2016年7月30日土曜日

相手には気取られないが観客にはわかる

728 WakuWaku 担当 土井

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1日に全体を通す、という目標ができました。それまでに台詞を完璧に頭に入れて、人が話しているときにはしっかりと聞いて自分の台詞を言えるようになりましょう。

1話、宮田の登場の前から大町退場までと、中島の退場からラストまでを。
台詞は三人それぞれに努力の跡が見えます。「台詞的な意識」を三者三様に薄めて、力まず、盛りすぎず、普段の会話のリズム感でいきましょう。テンポはいいので今後は「緩急」をつけることを目指します。
思いは深刻だけれど言い方は深刻さを抜いて、淡々としゃべっている。しかし内面は「ぐーっ」となっている様子が観客には見える、という感じです。



2話、悦子の登場の前からラストまでを。
身体の位置を考えて来られました。思い切っていろいろなパターンで稽古してみましょう。「コント」に徹し、突っ込みを入れていきます。

台詞が入っていないと相手を感じることができません。テンポもずれて芝居が途切れてしまいます。まずは台本を持ってでも、相手のどの言葉にどう反応するかは頭に入れておきましょう。




3話、山本と鈴村の会話のお茶を飲むところからラストまでを。
「大女優!」と派手な身振りをしてみたり、「お茶の気持ち」と乙女チックなキャラクターを想像して演じてみましょうか。楽しんで役作りをします。



喋りなから退場していく時の台詞は何となく聞こえたらいい感じです。
話しながら斎藤と再登場してくる山本と鈴村は心の中は「ウワーッ」となっているけれど相手には気取られない、でも客には伝わるのです。第1話でもありましたね。内面と外面のギャップがあって心を作るとリアルな緊張感が出ます。動きながらの台詞が自然になっています。
湧いてきた気持ちをふっと言葉に出した悦子に、言われた方も心が動いた、と斎藤。
「感情が湧いてくるのを待つ」「相手の感情に反応する」
どんどん役の人物の心になることで、言葉が発せられ身体が
動きます。少し怖くもありおもしろい事ですね!