2014年8月9日土曜日

あえて不安定なまま。

8月5日 恍惚一座

シーン稽古が始まりました。
まずは前回の通しを振り返って演出からの提案と
とりあえずの出はけを指定しての確認を。
一通り全編の話をして、オープニングの段取り確認から。
オープニングが舞台美術とも関わっていて
それが実現可能なのかスタッフは頭を抱えていたりするのですが。
それはさておき、シーン稽古です。
山口さんは待ちの演出家のように感じます。
段取りや動きや声の出し方を指定していくのではなく
上手くいってないところを浮き彫りにすることと
そのシーンがどう見えているのかを伝えることでとめ
では何をどうするのかの答えは提示しません。
答えがある方が楽でしょう。
しかしその答えを演じようとした時、余計な力みが入ります。
間違っていようと何であろうと、その人自身がのびのびとそこにいないと恍惚一座の作品になりません。
答えのない不安定な状態で突き進むので
見ている方はハラハラしているわけですが、
存外やっているみなさんは泰然自若と稽古されているわけで。
台詞はだいたい覚えたけれど、舞台に立って相手と喋ってみると
なかなかスラスラ出てこないという、そこのことが気になっている段階で。
実は前回のとろっかとろっかの試演会で
台詞が入ればそこからの組み立ては飛躍的に早く進むのを知っているわけで。
来週からは午前中の稽古が終わった後に
休憩をはさんで午後から自主稽古も始まります。
みんなで何度も繰り返し稽古して、まずは台詞に慣れていくこと。
焦らず、しかし集中して創作していきましょう。