2016年2月26日金曜日

ポイントを押さえ、役作りを再構築する

2月25日木曜日 WakuWaku 担当 土井

先週に続き「僕の東京日記」の後半を詰めます。
このテキストでは「技術の習得に重きを置く、できない事をできるようにする」という事が目的です。
決まり事、「ポイント」を押さえ、芝居が流れるよう役作りを再構築します。いつでも役者の取り替えが可能で相手が変わっても多少の調節(アジャスト)で芝居を作っていける事が目的です。


青木は小渕から視線を外していますが、
小渕は出来るだけ青木を見ます。
青木のモヤモヤ感、諦め、気分転換、切り替えは上手くいきますか?

動きと感情がうまく噛み合わない事が有ります。自分の気持ちが盛り上がったところで立つのです。台詞を覚えると、文章が繋がっていきます。


無意識に揺れていた足に諦め感が出ていました。意識しない所で面白い発見があります。
宙空に視線が行くと弱くなります、
押しばっかりではない所も作りましょう。


自分の作った空気を噛みしめ、余韻を感じましょう。
「バカバカバカ」と叩くのですが、優しさが滲み出て、微笑ましい場面もありました。

気まずさを引きずりながら明るく言う。それは100パーセントの明るさではありません。


間を取る事は難しいですね。溜息を入れて間を取る事もあります。

来週3日はお稽古がありません。10日、またお会いしましょう!






2016年2月24日水曜日

セリフを落とす。

2月23日 そよ風ペダル 担当:梶川

前回で1幕が書き上がりました。

今日は改めて最初からの稽古をしていきます。

といっても立ち稽古はひとまずおいて、感情を込めず平板に本読みをする稽古をしていきます。

役者さん通しのセリフのやりとりを重視していくと、そのセリフの内容がどこに届くのかに問題が生まれます。

セリフを誰に落とすかという言葉がありますが、理解してもらう、伝えるということです。

相手役にセリフを落とすことばかり楽しんでしまうと、事前の稽古で何度もやりとりをしているため、セリフを落とすことが容易になっていきます。

それ以外にどこにセリフを落とすのか。

相手役だけでなく、お客様に、そして自分自身に落としていきます。

自分がいま、何をしゃべっているのかを把握して自分自身にセリフを落としていきます。

これをしっかり確認して身につけることでお客様にもセリフが落ちるようになっていきます。

今回の脚本では句読点がいつもより多めで書かれています。

それは目で読みやすいということもありますが、息継ぎやしゃべり調子を変えることで、よりお客様に伝わりやすくなることを狙っています。

本番ではいちいち句読点をとったり、感情なしの平板なセリフまわしをするとは限りません。

限りませんがまずこのような地味な作業でベースを作って演じられると、より緻密でお客様に伝わりやすい作品に仕上がっていきます。

今日はみなさんで稽古をしていきましたが、この作業は一人でもできます。

時間があれば自主練習していただければ。

カタルシスを想像する。

2月23日 恍惚一座 担当:梶川

12ページまで届きまして、読み合わせを聞きながら作品がどう盛り上がり終わっていくのか想像を働かせます。

脚本完成はもう少しかかりそうですが、そろそろ配役を決めないことには間に合わなくなってしまいそうな。

やりたい役、遠慮したい役のアンケートをとることをお伝えしつつ、今日も稽古はこれまでにやったことのない役で立ち稽古です。

実際の劇場の広さを感じつつ演じていきます。

もうすぐ情報公開されると思いますが、次回はホールでの公演になります。

横幅も奥行きも12メートル弱で、稽古場が狭いのですが。

来週には配役を決めてしまいたいところですが。

とんな作品の骨格が立ち上がってくるでしょう。

たのし「です。

2016年2月18日木曜日

芝居の質感をそろえる

2016年2月18日 WakuWaku 担当:杉山

高杉さんの練習を拝見するのは、体験ワークショップ以来となる杉山がレポートします。
さて、演出の指示通りの演技をするためのテキストを使った練習が続きます。
「芝居の質感をそろえる」のがここ数回の練習のテーマです。緊張感をとったり、体をほぐすための簡単なシアターゲームの後、すぐに組みに分かれて、テキストに取り組みます。
 今日は比較的欠席者が多かったので、小淵役の人数が足りず小淵役一人に青木役二人という組み合わせで、小淵役の人にとっては練習がたくさんできる日となりました。テキストの後半部分を最初組みに分かれて練習して、それから一組づつ発表していきます。すでにセリフを覚えている人もいました。

