2015年1月27日火曜日

自然体で舞台に立つ。

1月27日 そよ風ペダル
 
できるだけ上演時間を短くするため、そして急遽、都合で出演できなくなった団員がいるため細かく単語レベルでの書きかえと役柄の登場シーンの変更された脚本が配られました。
 
そういうわけで先週同様、最初から通して脚本の変更を確認しながらの立ち稽古を進めていきます。
 
とはいえ脚本は一度渡されていて、みなさん手元に置いて一週間を過ごしたわけですから、演出も入ってきます。
 
具体的に立ち位置や座り位置、ならび順やシーン変化の動きを仮にでも決めていきます。
 
セリフが入って段取りが決まってくれば、演技のことは順調に創作されて埋けそうな予感がしています。
 
というか、そよ風ペダルは演技をしながらも、自然体で舞台に立てるということがひとつの強みなわけで。
 
どこまでリラックスしてその人のまま、その人の持ち味を活かして作品を創作ができるかが大事なわけです。
 
そして、モロモロウロウロに関しては大事なことが他にもあります。
 
まじめにダンスを踊ります。
 
画像は劇中劇としてダンスを練習しているところ。
 
一度は公演で踊っているのできっと、体は覚えているはずだと信じつつ。
 
トーキングヘッズのロードトゥノーウェアにフリをつけて一曲まるまるで踊ります。
 
ご期待ください。 

脚本分析を総ざらい。

1月27日 恍惚一座
 
今日はこれまでやってきた脚本分析のワークを総ざらいします。
 
山口さんが普段の作品創作でどんな風に脚本を扱っているかを紹介していました。
 
他でどんなやり方をするかはわかりませんが、恍惚一座ではこうしていくということを確認していきました。
 
脚本を読む準備として。
 
最初の印象を書き残しておく。
 
自分のセリフだけを書き出す。
 
自分と役柄の背骨(共通点)をみつける。
 
書き出されたセリフから役柄の行動の可能性を(複数)見つける。
 
その行動から役柄の思考(心)を想像する。
 
ここまでして次は目的について考えていく。
 
台本全体の役柄の目的。
 
その場面での役柄の目的。
 
役柄を越えて台本の目的(作品テーマ)。
 
これまでの脚本を振り返りながら目的がなんなのかを考えていきます。
 
そして、脚本の目的(作品テーマ)を考えることにより、演出家が表現したいことと自分のテーマで話し合うことができます。
 
そして行動の制限をなくすためにト書きを消す。
 
多くのト書きは役柄の行動が書かれています。
 
行動ならまだしも泣く、笑う、怒るなどの感情が書かれている場合さえあります。
 
まず役柄の感情で演技をつくることを恍惚一座では避けていきます。
 
そして、役者は役柄の行動をたくさんみつけておいて、創作の可能性を広げておく。
 
セリフ覚えに関しては一人で覚えるか、稽古場で相手を交えながら覚えるかは人それぞれで。
 
ただこれだけの分析をしたあとならセリフも入りやすいかもしれません。
 
それをふまえて、実際の立ち稽古で、どんな指示でどんな風に役柄の行動が変わっていくかを検証していきました。
 
これまでの脚本は作品が長いので全体を分析していくには時間が必要でした。
 
来週からは山口さんがラジオドラマ用に書いた短い作品で、シーンと作品全体の両面から考えていきます。
 
実は初めての山口脚本を使っての創作です。
 
わくわくしながら来週を待ちましょう。
 

2015年1月20日火曜日

新たな記憶を呼び起こす。

1月20日 そよ風ペダル
 
作・演の筒井さんによって上演時間をできるだけ短くするためにのセリフのなかでの単語単位での書き直しがなされていますが、稽古場では前回の脚本での立ち稽古が開始されました。
 
一度公演した作品ですから、大きなところでは動きをイメージすることが容易いです。
 
脚本が変わっているので舞台登場のきっかけが違ってきたり、立ち位置や座り位置といった段取りは変わってくるわけで。
 
そういった細かいところを頭から返しながらまずは確認していきます。
 
画像は稽古風景です。
 
客席側から撮っています。
 
長机を囲んでいる人はもちろん出演中です。
 
では、後ろに並んでいる人たちは?
 
実は出演中です。
 
一度舞台に出ると、最後まで舞台上に居続けることになります。
 
そういえば、演技はしていないけど舞台上にいると言うことも稽古したのでした。
 
細かく演出していると最後までいけなきので段取りの確認だけでしたが、前回の演出も思い出しながら。
 
記憶を手繰りつつ新たに創作していきましょう。
 

自分と向き合って課題をつくる。

1月20日 恍惚一座
 
 
123123のかけ声ワークから始めます。
 
先週はチーム対抗でしたが、今日は1対全員。
 
そして苦手な人こそ1になってしまうという、なんだか罰ゲームのようです。
 
スパルタすることによって、全体的に楽しくうまくなったような。
 
もうひとがんばりですね。
 
椅子とりゲームもします。
 
いつもとは稽古場所が違いまして、長方形から正方形の空間です。
 
距離の取り方がいつもと違うので難易度が上がったような。
 
発見として鬼の目線のなかで移動をするとうまくいきそうだと。
 
つまりは鬼が向かっているところを常に注意しておくということでしょう。
 
 
脚本分析ワークは先週に続き創作から3チームとも発表までしてどう見えたかなどの話し合いです。
 
話し合いではキャラクターの性格がはっきり出ているチームから話題にあがります。
 
ゾンビとバイセクシャルと色仕掛けと民生委員。
 
それをどんな意図でどう演出したか、そこはもっと迫ってなどを発表していきました。
 
次のチームは大学教授とゴキブリと本人と檻の中の人。
 
ゴキブリと檻の中の人は獣の要素があり、それに大学教授が惹かれているというさまをひとつ表現したかったと。
 
残り1チームはいろいろやった末にオーソドックスに脚本に取り組んでみると。
 
その役柄として正当な目的を設定して演じてみると。
 
前段階の奇抜な目的の方が目的を意識しやすかったのでやり易かったとのこと。
 
 
 
