2013年10月20日日曜日

作為的なハプニング。

10月15日 そよ風ペダル

いつもは体操と発声で体づくりをしています。
今日から新しい身体ワークが始まりました。
フィットネスボールを使った体幹トレーニングです。
アップテンポな音楽にあわせて体を動かします。
ボールを持って腕を交互に上げたり、膝の後ろにボールを挟んで上下に動かしたり、お尻や背中や頭の上にボールを置いて圧をかけたり。
地味な運動なのにとてもしんどそうです。
しんどいということは、体に効いているということなのですが。
みなさん楽しく健康になっていきます。

演技ワークは前回からの続きで喋り方自体をプロンプターが作って、俳優がそれを受け止めて演じる。
今日はひとつの役を1人の俳優とプロンプターで演じる。
セリフだけでなく演技のやり方を声だけで伝えられるかに重点が置かれます。
当初の目的として派手な演技をするというのがありました。
プロンプターの目的は俳優に派手な演技をさせることになります。
プロンプターに熱が入り、俳優に送るセリフが本セリフのように扱われて、俳優がセリフを言う前に相手のプロンプターが次のセリフを言ってしまう。
プロンプター同士の演じ合いになってしまったり。
そしてプロンプターがどんどん俳優に近づいていってしまったり。
最後に役の人数のプロンプターに対して俳優がひとり。
プロンプターの要求する演技によって、俳優は役の演じ分けをおこなっていきます。
さまざまな試みをして稽古場ではいろんなハプニングが起こります。
ハプニングに対して笑いが生まれてきます。
この笑いを本番の舞台でもと考えています。
つまり偶発的であるはずのハプニングを作為的に作り上げ、
なおかつそれが作為でなくその場で起こったものだと見せていく。
ハプニングの原因を分析する必要が出てくるのかもしれません。
ハードルの高い演技を目指していきます。

2013年10月14日月曜日

公演情報!


高槻シニア劇団 恍惚一座 第1回本公演

『ゴジラ』


2013年10月 高槻現代劇場にて
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演出=山口茜
脚本=大橋泰彦
■日時
10月13日(日) 14:00 ※満席。当日券はキャンセル待ち。
10月14日(月) 11:00/15:30
※開場は開演の30分前
■場所
高槻現代劇場 レセプションルーム(高槻市野見町2-33文化ホール3階)
■料金
前売り1500円 当日1800円 シニア料金1000円(50才以上)前売りは日時指定です。
出演:あるふ、上西千恵子、大村耕治、杉岡浩子、中井香奈江、西川惠美子、藤村光惠
三田ゆうこ、望月重貴、望月昌子、森田京子、山地美子、
1986年11月21日16時27分、伊豆大島 三原山。

深まりゆく夕暮れを、黒煙が半分以上覆いつくし、
逃げ惑う人々をひとり、またひとりと消してゆくその様は、
まるで終末を迎えた地獄絵のごとく。

三原山火口の中央は、今にもあの灼熱の溶岩が噴き上がるはずだった。

しかし、暗雲立ち込める中、黒煙を割って現れたのは、
天使を夢見る一人の少女と、
そして……ゴジラだった!
■チケット取扱い
高槻現代劇場(〒569-0077  大阪府高槻市野見町2-33)
電話 072-671-9999(10:00~17:00)
高槻現代劇場HPからもお求めいただけます。
発売日【一般・友の会とも8月26日(月)】
窓口・web 10:00~ / 電話14:00~

2013年10月9日水曜日

もうすぐ本番です!!

10月8日 恍惚一座

今週末ですね、本番。
ついにここまで来ました、恍惚一座。
今日は広めのお部屋で通し稽古です。
確かにまだまだ未完成です。
実は今回の恍惚一座は、シニア劇団では珍しく
会場であるレセプションルームで稽古ができていなかったり。
新たなことがここにきてどんどん増えている気がします。
それに喰らいついていくみなさん。
だからこそと、目の輝きもどんどん増していっています。
まだまだ自主稽古をする機会がありますので、
13日14時までとことん作品を創作していきます。
もうリラックスした体で演技ができれば、中にあるものが自然と溢れてくるはずです。
それが一番難しいことだったりするのですが。