 さて、前回のレポートにもあるように、比較的細かい指示を守りながら演技を組みたてます。動きの指示を守ろうとするあまり、感情や言葉と動きがちぐはぐになってしまったり、高杉さんの指示をよりしっかり聞こうとするあまり混乱してしまったりと、役者経験のある人なら誰でも経験する戸惑いが見られました。特に経験の浅い方は演技する不自由さを感じられたのではないでしょうか。もちろんセリフを覚えることも同じで、「覚えてきたのに、相手がいると忘れてしまう」と話されている方がいらっしゃいましたが、相手の演技に合わせつつ、セリフを正確に、そして指示されただん取りをこなすのはなかなか高度なことです。高杉さんが言う「セリフを完璧にして(こうした不自由さを超えて)自由になると、もっと演技は楽しくなる」言葉を信じて、できるだけ早く皆さんがもっと楽しめることを願っています。
 皆さんの熱心さを見ていると、今度稽古を拝見する時には、もっともっと伸び伸び演技されているのではないかと感じました。
 

2016年2月17日水曜日

1幕書き終わりました。

2月16日 そよ風ペダル 担当:梶川

今週の稽古でドバッとページ数が増えまして、60ページで1幕が終わりました。

6月におこなう練習発表会はここまでか、もう少し足してでの上演になりそうです。

ということで、今日からは発表会に向けて1幕の稽古を積み重ねていきます。

また筒井さん曰く、ここから先の脚本はまだ書かれていないそうです。

作品の最後をどんなものなにして終わらせるかのアイデアはすでにあるそうです。

1幕と最後をどう繋ぐかは、これからの稽古でみなさんがどんな取り組み方をされるかを見定めながら執筆されるそうです。

これは役者さんが自分の演技をアピールしていかねばということでしょうか。

役柄の解釈をして、それを実際に体現して演出家に見せていく。

そうやって演技も作品も膨らませていきます。

とにかくは1幕の創作に励みましょう。

2016年2月16日火曜日

客席に向かって。

2月16日  恍惚一座 担当:梶川


追加ページ4枚で現在8ページです。

少し進んで先が見えてきました。

ついに妖精が登場しました!

なかなか魅力的です。

今日は読み合わせのあと、さっそく立ち稽古をしました。

山口さんからお試しの配役がなされ、舞台セットの位置関係も仮に決めて演じてみます。

実はこの公演の本番は6月15日に京都劇場でおこなう予定です。

かなり広い舞台になります。

それをみこしての演技プランが必要になってきます。

配役はさておき、今回の公演で必要とされる演技について山口さんからおはなしがありました。

これまでは相手役にいかにセリフを届けるか、それがどれほどリアルかに焦点が当てられました。

今回はそれだけでなく、いやもしかするとそれよりも、どれだけ客席に向かって演技できるか。

そして一度、野田秀樹さんの作品を見ておあてくださいと。

同じような身体能力はもとめませんが、そらを知ってそこに向かうかどうかは違うので。

ホールでの演技、実はシニアの演技と相性がいいのではないかと個人的に思っていますが。

挑戦です、頑張りましょう。

2016年2月12日金曜日

天からの贈り物

2月11日WakuWaku 担当:土井
祝日の為、今日は8名のご出席、人間知恵の輪も順に座るゲームもスッと終わりました。

僕の東京日記
「演出の決めた演技プラン通りにやる稽古」が始まりました。ひとつひとつに指示が出ます。お休みの方が多かったのでメモしていましたが記録できていない箇所多数と思います。

小淵「もったいない」の数は守らなくていい、青木が切ります。

小淵は青木を説得しようとずっと青木から目線を離しません。


青木は「もったいなくなんかない」で小淵を見ます。強く言いましょう。小淵はそんな強さに負けません。
青木はまた視線はずし、「スナックを引き受ける」という言葉で小淵を見ます。



小淵は「ねえ出てよ」で青木に触れ、肩を動かします。
青木は肩をおとし小淵を見ずに「今は屈折した〜」小淵の....の間を大切に。「間」は全てにおいて大事です。
小淵は鼻をすすり「泣かないでよ」のきっかけを作ります。


「よかったの?」はスッと聞きます。
青木立ってアングラの芝居について語り出します。
「それより、お客〜酔ってんの」で座り、小淵を見ないで自分の世界に入ります。小淵は客観的に青木の本心の部分を観察しています。



「ほんと何だったのだわよ。」から、「私、アングラなんて」は間はとるが、調子は切り替えない、普段の青木らしくない態度です。

小淵、「トーって書いて〜」より言葉に力入れて、たたみかけるようにポンポンとテンポ良く押し込んで行きましょう。

いろいろと指示され、分からなくなってきました。でも、出来ないのは当たり前、天からの贈り物です。
何度も何度も同じところを繰り返し稽古する、「ああ、芝居の稽古してる!」って妙に感動してしまいました。

