2015年10月30日金曜日

演劇ワークショップ シニア編 本格体験編 第4回目

1029日高槻現代劇場
今日はワークショップ最後の日、15人が参加されました。

最初のアイスブレーク、人間知恵の輪。
「こっち、こっち」「あ、あかん」「そこをまたいで」
と、触れ合いながらのコミュニケーションが生まれます。

次はテンポをつけた連想ゲーム。これは「情報がきたらすぐ反応する」為の稽古です。「連想ゲーム」という言葉に縛られて、言葉を出せなくなる状況を壊していく為の稽古です。

さて台本を使ったレッスン。
今日の台本は、ABC三人が登場する短いもの。まず、3人ずつ5つのチームに分かれ読合せをします。最初の読合せから、芝居はどのように変化して行くでしょうか?


読合せの後、3人の関係について、AB、或いはAC、或いはBCは知り合い、3人とも知り合い、3人とも未知という5パターンの約束事が出来ます。

各チームで、20分の間に個人、関係性、場所を決め、中間発表です。与えられた時間で、どれだけできるか?という事もレッスンです。

1 ABが知り合い、マンションの集会所
2 ACが大御所の松平健と松阪慶子、Dが吹石一恵で、休憩中の控室でしょうか
3 BCは同じ劇団員、Aは新しく入って来た人 劇団の稽古場
4 ABC 全員知り合い、公園、後期高齢者

5 誰も知らない 公園


中間発表の後で先生からアドバイスが入りました。

.ABは好意を持ち合っている既婚者二人とし、そこにピザを持った1人がきて、空気を壊す

2.松平健は若い子が好き、松坂慶子は吹石一恵を全く無視し松平健に話しかけるが、最後は嫌味で引き止める

3.AB
は知らない同士なので気まずい、Cが入ってくるのを遅らす

4.B
は耳が遠くAの言ってる事があまりわからないピザは嫌いである

5.AB
ふたりの会話は長い間を取る、Cはいきなり来て話し出す


・・・などなど、色々なアドバイスや設定に沿ってもう一度練習をし、最終発表です。

大人の色香が出てきました。老人特有の反応速度の遅れによるおかしみや相手のセリフを切るせわしなさもあります。関係性と立ち位置をうまく使い、アイコンタクト・・・一べつで印象が変わるなど細かいことの積み上げで芝居がどんどん変わっていきます。この続きを見たいものです。

最後に先生からワークショップ全体の振り返りのお言葉がありました。
「技術だけではどうしようもない何かがシニアの皆さんには滲みでていて、アドバイスでどんどん変わっていく楽しみがありました。皆さんとこれからも一緒に演劇を続けて行きたいです。」

皆様、ワークショップにお越し頂き大変ありがとうございました。高杉先生、楽しく有意義な時間をありがとうございます。高槻現代劇場の川中様始めスタッフの方々、いつもありがとうございました。

11月12日から始まります、新・高槻シニア劇団の説明会が来週木曜日15時から16時まで高槻現代劇場205号室で行われます。また皆様とお会いできる事を楽しみにしております。(NPO劇研 土井)




2015年10月29日木曜日

『高槻de演劇 初心者向け演劇ワークショップ シニア編』



初心者大歓迎!一度、演劇の稽古を体験してみませんか。

高槻現代劇場を拠点に活動するシニア劇団を新設します。
それに向けての実際の演劇の稽古を体験できるワークショップを開催します!
いつまでも健康と若さを保ちたい方、新しい趣味を作りたい方、楽しい仲間を作りたい方、舞台に立つ快感を味わいたい方、そんな方にお勧めです。
少しの勇気で飛び込めば、新しい世界が広がります!ぜひお気軽にご参加下さい。
日時 やってみよう編  9月10日(木)または9月17日(木)
           (同内容ですが両日受講も可能です)
   もっと深めよう編 10月1日、8日、22日、29日 毎週木曜日 全4回
   すべて 15:00~17:00
場所 高槻現代劇場
   306号室(9月10日 10月1日、29日) 
   206号室(9月17日 10月8日、22日) 
対象 50才以上の方 (初心者向け/経験者も受講可能)
受講料 やってみよう編:1,000円/回  
    もっと深めよう編:原則通し6,000円(1日のみ1,800円)
対象  50才以上の方 (初心者向け/経験者も受講可能)
定員  各回15名
持ち物 動きやすい服装と靴、飲み物
申し込み方法 電話受付。先着順。定員に達し次第締め切ります。
       高槻現代劇場 072-671-9999(10:00~17:00)
受付開始 やってみよう編:7月22日(水) もっと深めよう編:8月19日(水) 
image1.JPG講師プロフィール
広島県出身。1996年、大学在学中に演劇をはじめる。2001年、劇団WANDERING PARTYを旗揚げし、代表を務める。同劇団はロクソドンタフェスティバル2004第一位や、若手演出家コンクール2007最優秀賞を受賞(演出あごうさとしが受賞)するなど注目を集める。
また2010年に横浜美術館と国立国際美術館で開催された展覧会『束芋:断面の世代』で、その関連イベントとしてそれぞれの会場で『total eclipse-トータル・エクリプス-』が上演され話題となる。2011年に解散し、現在はフリーで俳優活動中。

