2014年8月27日水曜日

通過点。

8月26日 恍惚一座

シーン稽古を経まして、今日は通し稽古です。
セリフが抜けてしまうのはさておいて、
少しずつ作品ができ上がっています。
通過点としてはまずまずでしょう。
終わった後に山口さんから細かな演技の提案も交えつつ。
どうしたって稽古時間が足りないのではないかと気に病
んでしまいます。
みんなで時間を調整して自主練習の日程を決めて。
本番が近づいて来ての緊張感ですね。
しかし恍惚一座の売りはのびのびとしていることです。
焦らず自信を持って稽古をしていきましょう。
いろんなアイデアが積み重なって素敵な作品になる予感がしています。
残り一ヶ月、精一杯で創作していきましょう。

2014年8月19日火曜日

思い出の道のり。

8月19日 そよ風ペダル
 
高槻の民話を集めるというようなことをしてきました。
その中で能院さんの足跡を追った本を共有しました。
そこで今日はみなさんの足跡を辿ります。
思い出の道のりをみんなの前で発表しました。
道のりなのでスタートからゴールまでがあって
その間の光景などを話ながら
聞いている方も同じようにその光景を思い描く。
語るなかで思い出したことがあれば話がそれていっても大丈夫。
どちらかというとそこから面白いエピソードが出てくるわけで。
なんの準備もせず、気の赴くままみなさん語られていきます。
いきいきと何とも面白い話が聞けて。
とても充実した時間でした。
 

チャレンジ精神。

8月19日 恍惚一座
 
まだ発表はできませんが
9月の本番あと、比較的すぐに新たなイベントのお話が。
まだどうなるかわかりませんが。
ちょっと時間をとって、本番後にどんな風に活動していくかの話し合いから。
恍惚一座がどんな劇団になっていくか。
根幹に関わる話し合いでした。
常にチャレンジしていくこと。
はじめから自信があることなんてあるわけがないわけで。
なんだと言えば、なんの経験がなくても、
ただお芝居をはじめてみたいという思いから
みなさんは恍惚一座に参加されました。
不安と期待を勇気に変えて、いまここにいらっしゃるわけで。
すでに勇気を出してチャレンジした経験があるので、
また同じように新たなことに対して飛び込んでいけたら。
なんにしても、話が決まったら改めて発表します。
 
シーン稽古が続いています。
今日で一通りあたり終わりまして。
お昼からの自主練習では通し稽古を。
基礎はできてきた感じですが、まだまだいけます。
いろんなところに伸びしろがあります。
ただただチャレンジしていくのみですね。
 

2014年8月12日火曜日

イエスVSノー。

8月12日 そよ風ペダル
 
エピソード作りを続けています。
前回までで出てきたエピソードをお題に賛成派と反対派で討論することでさらに内容を深め広げていきます。
モロモロウロウロの創作をしていた頃にも
同じ方法でエピソードを掘り起こしました。
以前よりも話題の盛り上がり方が変わってきたような。
お題に対して反対派として話しているが、本心は賛成だと。
つまりはここから演技が始まっている。
以前と比べての変化はつまりみなさんの演技が変わってきた証しでしょう。
 
さておき討論会です。
お題と出てきた意見を。
 
 
Qコミカルな芝居をしたいか?
反対派:現時点での演技力が足りない、基本ができてから。
賛成派:演技はできてる、演出家もいて指導もあるし、難しいからこそこそやりたい。
 
 
Q意地悪じいさんばあさんになりたいか?
 
意地悪の定義。頑固とか他の言い方になるのでは?
賛成派:死んでせいせいしたと言われたい。
反対派:相手を思って小うるさいことを言うのは意地悪と嫌われても意地悪じゃない。
 
 
Q過去の恋愛話をしたいか。
 
賛成であれ反対であれ恋愛は美しいというのが前提。
賛成派:美しいからこそ言いたい。
反対派:大切に胸に秘めたい。
 
 
Qその他大勢になりたいか?
賛成派:責任ないし、実際は支えている。
反対派:今がその他大勢やから憧れる。
 
 
次回公演のためのエピソード集めなので
メモなりビデオ撮影なりしていますが
同時多発で会話が進行するわけで。
聞き取って残していくのがなかなか難しく。
それだけ盛り上がったということなのですが。
本当に楽しかったです。

トライ&エラー。

8月12日 恍惚一座
 
まずは今回の特別出演者のオーディションから。
画像はみごと出演することになったかわいいいやつらです。
男性役者が不用意に頭を持ってしまう度に注意が入るわけで。
いるだけでなかなかのいい演技をしております。
 
