2015年5月26日火曜日

ストイックに仕上げる。

5月26日 そよ風ペダル
 
稽古日数も今日と自主練習を含めて残り3回。
 
今週もスタッフの方が来られて通し稽古です。
 
前回稽古の通しではセリフが抜けることもありましたが、自主練習を挟んで今日の通しはつまることなくいきいきした演技が見られました。
 
自信を持って仙台の立てる準備ができはじめています。
 
今日が土台です、ここから作品の本質を深めたり、面白さを追及していきます。
 
通し後の振り返りでも、演技の方法(段取りや動き)のことだけでなく、その時の状況や役柄の体や心の状態についての話も出てきました。
 
また照明や音響の変化のきっかけを伝えられての明確な演技を求められる場面もありました。
 
通しにおいてすでにスムーズに繋がったシーン変化がさらに意味深く作られていきます。
 
上演時間は46分で、とてもテンポよく進みました。
 
短い作品ですがとても見ごたえのある作品に仕上がりつつあります。
 
「お芝居をすることを楽しんでいるようにみせないでください。」という筒井さんの言葉。
 
楽しんでいることは悪いことではありません。
 
なんなら演劇を楽しむためにみなさんは集まっています。
 
ただ演技を楽しむために作品を利用しまうと、作品の本質が見えなくなってきます。
 
筒井さんが言われたこととは少し違ってきますが、表現する側が自分のやりたいことにあわせて都合よく表現したものは、見ている側にも伝わって興醒めする原因にもなりかねません。
 
何かをしようとするよりも、なにもしないで待っておいて生まれてきたものだけを表現していくくらいが丁度いい。
 
例えば技術的なこととして、抑揚をつけようとして喋ることが自分の都合にあわせた表現に見えてきます。
 
抑制されたスマートな演技で作品をしあげていきましょう。