<講師コメント>

「会話」は、するのも聞くのも楽しいものです。
楽しく話していたら、それがいつしか演劇になっている。
自分の意志を相手に伝えることと相手の気持を読み取ろうと努力すること。
日常と演技の境界線はどこにあるのでしょうか?
表現するのがお好きな方も苦手な方も、色んな人がいてこそおもしろい。
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
<お申し込み・お問い合わせ >
高槻現代劇場
〒569-0077 大阪府高槻市野見町2−33
電話:072-671-9999(10:00~17:00)
主催:公益財団法人高槻市文化振興事業団
企画協力:特定非営利活動法人 劇研

2015年10月28日水曜日

《高槻シニア劇団を新設します!》

高槻de演劇 秋のプログラムのワークショップ講師である高杉征司さんを迎え高槻現代劇場を拠点に活動するシニア劇団を新たに設立します。この劇団は約一年間を通して演劇の基礎を学び、実際に舞台に立ち公演をおこないます。



劇団設立説明会:11月5日(木) 15:00〜16:00 会場205号室

高杉 征司(たかすぎ せいじ)
image1.JPG講師プロフィール
広島県出身。1996年、大学在学中に演劇をはじめる。2001年、劇団WANDERING PARTYを旗揚げし、代表を務める。同劇団はロクソドンタフェスティバル2004第一位や、若手演出家コンクール2007最優秀賞を受賞(演出あごうさとしが受賞)するなど注目を集める。

また2010年に横浜美術館と国立国際美術館で開催された展覧会『束芋:断面の世代』で、その関連イベントとしてそれぞれの会場で『total eclipse-トータル・エクリプス-』が上演され話題となる。2011年に解散し、現在はフリーで俳優活動中。


《活動内容》
練習日時:11月12日(木)から 毎週木曜日15:00~17:00
対 象:50才以上で一年間に及ぶ練習と公演に概ね参加できる体力と健康を有する方。(経験不問)
練習会場:高槻現代劇場集会室
公演予定:2016年10月頃(予定)
運営費:月額6,000円/初回に入団費6,000円(宣伝費等に充当)
定員:16名 ※先着順。定員になり次第、募集終了
応募方法:ワークショップか説明会に参加して入団申込用紙を受け取り、下記の申込先にご応募ください。
劇団設立の問い合わせ、説明会・入団の申し込みは下記まで
特定非営利活動法人 劇研
電話 075-791-1235(9:00〜17:00) ファックス075-791-1966
メール senior@gekken.net URL http://www/gekken.net/senior/

2015年10月27日火曜日

大英断。

10月27日 そよ風ペダル
最終稽古です!
手早くアップを済ませて、エンディングの練習をし、仕上げの通し稽古。
そして振り返り。
演出の英断がなされました。
作品を仕上げること、お客さんにストレスなく見てもらうために。
今週末です。
英断した上で、ならばだからこそ面白い作品に仕上げましょう。

2015年10月24日土曜日

演劇ワークショップシニア編 本格体験編 第3回目

1022日高槻現代劇場

   今日は15名の参加でした、

   まずアイスブレークで人間知恵の輪

全員の輪はひとつになりませんでしたが、共同で取り組み、触れ合う、声を掛け合うという目的は達成しました。

次は連想ゲームです


  




このゲームで一番大事なのは同じテンポを続ける事です。順番通りの時はうまくいっても、アトランダムに人を選ぶようになると、テンポも狂いがちです。どれだけ、連想しなければいけないという事に縛られているか?を自覚できます。


 



思考と身体の分離、マルチタスクのレッスンは、人の動きを鏡のように真似しながら簡単な計算の問題に答えます。そこへ好きな映画は?と別な質問が入ると、もうパニック!同じ質問者が 
計算とプライベートの質問を行うのは、質問者にとっても大変な事です。



後半は三人ずつでフリートーク。

テーマは

1.いま食べたいもの

2.学生は制服か私服かどっちがいいか

3.いま行くなら暖かい所か寒い所か

4.デートにいくならどんなとこ?

