2015年9月30日水曜日

コントマッチ。

9月29日 そよ風ペダル
 
稽古場に音響、照明のスタッフさんが来られました。
 
だからというわけではないですが、通し稽古をしました。
 
これで作品の全体の構成が見えてきました。
 
以前にもブログで少し書きましたが、コントにおいて面白いことを面白いだろうと演じてしまうと途端に面白くなくなります。
 
よく言うネタがすべるというやつですね。
 
それはマッチ箱が必要という話になります。
 
何かしらのものの大きさを指し示すために、そのものの横にマッチ箱を置いて写真撮影したりします。
 
コントでもこのマッチ箱の要素が必要でネタの面白さを伝えるためには普通の尺度をしっかりと示さなければなりません。
 
おかしなことを言われてそれを普通ではないと示すことで、おかしさと普通とのギャップが見えてはじめておかしみが伝わります。
 
コントの中にどんなマッチ箱を置くのか。
 
そこを探っていくとさらに作品の魅力を浮き彫りにできるのでしょう。
 

2015年9月22日火曜日

エンディングコント。

9月22日  そよ風ペダル
 
諸事情ありまして、稽古にあまり来られない劇団員の方がいまして、今日はその方の出演するシーンを集中して稽古です。
 
いわゆるチョイ役として想定していた役ですが、脚本をかきすすめるうちに筒井さんの中で広がっていき、案外に出番が増えています。
 
その分、濃密に稽古していかなければならないのですが。
 
というわけで、エンディングの稽古です!
 
どうしたってこの役が登場しているシーンは視線の使い方が難しいですね。
 
保留になっていた終わりの姿も見えてきました。
 
脚本は書き終わられましたが、筒井さんに新たな宿題ができました。
 
その宿題が終わったら、また新たに役者さんが頑張らなければならないことが増える訳ですが。
 
画像は我が我がと筒井さんに自己アピールをしているみなさん。
 
 
 
 
 
嘘です。
 
シーン稽古の一部を撮影したものです。
 
しかし創作への姿勢は我が我がと自主的に。
 
宿題後のシーン稽古が早く見てみたいと稽古場の隅でワクワクしています。
 
 

カーテンコール。

9月22日 恍惚一座
 
 
本番前の最終稽古です。
 
毎回ですが、ここまでくるとブログで伝えることもありません。
 
稽古場日誌とするなら、作品の通しをして、終わってからさらによくするための意見交換をしました、おしまいということしかないわけです。
 
ただいつもと違うことを特筆するならば、通し稽古がカーテンコールまであったなら、私はとても気持ちよく盛大に自然と拍手していたなということ。
 
そっと横にいる演出の山口さんを見ると涙ぐんでいたかしら。
 
身内が喋ることなので、まあ自画自賛ではあるのですが。
 
ここまでできてきたから新たに吟味したいところも出てくるのですが。
 
今週末まで、まだ時間はありますから貪欲に探求していきます。
 
すでに初日は完売です。
 
日曜日、時間ありましたら是非とも!
 
恍惚一座一同、会場でお待ちしています!

2015年9月19日土曜日

演劇ワークショップ シニア編  1日入門編 第2回目

2015年917日高槻de演劇

初心者向け演劇ワークショップ (第二回目) 

男性3名、女性6名 合計9名が参加されました。
先週と同じく「俳優をやる技能を刺激するゲーム」を行いました。先週、今週と続けて来られた方から、「同じことをしてもメンバーが変わると変化が生じ、面白かった」とのご感想を頂きました。
「人間知恵の輪」右手(手のひら下に)と左手(手のひら上に)を交差させ、手の形をくずさないようにしながら人と手を繋ぎます。回転などしながら組んだ手が開いてきて、絡まった腕がきれいな円になります。大人数でやると腕は巨大な知恵の輪さながら、何が何だかわからない状態の中、高杉先生は《オリーブの首飾り》を口ずさみ、絡みが解れるマジックを演出します。「こっちの青のチェックの方、回られたら?」「ここを跨いでみて」と初めて会った同士が手を繋ぎ言葉を交わします。全員で2回トライしましたが、今回は一つの円にはなれず、二つの円になり終了しました。演劇は共同作業で作り上げるモノです。これは、他人の存在・状態を目で見、また体を使って相手に触れ、熱を感じ、確認するという訓練です。

続いて「しりとり」テンポに乗ってしりとりしますが、やり方がだんだんと難しくなっていきます。初めは順に番が回って来たのが、アトランダムに回さなければならなくなりました。「誰に向かって言っているか?」ということがはっきりわからなくてはいけません。他人を意識し、手を打ったり、握ったりしながら、言葉を見つけ発声する。大事なのは「テンポ」です。同じ言葉を言っても、関連性がなくても構いません。しりとりゲームは気分を転換出来、ポジティブになれるという方もいらっしゃいました。

ようやく「自己紹介」です。一度自己紹介したあと、手を「握り伝達」しながら先ほど言った事と同じ事をしゃべります。大体同じ事を言うのは簡単そうですが、言いながら関係のない動きをするのは難しいですね。握る事を忘れましたか?それとも何食わぬ顔で握る事ができましたか?

