2016年12月23日金曜日

集団のテンポを掴むところから

12月22日 WakuWaku 担当 土井
本年最後の練習です。
ウォーミングアップは「拍手まわし」。
輪になり、左の人からの拍手をうけて右の人に拍手を渡します。拍手を渡すテンポが早くも遅くもならないように。ボールを受け、渡すように同じテンポで繋いでいきます。ちゃんと受けて渡すことが大切です。空気を掴んで集団のテンポを意識 し動きます。


発生練習はまずは呼吸 から。そしてハミング から「あー」と声を出します。1点を決め、遠くに声をとどけます。
「あめんぼ赤いなアイウエオ」を朗読。鼻濁音についての質問が出ました。小劇場では鼻濁音がかえって不自然になる事もあります。休憩ではアクセントを気にする会話もちらほら。


 先週からのテキストの続きです。
まずは「集団戦」ということを意識し、前の人の台詞に続けて自分の台詞をいう事を第一に。
先週はどう台詞を言うか個々の意識に囚われていましたが、極々普段の会話を再現するだけと心掛ける。ところがそれが難しい。

一つ目の設定は、こたつのある部屋でまったりしている人達。それぞれにダラダラしている状態から会話が始まる事で皆の「集中」が始まり「ここ」「ここ?」で視線が人物5に集中します。





「(オリンピック開催地が)高槻、は冗談?真剣な顔して嘘を言っているのでないと大きな反応は生まれない」
「静かにして!、という言葉が出てくるにはもっとうるさい状況が必要」
と、皆さんより意見が続々出てきます。人物6は後向きに皆の会話を聞いていると、会話の流れがとてもよくわかる、一人づつ6をやってみましょうと提案がありました。


二つ目は試験中の受験者と試験官
試験官の動きを気にし、台詞を喋ります。
台詞の無いところでお互いを感じ、テンポのいい会話とは逆の環境に。台詞の意味も変わって来ます。一つ目と同じ台詞なのに、全く違ったものが生まれました。

複数の人間が自然な流れの中で会話しているだけで、性格の違いなど設定されていません。会話の中で皆が集中するところがあり、それに対する反応で徐々に人格が見えて来ます。まずは集団のテンポをつかむ事です。

今日のエチュードは普段に増して皆さんから色々な意見が出て来ました。それぞれが疑問を持ち、意見を述べ、それについて話し合い、良いものを作っていく、「自立した」劇団に来年は益々近づけそうです。来年もよろしくお願いします。