2016年10月11日火曜日

音を楽しむ。

10月11日 そよ風ペダル 担当:梶川

スタッフさんがこれは来られての通し稽古です。

みなさん始めて脚本を離しての稽古です。
いろいろありましたが、無事最後まで通しました。
振り返りでまず、個人に対しての課題が筒井さんから語られます。
全体として、語尾を伸ばさないであるとか、抑揚をつけるであるとか音の出し方について指摘だったように思います。

先週のブログの基礎演技の中でのリズム感が問われたのではないでしょうか。
つまり変化を実際に表現する技術が問われ始めたということ。
ほとぼりは会話が主体の作品ですので、音で変化をつけることが大切になってきます。
音に対する感性を研ぎ澄ましておく必要があります。

音楽であれば楽譜にリズムやメロディー、強弱記号、速度記号が書かれており実際に演奏ができるようになっていますが、脚本ではされを自ら作っていかなくてはなりません。
具体的にいうと、台詞や言葉から離れて、声という音の問題とすれば要素は一息の長さ(息が続く中での区切り方)、音程の高低、音の大きさ、音の速さ、これらに加えて誰に向かって声をかけているかという音の方向性を作っていかなければなりません。
変化のきっかけをつかまえたとして、そこで音としての声に変化をつけるということです。

もしも感情というものが表現できるとするならば、その変化の一瞬に潜ませることでしかないと思っています。
常に感情を表現しなければといろいろやっていると、どんどん感情ではなくて思考になっていきます。
語尾が伸びるであるとか、台詞の頭に間が生まれるであるとか、音として違和感を感じる時は思考しながら演技していることが多い気がします。
感情や役柄の性格や状況を考えるよりも、まずは音として聞いていて楽しいか心地よいかで自分のシーンを考えるのも一つの方法です。

演技を演奏としてみて、ではどのように声を奏でるのか、楽しんで音に触れてみましょう。