先週で抑制した演技での軸づくりが最後まで終わり、今週からまたはじめに戻ってのシーンづくりです。
作品が始まってから約5分のシーンを何度も繰り返していきます。
つまりはちょっとした2、3往復のやりとりの中にたくさんの意味や情報が盛り込まれていきます。
だからと言ってその意味合いを伝えるために演技が大袈裟に向かうのではなく、逆に日常レベルで違和感のない演技に向かっていきます。
つまり筒井さんの要求は普段は無自覚にとっているコミュニケーションを明確にしていくようにナビゲートされています。
しかし目指すところはやりとりはあくまで日常的レベルの当たり前のものに見えるようにすることであります。
かなりハードルの高い要求です。
今回の作品の難しさが本当の意味で見えてきた稽古でした。
地道なことですが、とても大切なことです、繰り返し稽古していきましょう。