2014年9月28日日曜日

高槻シニア劇団 恍惚一座 第2回本公演



『カヌー・ラジオ』


2014年9月 高槻現代劇場にて
kanuradio-round.jpg
脚本=伊地知克介
演出=山口茜

本は扉
本は翼
本は命
本はカナリヤ
そしてたぶん、本は大きな船

出演:あるふ、上西千恵子、上村けいこ、大町耕治、島勝美、
杉岡浩子、田中賢一、西川惠美子、ふじむらみつゑ、三田ゆうこ、
望月重貴、望月昌子、森田京子、山地美子
■日時
9月27日(土) 14:00
9月28日(日) 11:00/15:30
※開場は開演の30分前
■場所
高槻現代劇場 305号室(高槻市野見町2-33文化ホール3階)
■料金
前売り・当日とも1500円 シニア料金1000円(50才以上) 日時指定
*チケット完売の場合、当日券は販売しません。
今夜のトコハ市中央図書館は大騒ぎ。
図書館前の日時計はいたずらされるし、
子どもから預かったぬいぐるみはなくなるし、
副館長は頑張って書いた小説のせいで館長との間に亀裂、
せっかくのビブリオバトル・クラブの稽古には暗いムードが漂い、
新任司書にはストーカーの魔の手?が……。
助けて、お願い。
でもみんなに本を読んでほしいんだよね。ホントに。
それは、素晴らしい『乗り物』だから。
■チケット取扱い
高槻現代劇場(〒569-0077  大阪府高槻市野見町2-33)
電話 072-671-9999(10:00~17:00)
高槻現代劇場HPからもお求めいただけます。
発売日【一般・友の会とも8月10日(日)】
窓口・web 10:00~ / 電話14:00~

2014年9月27日土曜日

カヌーラジオ、小屋入り。

9月25日 恍惚一座
 
カヌーラジオの正式の最終稽古は
いつもの火曜日ではなくて
小屋入りしての木曜日となりました。
火曜日は山口さんなしの自主練習になりましたので。
当然小屋入りしているので
アシスタントの私は舞台設営にまわり稽古は見れていませんが
ここにきてエンディングの変更が入ります。
細かく段取りをつめていって
最終通しです。
本番も含めて通して稽古できる回数もわかってきて。
一回一回が大事になってきます。
最高の状態でお届けできるように。
楽しんでいきます。
楽しんでください。

2014年9月19日金曜日

自慢話と苦労話。

9月16日 そよ風ペダル

次回公演の脚本作成のための稽古が続いています。
そしてそれは、自分達でお話をつくる方法の模索とも言えます。
誰かに伝えたいことというのが、つまりは物語を紡ぐ原型になるわけで。
それをいかにしてエピソードとして抽出し
ストーリーにまで昇華するのか。
そういった作業を続けているのだと思います。
今週は自慢話と苦労話をしようと。
最初はこれまでの人生の中での一番の自慢の話をする。
それを受けて周りの人が私のほうがもっとすごいとと嘘の自慢話をして。
さらに私はと展開していく。
つまりは話を広げていくということ。
この話を広げていくというのがくせ者で。
並列した別の話が連なっていくところにとどまっている事が多かったようです。
どれだけ無責任に嘘の話を繰り広げられるか。
そしてどんな話なら上手い嘘がつけそうだという嗅覚も必要なようで。
ただそれはさておき、並列であれ語られたお話は興味深く。
おそらく本当の話なのでしょうが、だからこそグッとくるのです。
どちらかというと個人的には苦労話が全般的に面白かったような。
苦労話は聞いていてためになることが多かったような。
でもあくまでも課題は話を広げていけるように。
うそつきの素養を鍛えましょう。





2014年9月16日火曜日

空白を埋める。

9月16日 恍惚一座
 
公演間近なわけで、
スタッフさんも交えての通し稽古。
前の人のセリフにかぶせて、
喋りはじめの空白を埋めていく。
つまりはテンポを意識しながら演技していくということ。
結果としては上演時間が約15分縮まりました。
完全に一皮剥けましたね。
セリフをかぶせるというのは
技術としての話になってきます。
実は本質は聞くということなんですが。
セリフの終わりを機械的に捉えるのではなく
自分の発話したいという動機が
どんなきっかけで生まれるかを探ることです。
故に相手の話を聞くということになるのです。
場合によっては相手のセリフの途中であっても
喋りたいというきっかけがきたならば
話してしまった方がやりとりは伝わりやすくなります。
割り込まれた相手役は辻褄があうならば
前に話を進めていきたいところ。
欲張るならば自分だけでなく
相手のセリフも把握できていれば。
飛躍しました。
これから詰め込みましょう。
 

2014年9月15日月曜日

物語をつむぐ。

9月9日 そよ風ペダル
 
今日の稽古は脚本創作からシーン創作までをおこないます。
半々にチームでわかれて
まずは民話のようなお話しを作ります。
一人ワンセンテンスで話を膨らませていき
4周目の終わりでオチをつける。
4周目になってからの意識の変化が楽しいです。
そうやってできたお話を
もう1つのチームが配役を決めて
シーンに立ち上げていきます。
全員で話の筋は共有していますが
どんなタイミングで何をしゃべるかは
その場のやりとりで生み出していきます。
お話の中では語られなかった部分が出てきたり。
シーン立ち上げ前に筒井さんから
この話の核はなんでしょうねという問いかけがあり。
それゆえかシーンが見やすくなっています。
役者であっても演技をする上で
演出能力だけでなく
物語を紡ぐ能力も求められます。
今立ち上げている作品が
どんなお話かを把握できていれば
できる演技も変わってくるでしょう。
難しいことはさておき
今日作ったお話、とても面白かったです。
 
