2016年6月9日木曜日

地の文を語るために。

6月7日 そよ風ペダル 担当:梶川

6月21日の練習発表会に向けての稽古が続いています。

発表会はリーディング形式でおこないます。

つまり脚本を持っての演技。

あらためて筒井さんから、演技の上でのルールが説明されました。

1台本から目を離さない(相手役を見ない)

2台本は胸の前あたりで床と水平にして持つ。台本で顔を隠したり、下に持ちすぎてうつむきすぎないようにする。

3体をお客さんに向けて立つ。足がお客さんに向いていても、上半身が横を向くなどすると印象が変わるので、全身でお客さんに向かって立つ。

つまりは脚本に書かれている物語りををシンプル観客に伝え味わってもらうことを目指す。



演技的な面白みは本番までお預けにして、まずは脚本段階での面白みを発表するといった感じです。

稽古を見ている感じでは、声の演技はある程度、その役者さんに任せられているように感じました。

これまでに棒読みでの稽古をしていましたが、そこからは発展して役柄としての声の彩りは持って脚本を読んでいきます。

朗読というのは、演劇とはまた違った作法があり魅力があります。

物語を物語りにする。

演じることではなく、語ることに重点が置かれます。

朗読では読書するため、目で字を読むことを主にした書き物が扱われることが多いわけですが、今回は最初から声に出して読むことを主にした脚本を扱います。

この書き物の大きな違いは地の文とト書きの違いだろうと予想します。

地の文で多くのことが語られますが、ト書きは語りのためには書かれておらず、役者さんの動きの説明などが書かれるにとどまります。

もしかすると脚本の朗読で物語を伝えるためには、地の文に代わる何かが必要なのではないか。

それが役柄としての声の彩りなのかもしれませんし、まだ見ぬ他のものかもしれません。

純粋にそこにいるという存在感なのかもしれません。

発表会は6月21日(火)14時から高槻現代劇場306号室でおこないます。

無料ですので、ぜひお気軽にお越しください。