2016年10月7日金曜日

感情を表に出さない演技

106 WakuWaku 担当 土井
今日は第1幕の抜き稽古から。
大町が出て行く前から。大町はいつもの声でいいのです。声を作らないように。そして宮田との目配せは強めに。宮田と中島の会話は、声かけに対し「・・・」のパターンが続きます。「間」の中に相手への気遣いが伺えます。大町が帰ってきた時、宮田は無表情で自分の思考の中に潜っています。感情を表に出しませんが心の中は葛藤しています。大町は宮田に重苦しくならない答え方をします。



2幕抜き稽古

白い正方形のテーブルが届き、組立てに皆で四苦八苦している間に前半が過ぎていきました。
ハッピバースデーの歌は、邦夫は歌で相槌を打ちます。
そう聞こえるよう練習しましょう。「今だ!」は声の大きさとタイミングで驚かします。敏江は最初怒りを抑えていますが表に出すようになります。悦子は狂言回し、常に冷静でゆとりがあり、敏江が怒り狂っていても動じません。


3幕は悦子が入ってくる所から。
悦子はドアをノックする前から、緊張感を。誰もいない部屋に勝手に入る気持ちは、黒田も同じです。
「沈黙」の部分は、しっかりと間をとりましょう。
山本達は普通に大きな声で部屋に入って来ます。
真四角なテーブルの周りで動くようになり、舞台が俄然、絵になってきました。会議机では感じることが出来ない印象です。





悦子は斎藤に対して説得の気持ちや優しさを出しはしません。事実だけを淡々と言います。相手の台詞を拾い、捕まえて、返す、お互いに内省的です。
ラスト皆が入ってくる場面を。台詞がない部分もそれぞれ芝居を作りましょう。フィナーレの賑わい、活力を存分に表現します。


人の練習を見ながら、自分に置き換えてみます。そして観客からどう見えるか、どう感じるかを知るのは、観客席からしかわかりません。様々なヒントを見つけられると思います。


いよいよ本番まで1ヶ月を切りました。来週はスタッフさん揃っての通し稽古です。スタッフさんは最初のお客様です。