今日の稽古は諸事情ありまして、
役者さんが一人降板することになりました。
以前にもこのブログで書きましたが、
シニア劇団の活動は当たり前の生活がある上で成り立つ物です。
生活の変化により、演劇を続けられなくこともあります。
基本の生活があり、それを少し豊かにしてくれるのが演劇であり、文化芸術だと思っています。
それは劇団員だけでなく、その周りの方やできあがった作品をご覧になった方。
文化とはいったいなんでしょう。
例えば日本人は箸で料理を食べる訳ですが、
他の国に行けばそうではないわけで。
これも一つの文化のかたちです。
そこには物を食べる時のこだわりがあり、
綺麗な食べ方とそうでない食べ方が明確にわかれています。
何気なく行っている事ですが、
それが文化というか、特別な事なのかと気付くと
途端に普段の生活が素敵な物に感じられてきませんか。
シニア劇団に関わって得られることが、
こういった何気ない営みに豊かな気付きを生み出す物であれば、そんな思いを抱いています。
今日の稽古は筒井さんが今までの脚本を書き直しされたので、
変更点を確認しながら、新たなセリフや段取りで立ち稽古に望みます。
降板ということへの戸惑いもきっとあることでしょう。
しかし本番は待ってはくれません。
幕は必ず開きます。
それに向けて私たちは最大限の準備をおこなっていくだけです。
うまく言えませんが、出演されるかどうかと、
そよ風ペダルという劇団の一員であるかどうかは、
また別のものであるように思います。
だからこそ、なお一層良い作品を目指して前進していくのです。