休憩したあと、「3人で語る」今日は、丁度男性1名女性2名での組み合わせで、3組を作る事ができました。見ている人を心の中では意識しながら、意識していないように見せかけ、3人の会話の世界を見せるわけです。
最初の話題は「朝ご飯は、ごはんがいいかパンがいいか?」二番目はこの前と同様、「モラルについて・・・どんな時でも赤信号は渡らないか?」三番目は、上と同じ話題で、仮の名前を書いた名札を付けて、自分の意見と反対の立場で話し合います。皆さん、別の名前で呼ばれることに違和感はなかったようです。名前は記号でしかありません。本心とのギャップはどうでしたか?

思いと反対のことを言っても嘘をついている感じはなかった、仕事で同様な事をしている、との意見がありました。必ずしも、「嘘」ではなく、心の中には相反する気持ちが同居しています。嘘をつくのが楽しいので俳優している人もいます。演じる事に関して、いろいろなタイプの人がいます。日常と虚構は重なり合っていて、人間は平均1日に200回嘘を突かれているとのこと(!)考え方の転換もできますね。

最後にまた3人の方に出て頂き、先生の運転する「タイムマシン」に乗ります。
10年後に行くか10年前に行くか、どっちか2分間で合意形成しなくてはいけません。時間を区切られ決めなくてはいけないという制約があると、会話はどんどん演劇的になっていきます。本心か嘘かはもうどうでもいいのです。さあ、虚構、日常を総動員させましょう。
1
日入門編は今回で終わり、10月に「もっと深めよう〜本格体験編」が4回シリーズであります。詳しくは案内をご覧ください。お申し込みお待ち申し上げます。(劇研 土井)

2015年9月15日火曜日

コントのカウント。

9月16日  そよ風ペダル
 
シーン稽古が続いています。
 
脚本を持ちながらなので、今は会話をどう掛け合うかに注意して稽古しているように見受けられます。
 
声へのこだわりですね。
 
声の大きさや高さやタイミング。
 
これはコントに限った話ではありませんが、演技には音楽的要素が必要です。
 
同じカウントで同じ大きさで同じ高さの音が続くとだんだん退屈になっていきます。
 
なんや言うたら眠くなっていくかもしれません。
 
台詞には言葉なので確かに意味内容が含まれるのですが、それとは別に音としての変化で表現できることもたくさんあります。
 
大きな声から突然声が小さくなると、聞こうとしてお客さんは前のめりになるかもしれません。
 
逆なら驚いてのけぞるのかも。
 
台詞をどんなタイミングでどんなスピードで言うかでユーモラスにもなれば張りつめたものにもなります。
 
音楽を奏でるように会話をつむいでいく。
 
ミュージカルにしようというわけではなく、変化、メリハリをつけようと。
 
変化に富んだ声のやりとりができあがれば、それにあわせて体の動きをつけるだけでとても面白くなると思います。
 
心地よい音楽性の高い台詞のやりとりができればと思います。

スタッフ見せの通し稽古。

9月15日 恍惚一座
 
だんだんと本番が迫ってきています。
 
というわけで、今日は稽古場にスタッフが揃っての通し稽古です。
 
衣装や小道具も本番通りに。
 
場所はまったくもって狭いんですが。
 
本番では舞台と客席の間にある程度は距離がありますが、今日はスタッフみんなかぶりつきです。
 
スタッフさんが一番最初のお客さん。
 
台詞の抜けがあったのはご愛敬として、なかなかクオリティーの通しでした。
 
演技はこのまま向上させていくとして、テクニカルな段取りを決めていきます。
 
スタッフはどこでどんな光と音をいれるか。
 
役者さんと演出は小道具やシーン転換をどうするか。
 
作品のクオリティーは細部に宿ります。
 
どこまでも貪欲に創作していきましょう。
 
 

2015年9月13日日曜日

演劇ワークショップ シニア編 1日入門編 第1回目 



​2015
910日高槻現代劇場にて
高杉征司先生の指導のもと、 
男性3名 女性9名 合計12名の 
50代から70代の方がワークショップに参加されました。

今回は俳優としての技能を高めるゲームをいくつか行いました。

「人間知恵の輪」
両腕を交差させ、手を繋ぎ、手を離さないようにして交差している腕が外れるように動く。
だんだん手をつなぐ人数が増え、最後は全員で手を繋ぎました。
人に触れ、相手の状態を確認し、アイコンタクトや言葉によるコミュニケーションが必要になります。

「連想ゲーム」
(手を叩く)(言葉を言う)(手を叩く)(言葉を言う)
タンタン なになに タンタン なになに ・・・・ ・・・・ ・・・・とリズミカルに続けましょう。

力が入り、言葉のしがらみに捕らわれ、リズムからはずれてしまいますが
やっていく内、だんだんとスムースになります。
先生は「ひとり連想ゲーム」をよくされるとのことです。

