1月19日 恍惚一座 担当:梶川
まずは伊地知さんから届いた脚本の設計図を共有しました。
ファンタジーと現実が良い感じで混合して、ワクワクするような設計図が届きました。
細部のところでまだ曖昧な部分もあるので、みなさんからもアイデアがあれば是非お聞かせくださいとのこと。
キャラクターの性格や細かな事件や言いたい台詞など、劇団員からもアイデアを考えてみましょうと言いつつ、本筋は役者なので演技の稽古を始めます。
チームに分かれての桃太郎練習。
山口さんが新たなシーンを書かれてこられました。
追加のシーンを読合せして2チームに分かれて稽古開始。
劇団員のお休みの関係で片方は店員が登場してからのシーンを、片方はその前のシーンでサルが戻って来てからを稽古しました。
反省しているようなセリフ回し笑顔で言ってみる、相手を非難しているようなセリフ回しで褒めている感じで言ってみる。
この発想を実現させたところにユーモアが生まれます。
ギャップがあると見ている側の興味が刺激されてイメージが膨らみます。
まあギャップばかりだとお話が破綻していくこともありますが。
読んで面白いと感じたところや、こんな演技をしてみたいとイメージがわきやすいところは、逆の発想で演じられないかと考えた方が上手くいくことが多いように思います。
そういう事がないシーンはお話を前に進めるためだったり、何かの説明だったりするので、色を付けないでシンプルに何もせず言葉を扱う方が見ている側は受けとめやすかったりします。
残り時間で手早く互いに発表をして。
桃太郎は物語構造として貴種流離譚ではないかと。
どことも知れぬ場所で育った桃太郎が目的を見つけ、そのための試練を克服した結果に貴い存在となる。
山口作品では居場所を見失い目的だけを押し付けられ、訳も分からずただ困難だけが目の前に差し迫っているが、その試練の前で足踏みしている桃太郎の通過儀礼の話。
物語は今のところ周りのキャラクターがガヤガヤと騒いでいますが、最後は桃太郎が締めないといけないのでしょう。
来週で一月が最後ですが桃太郎は決着をつけられそうでしょうか。
今月で終わらなくてもいいのですが、いつかは終わりが見たいですね。