来週18日は杉山が担当します。よろしくお願いいたします。







2016年2月10日水曜日

アイデアを生み出す魔法の粉。

2月9日 恍惚一座 担当:梶川

脚本が4ページまで届きました。

前回のアトリエジャマイカが30ページ弱でした。

今回は上演時間を1時間程度にしたいので、予想するに全ページで20ページになりますかね。

そう考えると5分の1書きあがったわけで。

8ページずつ届けば今月中に完成!と、そう簡単ではないと知りながら。

追加されたページを読み合わせをして、伊地知さんを助けるためにもアイデア出しです。

妖精をどうするかのヒントになればと、インプロでどんな魔法が使えるのかを探りました。

妖精役になって魔法を習いにきたり、子供たちとイタズラで魔法を使ったしてのシーンを演じて妖精を深めようと。

だんだんと妖精がどうこうよりはインプロ演技の稽古になっていきます。

前に発明品のプレゼンをするインプロゲームをしまさた。

何を発明したかはわからないまま、複数人で単語をまわしながら説明いきながら発明品を具体的にしていく。

頭で考えないで反射で放り出す。

つまり自分で背負いこみすぎない。

言い方を変えるならある程度無責任に周りに任せてしまう。

何が大事ってみんなと一緒にいることを楽しむこと。

もしかするとすごい魔法のアイデアを出さなければというプレッシャーが強すぎたのかもしれません。

遊びのように楽しめれば良かったかもしれません。

まあ、難しいと言いながらも見ている側は十分おもしろかったわけですが。

さて、どんな妖精が出来上がるでしょう、楽しみに待ちましょう。




2016年2月5日金曜日

人物について話し合う(2)

2月4日WAkuWaku担当土井

高槻現代劇場306号室にて

「人間知恵の輪」の後、テキスト「僕の東京日記」の登場人物(小淵)について話合いました。
先週、話をしただけでその後の芝居が変わりました。問題を浮上させるだけでも効果があります。今後は、個々人で与えられた役について考え、また相手役とも話し合いましょう。

さて、小淵についての話し合い。
小淵の目的は、青木が芝居を続けるよう、説得することです。
青木の人生を考えたら、芝居をやめることを止める事は出きるのか?小淵は昔芝居をしていて諦めたのではないか?沢山の若い人を見て来た。成功とは何か?青木と小淵の成功に対する考え方が違うのだろう。意見が飛び交います。

そして二人の関係性を整理しました。
お互いに遠慮しない親子の様だが、お節介にもとれる小淵は青木には重い。
小淵が泣くのは何故?説得させるための嘘泣き?
アングラが盛んになって、新劇をやめる、アングラに移行する、といった事はあるのか?等のご質問に、先生より70年代からの演劇史を説明して頂きました。その移り変わりの中で俳優はどの様に対応して来たか、ご経験から来るお話は大変興味深いものでした。

「トージューロー」から小淵の青木に対する「苛立ち」が見えて来ます。

話合いの後、また相手を変え、稽古なしで発表、先生のダメ出しに沿ってもう一度演じます。

「もったいない」に実感を感じましょう、引き裂かれそうな青木の心を理解して。


練習で目線の使い方のコントロールが出来るようになります。又、目線を合わせられ無い事を克服します。


相手を動かす事を意識してドンドン迫ります。自虐的に突き放して台詞を言います。

堂々とはしていても、小淵を正視出来無い時間を作ります。
とても良くなり、発表中の写真を撮り損ないました!

視線の効果を研究しましょう 
…の間を取り、演じます。

「チャペルは文化人の〜」を嘲笑しながら言って見ます。


立っていて相手の注意を引き付ける為にはどうしたらいい?普段の生活で言わない様な台詞の色付けはやめます。

来週は祝日でお休みされる方もいらっしゃいますが、お稽古はあります!ではまた来週お会いしましょう!


2016年2月2日火曜日

特徴をさがす。

2月2日 そよ風ペダル 担当:梶川

今日はいつもより2ページ多い44ページまで。

やっと事件の中心人物が登場してしました。

なかなかの濃いキャラクターです。

それを言うなら特徴のあるキャラクターばかりですね。



どこを特徴ととらえるか、役者の仕事としてはそこからかもしれません。

それこそ特徴を英訳すればキャラクターみたいなことになりますからね。

特徴ってなんでしょうね。

例えばあなたの特徴って何ですかと聞かれて答えるのってなかなか難しいことないでしょうか。

あなたってこんな人ですよねって誰かから言われたことに妙に納得できたり。

自分より他人の方が自分のことをよく知っているというところがある気がします。

役柄の特徴もその役柄だけを考えるよりも、周りの役柄が自分の演じる役柄をどう感じているかを見ていくとわかることが多いかもしれません。

じっくり役柄の特徴を探っていきましょう。




表情を変える役柄を味わう。

2月2日 恍惚一座 担当:梶川

脚本が届きました!

はじまりの2ページです。

はやくも場所が3箇所とどんどん展開していきます。

稽古はダンスから。

フォークダンスのようなフリを練習していきます。

ちょっとフリが簡単だったようで、比較的早くみなさん身につけていました。

来週はもう少し難易度の高いフリを用意してみます。

脚本稽古は配役を決めずとにかく読み合わせて、演じ手によって変化する役柄の印象を楽しみました。

さっそくちょっとした演出も入れながら、シーン変化で音楽がすでに流れています。


この先の展開が楽しみです!

さて、来週は何ページ増えるでしょうか。

配役も決めないことにはですし、すでに時間との戦いです!