 
 
 
 
 

物事の一番大事な部分。

9月9日 恍惚一座

本番に向けての稽古が進んでいます。
劇団員だけの自主練習もおこなわれており、
そこから新たなアイデアが生まれ
山口さんに提案されるといったこともおこっています。

シーンを創作していて、果たして見ている人に伝わるのかという疑問が起こっているようです。
わかりやすくするためにこうした方がというアイデアもあります。
しかし、ひとまず立ち止まって落ち着いて考えてみるならば
役者が脚本を読んで、もしくは演じていてわかっている事ならば
見ている側にだって伝わります。

そしてわかりやすさと作品の面白さとは
直結するわけではないというところが難しいところで。
例えばミステリー小説で、トリックや犯人や動機が最初から全部わかっていたとして
それは面白いでしょうか?読者は読みたいと思うでしょうか?
例外もあります。
全部わかっているが、探偵役と犯人役の関係や駆け引きでみせていくということもあります。
そこにおいても、この駆け引きの推移がわからないこととして残っています。

わからないことが何のためにあるのかというと
見ている側の好奇心への刺激と
答えを発見する喜びのためにあります。
これが作品の面白さに繋がっていくのでしょう。

役者に求められることは、いかに隠していくか
秘密を増やしていくかということではないかと思います。
お笑いやマジックでネタという言葉が使われます。
もとはタネ(種)からきていて、逆読みしているわけですが
「物事の一番大事な部分」という意味だそうです。
一番大事な部分というのは往々にして隠されています。
ネタばらしという言葉もありますが
本当はばらされることなく楽しむものなのかもしれません。
演じ手と観客の間でネタがばれるかばれないかという駆け引きをしているわけです。
しかしわかりにくくし過ぎると、それがネタだということにさえも気づいてもらえないという。
それは山口さんが演出していくとして。

わかりにくい作品を作っているわけではありません。
ネタの豊富な作品を作っています。
カヌー・ラジオ、ご期待ください。

2014年9月6日土曜日

手書きの地図。

9月2日 そよ風ペダル
前回、時間が足りなかったりお休みだった人で
道案内の即興ワークをしました。
そのあとに本格的に今日のワークに入ります。

みんなで駅から現代劇場までの地図を作ってみよう。
ホワイトボードに高槻市駅と現代劇場の間にある国道171号線が書かれます。
ここに道なり建物を一人一手ずつ入れていきます。少しずつ書き足されていくことによって、道のりが目の前にできあがっていきます。
前の人の書き込みがヒントになって新たな思い付きがあったり、
意表をつく書き込みに、あぁあったねと感嘆したり。
目の前でただ手書きの地図ができあがっていくだけなのですが
今まで知らなかった街の風景が広がっていくようで
とても新鮮で不思議な体験でした。
2枚目の画像が今日のところのできあがりです。
もっと時間があれば詳しく作り込めたようにも思いますが。
帰り道で、なんだか周りを気にしながら歩いている自分を見つけました。

不安を解消しない。

9月2日 恍惚一座

本日はスタッフ見せとともに、
初めて本番の会場である305号室での稽古になります。
もちろん通し稽古になるわけですが
舞台裏を使ってみて気付くことはたくさんあります。
例えば舞台上の声が裏にいると聞こえないであるとか。
舞台に出るタイミングが微妙にずれてくるであるとか。
本番が近付くにつれて、どうしたって不安感は募ってきます。
稽古を繰り返せばなくなる部分もありますが
いつまでたっても消えない不安もあります。
不安を失くさねばと躍起になるのも違う気がしています。
例えば演劇においては、安定した予定調和な演技ではなかなか面白くなりません。
未来がわかってしっているように見えると
途端に嘘っぽくなります。
その為に敢えて役者は、演技の中に不確定な要素を残すこともあります。
不安があるということは創作の現場では、ネガティブなことではということです。
おそらく不安に押しつぶされそうになることもあるでしょう。
それが逆に原動力になっていきます。
不安と共に創作を続けていきましょう。


2014年9月1日月曜日

道案内。

8月26日 そよ風ペダル

能院さんのお話をきっかけに
道のりにこだわった稽古が続いています。
今日は単純に道案内をするということ。


道を聞く人と教えてあげる人が二人前に出て。
道を聞く人はこっそりと筒井さんからどこに行きたいかを告げられます。
これをとっかかりとして、道案内をしている模様を即興で演じていきます。
道案内という同じことをしているはずなのに、
ペアによってまったく別のやりとりが繰り広げられ、
そしてこんなに自然体で演技できるのかととても興味深い稽古でした。
画像で見て分かる通り、自然と動きが出てきていて
その動きもひとつ興味深いなと。
単純ですがとても良い稽古でした。