5.お金を使うなら、形に残るもの、残らないもの?

   二回目は同じテーマに条件をつけます。目的、輪郭が見えてくると、関係性が変わってきます。

1.AさんはBさんと二人きりで美味しいものを食べに行きたい、Cさんに帰ってほしいと思っていますが・・・気取られないように。たんぽぽさんの反応は?

2.制服か私服かの会議をしている先生たち、1人は早く帰りたいと思っています、これを気取られないように


3.DさんはEさんと一緒に温泉旅行したいのを、Fさんに気取られないようにします


4.本当はデートで京都に行く事が決まっているのに相談したら、大反対されます


5.当たった10万円を三人で使うには? 三人三様の使い方を挙げますが、貯めることから宝くじで増やす話にまで進みました。
 

日常と虚構を割り切ってしまわないことです。割り切ると芝居が紋切り型になってしまいます。言葉を言葉の意味通りにとらず、全然別の事が水面下で語られていく事に注意しましょう。二重性を楽しみましょう。

   来週1029日はグループに別れ、創作します。今回のワークショップ最終日となります。高槻現代劇場でお会いしましょう。(土井)


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2015年10月20日火曜日

迷わない、飛び込んでいく。

10月20日 そよ風ペダル
 
公演二週間前。
 
スタッフを入れての通し稽古です。
 
本番用の小道具や衣装が揃ってきて、いよいよと言う感じですね。
 
作品の方は、ユーモアは生まれ始めているとして、いかに自信を持って演技できるか。
 
まずはセリフに迷いがなくなれば堂々と演技ができそうですかね。
 
もう一踏ん張りです。
 
来週末にはいよいよ本番!
 
緊張の高まるところですが、コントですから、楽しんでいきましょう!
 
 
 

2015年10月14日水曜日

とにかくセリフを。

10月13日 そよ風ペダル
 
今週末に筒井さんが役者で出演する公演があります。
 
そのため、今日の稽古には筒井さんが不在で進みます。
 
演技や新たな段取りの追加は控えておいて、とにかくセリフを覚えることを頑張ります。
 
シーンごとにチームにわかれて脚本が離せるように何度か読み合わせをしていきます。
 
その後、できるだけ脚本を離してプロンプを入れての通し稽古をしました。
 
とにかくは最初から最後まで通せました。
 
知らない間にみなさんの中でいろんな演技を生み出し創作されているのが垣間見えました。
 
本番はもう間もなく。
 
ラストスパートです。

2015年10月11日日曜日

演劇ワークショップ シニア編 本格体験編 第2回目

108日高槻現代劇場 演劇ワークショップ シニア編
本格体験編第2回目 12名の参加でした。

今日もまず、人間知恵の輪から始まります。
知恵の輪を外そうと、言葉によるコミュニケーションが生まれます。
相手の状態を見る、身体に触れる、緊張がほぐれていきます。今回は繋がった二つの輪ができました。



続いてリズム知り取り
◯◯ぱんぱん◯◯ぱんぱん、とリズムを壊さないこと。目と身体の向きだけで次の方を指名しますが、ちゃんと相手に伝わりましたか?













初めての方三人のみ自己紹介をしました。
先週と同様、相手の鏡になり、自己紹介をします。



その後再び身体を動かします。手が鳴ったら静止、鳴ったら歩き出す、そこに色々な負荷がかかります。
例えば、膝から下は水。
例えば地面がゴキブリほいほい。例えば首の下まで水。


この様なごっこ遊びから、日常と演劇の境界線が生まれます。そうすると、感情が発生し、心が動きます。あえて、感情を発生させない方法もありますが。

「何やってるの?」ゲーム
何かしています。何やってるの?と聞かれて、やってる事と全く違うことを答えます。
動きの記号化はせず、 表現の脅迫観念に囚われないように。つまり客を過度に意識しないで、まずは意識を集中して動きましょう。



前回に引き続き、
こんにちわ、こんにちわ、さよなら、さよならのやりとりをします。
トイレに行きたいという、条件も付いています。



おはよう
おはよう
今日の帰り、買い物付き合ってよ
いや、今日はちょっと
何かあるん?