「自己紹介」
先生からの質問「どんな気分で今日来られましたか?」の答えを交えます。
演劇を始めることでご家族とのコミュニケーションを高めたい、関係をよくしたい、
という方も何名かおられました。
一巡した後、二回目は手を伝達順に握りながら先ほど喋ったことをもう一度語っていただきます。 
「シニアの皆さんは声の深みが凄いですね」と先生がおっしゃいました。

「観客の前で会話する(3人で)
無自覚に見られている事を意識するという、演劇的な技術が必要になります。

話題1:「春夏秋冬のどれが好きか?」

話題2:モラル赤信号を渡るか?」について討論
見ている人を引きつけ、自分と反対の意見を持つ相手を論破しようとします。
役割として、本当の自分と違う考えにたたなくてはならない時
「嘘をついている感覚」がありましたか?または嘘つくのが楽しかったでしょうか?苦しかったでしょうか?

話題3:「タイムマシンの行き先はいつ?」
短時間で合意形成しなければならないという設定です。

演じるという日常と虚構の境目、「境界線」をこれから一緒に楽しみましょう!

17日の入門編ワークショップは高槻現代劇場206号室で行います。
まだ人数にゆとりがございますので、皆さまのお申込みをお待ちしております。
お申し込みは高槻現代劇場 072-671-9999までお願い致します。
10月1日、8日、22日、29日の本格体験編も重ねてよろしくお願い申し上げます。(劇研 土井)
 

2015年9月8日火曜日

コントのヒント。

9月8日 そよ風ペダル
 
前回の続きからのシーン稽古で、作品に一通り段取りがつきました。
 
とにかくはセリフと段取りを習熟することになります。
 
なんといっても今回はコント作品と銘打っています。
 
つまりは笑いをとらなければなりません。
 
人はどんな時に笑うのでしょうか。
 
例えば意表をつくと驚きとともに笑いに繋がることがあります。
 
意表をつくためには受け手に予想させないという前提条件があります。
 
ならばテクニックとして、落とし所とは別の方向に向かって受け手の興味を誘導する必要があります。
 
言葉で言えばミスリードすること。
 
おそらく今回の作品も面白がらせようとして面白いであろうことをすると失敗しそうな気がします。
 
そこにいる役柄は自分のやってることや言っていることが面白かったりおかしなことだとは一つも思ってないのですから。
 
ただ真面目に生きているだけです。
 
笑いの感性は人それぞれですし、どうしたら笑いが起こるのかの正解なんてないでしょう。
 
それでもなお、笑いのヒントを探して稽古をしていきましょう。 
 
 
 

ありのままのやりとり。

9月8日 恍惚一座
 
ダンスの振り付けが決まりました。
 
簡単でかわいらしい振り付けです。
 
そして、ダンスの時ためだけにちょっとした衣装も用意して。
 
画像をあげたいけれども、ネタバレかしらと自粛します。
 
本番の会場で楽しんでください。
 
今日はダンスシーンから後半のシーン稽古。
 
通し稽古は午後からの自主練習で。
 
創作は前から作っていくわけで、この時期はシーンの後半が手薄になるものなのでさらに稽古を。
 
どこまでも稽古場で追求されるのはその場で目の前にいる相手とコンタクトをとりながら演技をする。
 
事前に演技プランをたてたとしても、それにこだわらず今ここにいることを優先して演じる。
 
それさえあればですが、それが一番。
 
そして、今日は稽古場に脚本家の伊地知さんが来られました。
 
いつもとはひと味違った緊張感。
 
本番はお客さんの視線があるので、もっと緊張するかもですが。
 
自信を持って演技するためには稽古を重ねるしかありません。
 
そして皆さんは自主練習に向かわれました。
 
通し稽古、頑張ってください!
 
 

2015年9月1日火曜日

コントをコントロール。

9月1日 そよ風ペダル
 
一週休んでの稽古再開です。
 
筒井さんも役者さんの一人も風邪をひかれていて。
 
季節の変わり目ですね、夏から芸術の秋にむけて創作を進めていきます。
 
前回で脚本が出来上がりました。
 
今日は最初から段取りを確認しながら稽古を進めていきます。
 
主には出はけや立ち位置、演技スペースの確認をしているわけで、演技のことはまだあまり触れていません。
 
しかし、脚本に慣れてきたのか稽古中に笑いがたくさん漏れ聞こえます。
 
この笑いをコントロールして作り出せるように。
 
笑えてチクッと刺さるコントを目指します。
 
ご期待下さい。

近づく本番。

9月1日 恍惚一座
 
本番の衣装を着てみて稽古。
 
着替えやら普段着なれないものだったりで、演技に関わるので稽古から着て演技。
 
小道具や服が入ると作品の雰囲気がより良くなります。
 
そして、ダンス曲が決まりました。
 
これから振り付けを考えますが、間に合うのか、いや、間に合わせます。
 
気づけば9月、げつまつには本番です。
 
順調には進んでいますが、やはり欲が出ますね、時間が惜しい。
 
慌てたところで良い創作はできません。
 
心に余裕を持って、演技を組み立てましょう、