冗談はこの辺にして、真面目にシーン稽古が進みます。
自主練習がはじまり、今日だけで7時間の稽古です。
どうしても脚本を持っているので難しいのですが
ここシーンでは脚本から離れて相手を見て、どんな演技になるかさぐってみてくださいと。
細かな演技にこだわってのシーン作りが始まりました。
やってみてうまくいかなくて、
知恵を出しあって解決していく。
何度もトライ&エラーを繰り返します。
何かがカタチになり始めました。
まあ、セリフ覚えはもう一息がんばるとして
作品の核は見えてきた気がします。
今月で基礎を固めて、余裕をもって本番までどんどん作品に熱を込めていきましょう。
 

2014年8月9日土曜日

あえて葛藤のまま。

8月5日 そよ風ペダル

今日は物語(エピソード)創作ワークとでもいうようなことをしました。
まずは昔話を共有するところから。
ある村にお塩さんという人がいるわけですが
その人は本当はさとさんという名前です。
けれど嫁いだ先でお姑さんから
家が貧乏でそんな甘い名前ではやっていけないから
今日からお塩さんと呼びますと言われてしまい。
それで名前をお塩さんに変えました、というお話。

このお話を参考に、前回までの「私は〇〇したい」などを使ってエピソードを広げます。
元の題材「私は〇〇したい」を決めます。
このあとに本当は・・・・・・・ということで〇〇したくない。
けれど・・・・・・・・・・・ということで〇〇したいと言いましたと繋いでいく。
この「・・・・・・・・というこで」という部分で話を広げることにより
新たなエピソードを掘り起こしていきます。
さらに言うなら元の題材は嘘でも本当でも良いということで考えています。
もし元の題材が本当であれば、そのあとの本当は・・・・・というのが嘘の話になり、元が嘘なら逆に本心がくるか更なる嘘が展開されます。
どこかしらに嘘が入り込みます。
それはつまり物語を創作するということ繋がります。

相反する感情や事実が両立することもありうるわけで。
これを全て本当のことで作り上げることもできるのですが。
物語ということで重要なことは、相反する立場が語られるということです。
つまりはここに葛藤が生まれます。
物語を作るストレートな方法は葛藤を描くことです。
ある目的をもった役柄がそれを阻害する困難に見舞われる。
役柄は困難を解決するために立ち向かい葛藤を経て解決し
そこからまた新たに生まれた困難に立ち向かっていく。
これを繰り返していって役柄は成長し、最も重要な目的を達成する。

実はそよ風ペダルでの物語はこういったストレートなものではないようにも感じます。
葛藤はあるとして、それに立ち向かうであるとか
目的を達成するであるとかを描くことではないと。
葛藤があることを困難ととらえないということでしょうか。
お塩さんと呼ばれて、本当のさとさんという名前を取り戻すために
お姑さんと喧嘩をしてしまったらそよ風ペダルの物語ではないのではないか。
それはそれとしてお塩さんと呼ばれ続けてきたこと、ただそれだけ。
葛藤が変わることなくただそこにあり続ける。
モロモロウロウロしかり、俳優修業しかり、
作品のテーマというか答えというか何かしらが提示され幕が引かれます。
しかし実は葛藤は残っていて、解決はしていなくて
その答えは見ている側に投げかけられているように感じるのです。
お塩さんと呼ばれているということに、みなさんは何を感じるのでしょうか。

あえて不安定なまま。

8月5日 恍惚一座

シーン稽古が始まりました。
まずは前回の通しを振り返って演出からの提案と
とりあえずの出はけを指定しての確認を。
一通り全編の話をして、オープニングの段取り確認から。
オープニングが舞台美術とも関わっていて
それが実現可能なのかスタッフは頭を抱えていたりするのですが。
それはさておき、シーン稽古です。
山口さんは待ちの演出家のように感じます。
段取りや動きや声の出し方を指定していくのではなく
上手くいってないところを浮き彫りにすることと
そのシーンがどう見えているのかを伝えることでとめ
では何をどうするのかの答えは提示しません。
答えがある方が楽でしょう。
しかしその答えを演じようとした時、余計な力みが入ります。
間違っていようと何であろうと、その人自身がのびのびとそこにいないと恍惚一座の作品になりません。
答えのない不安定な状態で突き進むので
見ている方はハラハラしているわけですが、
存外やっているみなさんは泰然自若と稽古されているわけで。
台詞はだいたい覚えたけれど、舞台に立って相手と喋ってみると
なかなかスラスラ出てこないという、そこのことが気になっている段階で。
実は前回のとろっかとろっかの試演会で
台詞が入ればそこからの組み立ては飛躍的に早く進むのを知っているわけで。
来週からは午前中の稽古が終わった後に
休憩をはさんで午後から自主稽古も始まります。
みんなで何度も繰り返し稽古して、まずは台詞に慣れていくこと。
焦らず、しかし集中して創作していきましょう。