2013年11月9日土曜日

シンプル故に見えてくるもの。

11月5日 そよ風ペダル

日常で演技してしまうことはありますか?
今日のお話のテーマです。
人とコミュニケーションをする時、多かれ少なかれ演技をしているように感じます。
どれくらいの度合いで演技をしていることになるのか。
自分の思っていることと別の行動をすると、それは演技をしていると普通には言われるんだろうなと。
でも実際の舞台に立っている時は、できる限り行動に思っていること(動機)を重ねるいって
演技してないように見せることを目指します。
事前に段取りを知っていて、客観的に動くのだとしても
その瞬間の反応で主観的に即時的に行動したように見せることを演技としたい。
日常と舞台において演技であったり客観性の捉え方が逆向きになってることがとても興味深く感じました。

プロンプターにセリフを任せて、演じ手は動きだけを担うワークが続きます。
今日の創作は濡れ場で少し動きの激しいシーンになります。
ジェスチャーでなく動きとして何ができるのか。
距離と視線と体や意識の方向性で見えてくるものもあります。
二人の距離が近づいたり離れるだけで空間の印象が変わります。
視線や体が相手に向かっているか自分に向かっているかで、プロンプターのセリフの聞こえ方が変わります。
これを踏まえて、あえて動きや方向を単純化します。
前列に演じ手、後列にプロンプター。
動きは椅子に座るか立つか、方向性はずっと客席に向かって。
何もしない、やらないことで見ている側の創造力が刺激され、より濡れ場がある種の妖艶さを持って立ち上がってくる。
面白い発見でした。