2013年7月6日土曜日

物語を区切る。

7月2日 恍惚一座

前回お伝えしたので小道具を持ってこられています。
練習用なので、取りあえずのカタチになるものでいいのですが、
もはや本番並みに手づくりされたものが用意されていて。
その熱意にびっくりさせられて、さすがです。

さて、本日の稽古は作品の分割箇所を明確にするところから。
稽古の時にこのシーンをやりましょうとなった時に、
みんなでどこのシーンだかわかるように、
区切ったシーンごとに名前を付けていきました。
このシーンを区切るという作業、名前をつけたりして遊んでいるようですがとても大切です。
演劇でも物語でもいいのですが、見ている人が何を楽しんでいるかというと、
ひとつには変化していくこと、もしくはその変化による発見ではないでしょうか。
こういった観点から作品を区切りを明確にし共有することも物語を解釈して魅力を引き出していく作業だと言えます。
区切りが見えてくると場の雰囲気を切り替える意識が生まれます。
どう切り替えるかは演じ手のセンスにもよるのでしょう。
やり取りのテンポを変える、体のカタチや動きで変える、声の大きさや高低で変える、などなど。
どうであれ演技に対しての思いつきのキッカケがそこにあり、
試すべき選択肢が増えて作品創作に繋がっていくということです。

まあ、そういった小難しいことはさておいてシーン稽古が始まります。
山口さんの中に舞台セットのイメージがすでにあり、
その中でどう動いていくかを試していきます。
とにかく今はたくさん動いて楽しんで、動きとセリフを連動させていく。
セリフに動きがのってくるとイメージがつきやすくなって言葉が入りやすくなります。
どんどん動き回りましょう。
まだ今回の作品が何かをあかしていませんが(ただいま上演許可の申請作業中なので)
今回の作品は体をたくさん動かすことがひとつの魅力であることは間違いないので。
シニアながらの最大限の体の動きを目指しましょう。