2013年3月27日水曜日

声の方向性、体でやり取りする。


326日 山口クラス

本日は山口さんが体調不良のため、急遽アシスタントの梶川が代講することになりました。
声の方向性のワークや体で相手役をつかまえてやり取りをするといった、
身体表現に重点を置いた稽古をおこないました。
舞台上での声の方向性は4っつしかないと考えています。
自分に向っての独り言、相手役へ語りかける、客席に向かって話す、どこか遠くに向かって声を飛ばす。
相手役に声をかけるということを感じるために、背中を向けている何人かの中から声をかける人を決めて、その人に向けて語りかける。
初めてのワークにしては声がどこに向かっているかをみなさん敏感に感じ取られていました。
声の方向性という発想を持つと、脚本をもらった時にその台詞がどこに向かって発せられているかを考えられます。
そこから演技方法を選んでいくことも可能になるのではないでしょうか。

身体表現のワークでは、動きのリーダーとそれをフォローすることを決めて動くことにより互いの体に対して感覚を開き、つながりが強まったところでどちらがリーダーでフォローというのを決めないでも動きを生み出していけないかを目指しました。
体で相手をつかまえるというのは少し観念的ですが、
相手に対して集中しているかどうかは見ていてわかります。
そのことはみなさんも感じられたようです。
つまりは舞台上を見ているお客さんにとって、目の前で演じる役者が相手に集中しているかどうかはわかります。
集中したつながりがあるかないかで、見る側にとっての説得力は変わります。
様々なワークを通して相手に集中するということをみなさんに感じていただけたようです。
たくさん動いていつもより疲れたかもしれませんが、元気よく楽しい稽古になったようです。