今日の稽古は後半の夫婦二人のシーン。
対立します。
奥さんがよく喋ります。
俗に言う長セリフというものですね。
女が息つく間もなくしゃべり、男は何も言えなくなる。
なんだかとてもリアルです。
女性は昔のことを引き合いに出して責め立てると思いきや、いきなり今のことに話が飛んだり。
その飛び具合に男性は翻弄されついていけず、ただ黙るしかなくなる。
男性は無反応にそこにいるわけではなく(見え方として無反応に見えるかもしれませんが)反応しようとしてできないわけです。
つまりは男性ただ黙るだけでなく、反応ができないという演技を作っていかなければなりません。
もちろんセリフがないのでどうするかは脚本には書かれていません。
そしてもちろん男性がどう反応できないかは、女性がどれだけ話を飛ばせるかにかかってきます。
リアルなやりとりをさらにリアルに仕上げていきます。
夫婦の対立を覗き見しているようです。
どこまで真に迫れるか。
なんだか自分の経験とも照らし合わせて。
面白いシーンになりそうです。