何はともあれ恍惚一座第1回公演です。
演劇をはじめれば誰にだって、初舞台は訪れます。
そんな時は誰だって臆病になってしまうかもしれません。
だからこそ「大丈夫、任せろ」と胸を叩いてライトの中に飛び込んでいくのです。
胸を張って恍惚一座がお届けします「ゴジラ」。
劇場でお待ちしております、ご期待ください。

2013年10月5日土曜日

セリフから離れて、聞く状態を維持する。

10月1日 そよ風ペダル

本日のワーニャ伯父さんを使っての演技ワークは
プロンプター一人にセリフを任せてシーンを作ってみよう。
まずは最初のハードルとして、プロンプターの声が
どの役柄のセリフなのか、もしくはト書きなのかをどう伝えるか。
そこで筒井さんからの提案。
プロンプターはその役者の演技指導をするつもりで
声で先に演じてしまい、こんな感じの演技というのを伝える。
役柄を演じ分けたり、セリフの役者に演技指導をしようと視線をやるので
自然と誰へのセリフもしくはト書きなのかがわかってきます。

役者はプロンプターに信頼を寄せセリフを任せることによって、
演じることに集中できるようになります。
つまりセリフや言葉を言わなければならないという負担から自由になります。
これで何が起こるかというと、体で演技を作ることができます。
即興の演技に近いように思います。
より良い即興演技は言葉を考えることなくその場で生み出されていきます。
何を話そうとまごつくと、即興は停滞してしまいます。
事前にセリフがあるにも関わらず、その場でセリフが生まれているように見える。
セリフや脚本から役者がいかに距離をとって自由になれるか。
難しい課題を乗り越える一つのヒントがあるように感じます。

そしてまた、別の効果があることに気づきます。
人が普段の生活で話をする時、話をしながら実は同時に自分のしゃべっていることを聞きながら確認しています。
自分のしゃべっていることに反応して話が発展していくこともあります。
もちろん誰かが話しているときには、その人の話を聞いて反応しています。
プロンプターを交えて演技を作っていくという仕組みだと、
役者は自分のセリフ中であれ、相手のセリフ中であれ常に聞く状態を維持しなければなりません。
自分のセリフの時はプロンプターの声を聴かないといけないし、
相手の話しているときも、いつ自分のセリフに移ってくるかわからないので、
プロンプターへも相手役へも意識を向けていなければなりません。
この聞くという状態を維持するのは案外に難しいことです。
脚本にはセリフしか書かれていないので自分のセリフだけ言って
あとは次の自分のセリフまで待ってしまうということが起こりがちです。
自分のセリフでないときに聞く状態を続けられると
演技が続いていき、舞台に参加し続けることになります。
つまりは役柄がしっかり存在し、舞台に息づく生きることができます。
役柄の表現が豊かになるということに繋がります。
とても興味深い稽古となりました。

最初のお客さん。

10月1日 恍惚一座

10月になりました。
本番がどんどん近づいてきます。
というわけで、今日はスタッフさんが稽古場にそろっての通しです。
いわゆるスタッフ見せと言うものです。
小道具も衣装もだいたいそろって、本番を想定していきます。

スタッフ見せと言うのは、役者さんからするとはじめてお客さんに見せる感じだなと。
もちろんスタッフさんは同じ創作側の立場なんですが。
役者からすると、見てもらうということである面ではお客さんとして意識する部分もあって。
見てもらって楽しんでもらえたなら、スタッフさんを作品や劇団の最初のファンにすることができれば何かが変わる気がします。
だからこそ、とても緊張してしまったりするんえすが。

自主練習を積み重ねてきて、前回の通しより格段と役柄に近づいてきています。
立ち上がりは少しかたかったですが、シーンが進むにつれて
のびのびと演技ができはじめ、スタッフさんからも笑いがこぼれます。

通し終わりにまとめて山口さんから演技についての変更や提案の話が。
気づくとこの光景は初めて見たなと。
今までも稽古場に山口さんがいて、いろいろ話されていましたが
話の内容の比重は立ち位置であるとかの基本的なことが多かったように思います。
つまり役者さんにシーンを預けて生み出されるものをじっくり待っていたような。
そういう自分で考えることを通して役者さんの側に演技の準備が整い、シーンのベースができあがってきました。
ここに山口演出を加えてバージョンアップです。
それこそ劇的に作品が化ける予感がします。