2014年2月22日土曜日

豊かな気付き。

2月18日 そよ風ペダル

今日の稽古は諸事情ありまして、
役者さんが一人降板することになりました。
以前にもこのブログで書きましたが、
シニア劇団の活動は当たり前の生活がある上で成り立つ物です。
生活の変化により、演劇を続けられなくこともあります。
基本の生活があり、それを少し豊かにしてくれるのが演劇であり、文化芸術だと思っています。
それは劇団員だけでなく、その周りの方やできあがった作品をご覧になった方。
文化とはいったいなんでしょう。
例えば日本人は箸で料理を食べる訳ですが、
他の国に行けばそうではないわけで。
これも一つの文化のかたちです。
そこには物を食べる時のこだわりがあり、
綺麗な食べ方とそうでない食べ方が明確にわかれています。
何気なく行っている事ですが、
それが文化というか、特別な事なのかと気付くと
途端に普段の生活が素敵な物に感じられてきませんか。
シニア劇団に関わって得られることが、
こういった何気ない営みに豊かな気付きを生み出す物であれば、そんな思いを抱いています。

今日の稽古は筒井さんが今までの脚本を書き直しされたので、
変更点を確認しながら、新たなセリフや段取りで立ち稽古に望みます。
降板ということへの戸惑いもきっとあることでしょう。
しかし本番は待ってはくれません。
幕は必ず開きます。
それに向けて私たちは最大限の準備をおこなっていくだけです。
うまく言えませんが、出演されるかどうかと、
そよ風ペダルという劇団の一員であるかどうかは、
また別のものであるように思います。
だからこそ、なお一層良い作品を目指して前進していくのです。