キャラを作ることと何もしないでそこにいることという演技の仕方があるとして、その時々で求められるものが違います。
 
場面によってゴキブリにもなり、大学教授にもならなければならなくて。
 
とした時に、自分がどちらが得意なのか?そして不得意な方はどうやればうまくできるようになるの?そこを発見するための脚本分析ワークの期間です。
 
例えば檻の中のキャラクターの方にとって檻の中と意識することが安心してセリフを扱えるコツだと発見したのです。
 
そんな風に自分と向き合うことは必ず演技力を向上させる助けになります。
 
それぞれの自分なりの課題を見つけていきましょう。
 
 

2015年1月19日月曜日

モロモロウロウロ、新たなチャレンジ。

16日 そよ風ペダル

年明け最初の稽古となります。

そして待望の脚本が届きました!!!

全国シニア演劇大会in仙台用台本「モロモロウロウロ」。

試演会、本公演、そして今回の再演。

三回目のチャレンジとなる、そよ風ペダルとしては思い入れの多い作品です。

ここでホームページやチラシに掲載したあらすじを。

登山仲間の深沢が登り慣れているはずの山にひとりで向かい、行方不明になった。
他の仲間たちは憂鬱な気分を抱え、心さまよう実感のない日常を送る。
そんなとき、深沢が残した「記憶」が見つかった。
残された人たちはこの一連の出来事にどう対応し、どうやって克服するのか…。

せっかく再演するということで新たなチャレンジをしています。

配役を本公演から変更しています。

そして上演時間を短くするということでシーンをカットしたり細かな台詞を変更するといった書き直しをしています。

もちろん配役はその役者さんの持ち味がいかされることを考慮していますが、これまでの公演や稽古から見えてきた役者さんそれぞれの課題にも目を向けながら配役されています。

作品ができあがれば、役者さんみなさんの演技力も向上するという算段です!

テンポのいいやり取りが苦手、一人で長い台詞を言うのが苦手、細かな段取りをこなすのが苦手、いろいろあるのでしょうが今のところそれぞれの課題は見えてきていません。

今日はとにかく最初から最後までを通して読み合わせをします。

まずは上演時間が気になるところでして、時間は40分でしたがダンスを飛ばしていて動きとかも入ってきてで、50分以内ですかね。

テンポをよくして40分をキープしたいところですが。

先ほどの役者さんの課題というのはもちろん初の読み合わせですからまだ、これから練習を重ねていけばわかってくるのでしょう。

作品自体も短くシンプルになってテーマというか訴えかけてくるものがより明確に浮き彫りになっています。

メッセージ性が強い分、どこまで表現するのかが難しい気がしました。

例えば口を出しすぎるとお節介だったり説教臭くなったり、もしかしたら説明になっていまいかねません。

表現を控えること少しだけのわからない部分、隠されて定かでないところに観ている側の想像力を広げていくきっかけがある気もします。


さておき、本格稽古の開始です。

突飛な目的で遊んでみる。

1月6日 恍惚一座


カウントゲームの一種から稽古開始です。

2チームに分かれて交互に1、2、3、1、2、3と発声していきます。


偶数目と奇数目で言う数字が違って一周するわけです。


数字だけならすぐ慣れてできるようになりますが、次に2をいう代わりに例えばムーっと言いながらポーズをする。



1、ムー、3、1、ムー、3という感じですね。

なぜでしょうね、途端にできなくなります。

このあとさらに3も別の声とポーズになっていくのですが、もう手に負えません。

コツは相手を受け入れて、お互いに一つになって同じことをやっている一体感を共有すること。

同じことの繰り返しなので理屈というか法則で考えればできそうなんですが、頭でやろうとすると、長続きせずにミスが生まれます。

まだ他にコツがありそうな予感もしますが、またやりたいワークですね。


脚本分析ワークはこれまでの目的や背骨の復習からはじめつつ、読み合わせ稽古に。

演出にチャレンジする人もいたりします。

役者の課題はわかりやすく、固定概念のない突飛な目的(態度、思い込み、モチベーション)を思いつきで設定して読んでみること。

例えば全員からお金を盗む、この場から逃げ出す、ナイフで人を指す、自分をゴキブリだと思う。

突飛な目的を設定してみるのは舞台創作が進行して煮詰まった時におこなうと、キャラクターの新たな一面を発見するのに役立つそうです。

演出をする人はこのシーンでどんな風に見せたいかを決めます。

役者さんの演技と演出のシーンイメージを話し合いながらすり合わせていきます。

というわけで、3チームに分かれてシーンの読み合わせ稽古をして、最後に1チームが発表をして、どう見えているか、目的がどうみえたかを考察しました。

この目的だとこう見えてシーンに沿って成立するとか、こちら側では見えない目的によっての動きが別の意味で成立していたり、やっぱりわけがわからなかったり。

意見を出し合いながら少しずつシーンを作っています。