9月27日 そよ風ペダル 担当:梶川
筒井さんのお休みで代講と台風によるお休みがあり、なんだか久しぶりな感じの稽古です。
稽古自体は最後のシーンがまだ立ち稽古をしたことがありませんでした。
というわで、作品の最後までの段取りが決まりました。
作品作りはやっとこれからです。
常々から言われているテンポをよくするということ。
段取りが決まったとして、ではなぜその動きをするのかという動機を自分の中で明確にする。
役柄が置かれている状況を自分の中で明確にする。
自分の役柄とかかわってくる他の役柄との関係を表現するための演技をさがす。
そしてもちろん、台詞を覚える。
「声に出して読みたい日本語」で知られている齋藤孝さんが、三色ボールペン情報活用術という本を書かれています。
文章をラインで色づけして、平面の文章を視覚で立体的にする方法だと思います。
ネットで調べて簡単にルールをまとめると以下になります。
・赤――客観的に見て、最も重要な箇所
・青――客観的に見て、まあ重要な箇所・緑――主観的に見て、自分がおもしろいと感じたり、興味を抱いたりした箇所
これを台詞覚えに活用できないかと考えまして、以下のようなルールで台詞を色分けしてみてはいかがかと。
・赤――自分の台詞で相手の役柄から見て、最も重要な箇所(相手次に台詞を言うために必ず言わなければならない台詞。きっかけ台詞)
・青――自分の中で相手の役柄から見て、まあ重要な箇所(きっかけ台詞ではないが、補足的にあったほうが分かりやすい台詞)・緑――相手の台詞で自分の役柄から見て、おもしろいと感じたり、興味を抱いたりした箇所(自分の役柄にとってのきっかけ台詞を含む)
赤ラインは長台詞になるとその限りではありませんが、できれば一箇所かできるだけ少なく絞ったほうがいいです。
言ってしまえばやり取りを続けていくために、これさえ言えば何とかなるというような台詞です。
台詞覚えの時もこの台詞から優先的に覚えます。
青ラインは文意を通すための補足的な言葉です。
例えば外国の方や赤ちゃんに何かを説明するときに、重要な単語だけで話したりします。
この時に選ばれる単語がこの青ラインをひかれる台詞です。
そしてやり取りをつくるにおいて実はもっとも大事なのが緑ラインの言葉です。
通常の会話をするとき、相手の言っていることを聞きながら同時に自分の方でもいろいろ感じたり考えたりしています。
会話はキャッチボールでなく綱引きだという記事を以前書きました。
これはこの緑ラインともとも関係しています。
つまり相手の言っていることを聞きながら、この緑ラインの言葉が発せられたなら次の自分の台詞を話始める準備はできてしまいます。
それ故に相手の台詞の語尾に自分の台詞が重なる現象が起こりえますし、会話のテンポもここから生まれてきます。
自分の台詞だけに蛍光マーカーで線を引くという方法をよく見ますが、相手の台詞に印をつけることこそ、台詞覚えには大切なのではないかと思います。
いかがでしょうか、人ぞれぞれ合う合わないがありますが、余裕があればお試しください。