2016年12月16日金曜日

現実に即した日常的なリアリティーを

12月15日 WakuWaku 担当 土井
今日は新しいウォーミングアップを。まずは皆で机の上に腕を交差して手を出し、順に机を叩いていきます。2つ叩く事で逆回りになります。うっかりしていると、叩きそびれます。自分の手なのに思う様に動かないものです。


次に久しぶりに名前鬼。(鬼にタッチされそうになったら誰かの名前をよび、呼ばれた人が鬼になります)動きはスローモーションで。追いかけられあせりながらもスローモーションで動くことは難しいものです。これは動きと感情を分離して動かす訓練。ちゃんと鬼を見ながら逃げないと名前を呼ばれた人かタッチされた人かどっちが鬼かわからなくなります。また、思わず言った名前の人がすぐそばにいて、自分が当てられるハメにも。

今日もしっかりと発生練習を。電流が流れるように、両手両足から空気を吸い込み吐き出します。指先からエネルギーが充電され放出されるイメージを。
次に「あいうえお、いうえおあ、うえおあい、、、」と滑舌の練習。
慣れてきたら一人で言い、苦手な音を見つけ克服することを目指します
リズムで覚えましょう。
そしてこれを腹筋を使いスタッカートで言います。結構腹筋が鍛えられます。その後早口で一息に5行を言います。普段の会話では使わない筋肉を鍛える事で台詞にバリエーションをつけていくことが出来るようになります。

後半は6人が登場するテキストが渡されました。台詞だけは決まっていますが、
場所、時間、目的、関係性、6人の人格は未定、話し合いながら、決めていきます。

オリンピック開催場所がどうもはっきりしないといった台詞から、グループホームのリビングで寛ぐ85歳以上のお年寄り達という設定が生まれました。
2作目はその真逆でマクドナルドに集う10代の若者達という設定
演出家に「依存」したり、「答え合わせ」をするのではありません。「正解」は存在せず、創り上げていくのです。
85歳や10代になるといった年齢を超える事は難しいですが、心で強く思うだけにし、大げさに「ヨボヨボ」したり「キャピキャピ」したりは無しです。

ひとつの台詞を色んな言い方で遊ぶのも面白いですね。ここで「目的を持つ」とぐっと話しが具体的になってきます。目的を持った人間には引っ張られます。そして話を進めるエネルギーになり、物語が動き出します。現実の世界でも正にそうですよね。ここでも現実に即した日常的なリアリティーを忘れない事です。
頭の中や話し合いで決めきる前に取り敢えずは動いてやってみましょう。すると、色々な事を思い出したり、立ち位置を変えてみよう等アイデアがふつふつと湧いて来ます。「お年寄りはプライドを傷つけない様にしなければならない」事を思い出しましたね、最初は離れているが人の話に乗って近づいていく事を考えたり、寝そべっていたり、テレビを見ていたりしてみましたね。想像しアイデアを出し合う楽しさで皆さん本当にイキイキしていました。役名も番号だけですが、来週はお互いの関係性も想像しましょう。今回ももう、何番と何番は仲良しで、何番を少し避けていて、という設定が生まれ始めていましたね!



面白すぎて写真を撮るのも忘れてしまいました!(写真は終わった後先生にアドバイスいただいているところです)
来週も引き続き今日のテキストから発展します。場所や環境を変える事で様々な芝居が生まれます。そのベースになるシーンを皆で作っていきましょう。