2013年3月2日土曜日

体の記憶、複雑なすれ違い。

2月26日 山口クラス


ラジオ体操とテーマで席を入れ替わるワークをしまして即興稽古。
本日の即興は体の中に潜んでいる動きをさぐるもの。
ペアになって一人が本を読むとか野菜をきざむなどの動きをします。
マイム、ジェスチャーというよりも実際にその動きをしている時の体感や所作を忠実に再現することを目指します。
それを見ているもう一人が「何しているの」と問いかけた瞬間に動きを他のものに変えて「風船を膨らましてるの」と言って具合に答えていく。
見ていた方はこの動きを模倣します。
模倣した動きが馴染んで落ち着いたところで再び「何してるの」という問いかけがきて、動きを変えていく。
即興というよりも、動きの発想の探求、体の記憶の再現、提示された表現の細部まで模倣が求められているように感じました。
そんなことはさておいて、みなさんが瞬間に発想して出てきた動きがとてもかわいらしかったり面白かったり、とても盛り上がりました。


脚本は新しいシーンの稽古に入りました。
三人のシーンから六人のシーンへ。
多人数のシーンになり、それぞれの意識が複雑に絡まりあいます。
お互いに勘違いをしていて会話がすれ違っていて。
台詞の中で指示語が多用されていますが、それが何をさしているのかを明確にしないとどのようにすれ違っているのかが掴めなくなります。
そんなことを意識しながらまずは読み合わせを。
複数人のシーンがどんな風に立ち上がってくるのか楽しみです。