互いに聞き合い、指摘し合うと自分の癖が分かります。

さて、今日のテキストは泉鏡花の「戦国茶漬」より。絶世の美女である「夫人」が殺されようとしている瞬間に言う長台詞です。
スヌーピーさんは夫人を殺さなければいけない事を告げる長台詞。
まずは1文節ずつ回し読みを。難解ですが美しいリズムの言葉が続きます。其々に30分程練習した後、発表です。


声が時代劇に合っていますね。「大切な台詞」とそうでない台詞を選び、テンポとリズムに変化を付け、心情を表現しましょう。

流すところ、聞かせるところの対比が良く現れていました。感情が込み上げ、身体が冷たくなったそうです。

儚さ弱さが良く出ていました。相手とどう対するかも人によって様々ですね。

「助ける」と言わせる、儚くも強い「芯」のあるキャラクターをどう出しましょうか。


自分のトーンで通す現代演劇的な入り方です。
時代劇と決め付けない、方法の可能性があります。


徹底的に速度を落とす事で台詞が念仏のように響きます。

「憑依」していますね。音の高低、大小、裏声、間の取り方、よく 計算されています。息継ぎのあとにテンポを落とさないテクニックを学ぶともっと良くなります。