2013年6月1日土曜日

うっとりいちざ。言葉を受け止めにいく。

5月28日 山口クラス

先週は劇団名についての話し合いをしたわけですが、
今週も少しの話し合いの後、劇団名が決まりました。
高槻シニア劇団 山口クラス、改め
高槻シニア劇団 恍惚一座
読みはうっとりいちざになります。

恍惚の意味をひきます。


     物事に心を奪われてうっとりするさま。
     意識がはっきりしないさま。
     老人の、病的に頭がぼんやりしているさま。有吉佐和
    子著「恍惚の人」(昭和47年)により流行した。


恍惚の意味をひきます。
この3の意味合いが懸案事項になり、恍惚をどう扱うかが焦点となっていました。
なので読み方が重要になってきます。
私たちが心奪われて演劇に打ち込むことによって、観にきた皆さんが”うっとり”する作品をつくりだす。
そんな思いのこめられた劇団名です。
これから恍惚一座(うっとりいちざ)をよろしくお願いします。

劇団名が決まったところで、脚本稽古です。
作品の始まりの対話シーンを使ってワークをしました。
何度か読み合わせをしてセリフをならし、シーンのイメージを掴みます。
ワークとして円陣になり、セリフを喋りかけられている人がセリフを喋っている人の前にセリフを聞きに(受け止めに)いく。
逆の稽古で、話す人がしゃべりにいくワークはよくあります。
喋りにいくのは能動的なので意識的にコントロールしやすいのですが、話を聞くことを(演技として舞台上で)意識的にコントロールするのは慣れるのに実は時間が必要になります。
話す人と聞く人の両者が向き合うことによって対話や交流が生まれてきます。
作品を立体化する足がかりとして、とても有意義な稽古でした。
この視点を持って戯曲を読んでいくと、また作品の新たな面白みが見えてくるように感じました。