秘密

3
往復の台詞のやり取りです。間を取る、椅子を引いたり身体を使う、
耳打ちしたり、肩を叩いたりと接触する、
振り返って気持ちをととのえる、
体の向きをかえる、相手の顔を見ない、
反対に距離を縮めて見つめ合う、
などなど様々なパターンが生まれてきました。

本心を隠そうとする原理が働く場合もあります。2人の距離、台詞を相手のどの方向から言うかで、違った印象が生まれます。
たった三往復ですが、実にバラエティー豊かなドラマが生まれます。次回はもっと具体的なお話にしましょう、楽しみですね。

来週15日はお休みです。再来週21日、高槻現代劇場でお会いしましょう!(土井)

2015年10月6日火曜日

コント以前、コント以降。

10月6日 そよ風ペダル
 
本番の月になりました。
 
いよいよという感じですね。
 
画像はボツになった小道具。
 
コント公演なので不思議な小道具が必要になってきて、いろいろ作成していきます。
 
衣装や小道具もだんだんと決めていって、セリフや段取りを覚えて、やることがたくさんです。
 
さらにエピローグシーンの稽古。
 
テーマはグルーヴやスイングを生み出せるかどうか。
 
とにかく楽しんで大きな声を出しましょう!
 
そろそろ脚本を手放している方がちらほら。
 
思い出しながらになって視線が斜め上に逃げたりしますが。
 
コントなので、笑いが起こることを目指すわけです。
 
でも実はだからこそ基本の演技が重要になります。
 
相手とどんな関係を作っていかに自然体でやりとりができるのか。
 
ここを追求するには早く脚本を手放していかなければなりません。
 
基本の演技に立ち返りましょう。
 
 

2015年10月3日土曜日

演劇ワークショップ シニア編 本格体験編 第1回目

101日高槻de演劇 初心者向けシニアワークショップ もっと深めよう~本格体験編 第1日目
 
本日は10名の参加でした。
まず、いくつかのコミュニケーションゲームを通して緊張をほぐす「アイスブレーク」
の時間です。
「やってみよう編」でも行いました、「人間知恵の輪ゲーム」で相手の状態、触れる熱を感じます。

「連想ゲーム」
連想ゲームですが連想しなくてもよく、「なんとか〇〇なんとか〇〇」のテンポを守る事を最重要事項とします。段々色々な負荷をかけ、難しくなります。同時に幾つかのタスクをこなす事の稽古です。失敗しても、楽しんでやりましょう。

その後、自己紹介を行いました。名前と演劇をやろうとした動機について、
相手の動きに合わせる「鏡」になりながら、自己紹介をします。よろしくお願いします、とお辞儀をしたくても、相手がお辞儀をしてくれないと、言葉と身体が合わなくて何か変な感じですね。


そして、配布された台本「さよならのかわりに」を2名ずつ前に出て読み合わせ。初めての文を読みつつ相手も意識する事は、難しいです。しかし、相手がある楽しみを感じます。
休憩の後、「こんにちわ」「こんにちわ」・・「さよなら」「さよなら」だけのやりとりをします。セリフがかぶる、笑いがおこる、ドラマが生まれる、こんなにシンプルな台詞ですが、メッセージ、間のあるなし、などで関係性や状況が生まれます。

2回目は先生より状況や関係の設定を頂きます。
全然知らない関係から、仲良しや恋人同士、嫌い、又、相手が殺人しているのを見た、
トイレを我慢している、などなど。台詞が少ないほど無限の可能性があります。

次のやり取りは少しだけ長くなります。
「おはよう」「おはよう」「今日の帰り、買い物付き合ってよ」「いや、今日はちょっと」「何かあるん?」「秘密

場所は何処なのか?二人の関係は?で、前と後のドラマが変わってきます。心とは逆の態度を装う事もあります。形から入ってお客に伝えようとしないで、感じたら必然的に体が反応する動きを大事にしましょう。


本格体験編第2日目、108日午後3時、また高槻現代劇場でお会いしましょう。(土井)