2012年12月28日金曜日

人生の光源を回想する。

12月25日

そよ風ペダルの稽古ではダンス練習が続いています。今日ついに一曲全てに踊りきるだけのフリが出揃いました。画像もフリの一つですね。はたしてどんなフリなのでしょう。お楽しみに。
フリが決まった所で背の順に並んで3つにチーム分け。冗談めかしてSKP(そよ風ペダル)14だと。チームごとに写真撮影。宣伝素材にするということではなく、誰がどのチームかという記録用です。
脚本創作稽古。まず三島由紀夫の作品を筒井さんが朗読されます。この作品の主人公は人生を闇だと感じていて、幼い頃に母親がホットケーキを作って食べたことが暗闇の人生を照らす光源と感じています。この思い出から今はあっという間に過ぎて、その間は何も無いというようなことが書かれていました。この人生の光源というものを意識しながらみなさんそれぞれ自分の人生を回想され、みんな発表していきました。様々な思い出が語られましたが、筒井さんが求めているものと少し違っていたようです。思い出を語るなって少しドラマチックであったり情緒的であったりしました。そうではなく、もっと特別でなくさりげない記憶を求められていました。このことを踏まえつつまた次回も回想の旅にみんなで出るようです。




若さの秘訣と出会いからの声を聴くこと。

12月25日


今年最後の山口クラスの稽古です。
1月からは正式に劇団摂理になります。
まだ、定員に空きがございますので、入団募集は継続しております。
劇団活動に興味のある方はぜひご一報ください。
若さを保つ秘訣というのをあるところで聞いてきました。


2012年12月25日火曜日

高槻シニア劇団の稽古を体験しませんか?

『高槻シニア劇団 無料体験クラス開講!!』
〜稽古を気軽に体験してみませんか?〜






講師=山口茜

演劇は「見るだけ」でなく、「やってみる」と、とっても楽しい!
新たに設立される高槻シニア劇団の稽古を気軽に体験できるオープンクラスを開講します。
劇団活動に興味が生まれれば、そのままシニア劇団へ入団することもできます。
初心者でも全く問題ありません。奮ってご参加ください。
◎日  時:2012 年11 月13 日から12 月25までの毎週火曜日のうちいずれか1 日を選択/全日程10 :30 ~ 12 :30  

◎対  象:50 歳以上の方。(経験不問)

◎練習会場:高槻現代劇場 ※チラシ掲載情報と異なります。
      12 月11 日:展示室
      12 月4日、18日、25 日:203 号室

◎参 加 費 :無料 (上記日程のうち、1日のみ)

◎持  物:動きやすい服装・靴

◎申込方法:下記の申し込み先にご連絡いただき、お名前・年齢・連絡先・参加日時をお伝えください。

[ 劇団の活動内容 ]

◎練習日時:毎週火曜日10 :30 ~ 12 :30

◎対  象:一年間に及ぶ練習と公演に概ね参加できる体力と健康を有する50 歳以上の方。(経験不問)

◎練習会場:高槻現代劇場 展示室ほか

◎公演予定:2013 年10 月(予定)

◎運 営 費 :月額6000 円/初回に入団費6000 円(宣伝費等に充当)

◎定  員:16 名(10 名以上で実施) ※先着順。定員になり次第で募集終了。

[ 入団方法 ]

下記の申込み用紙からダウンロードするか、アトリエ劇研に連絡して入団申込書を受け取り、必要事項を記入してアトリエ劇研に郵送・ファックス・メールでお申込みください。



講師プロフィール

1977 年京都府生まれ。03 年第10 回OMS 戯曲賞大賞受賞。07 年若手演出家コンクー ル2006 最優秀賞受賞。07 年~ 09 年文化庁新進芸術家海外留学制度研修員。 近作に、京都芸術センター10 周年記念式典(演出/三浦基)への戯曲提供、トリコA演劇公演「クリスチネ」、アトリエ劇研演劇祭参加公演「せりふのないガラスの動物園」(共に劇作/演出)など。NPO法人京都舞台芸術協会理事、龍谷大学国際文化学部非常勤講師。

お申し込み/お問い合わせ
アトリエ劇研 〒606-0856 京都市左京区下鴨塚本町1 
電話 075-791-1966(午前10時~午後6時)ファックス=075-791-1966
E-MAIL senior★gekken.net(★を@に変えてお送りください)

2012年12月20日木曜日

脚本創作のためのエチュード。

12月18日

そよ風ペダルの稽古では体操から始まるわけですが、今日は前屈について丁寧に。
ロールアップについて。
前屈をした後にゆっくり戻ってくる。
イメージとして骨盤から背骨をひとつひとつ真っすぐのせていく感じで。
背筋が伸びてまっすぐ立つ感覚を得られます。
要は姿勢が良くなるということです。
そんな姿勢の感覚を持ちながら発声とダンス稽古。
ダンスはだんだんとフリが増えておりまして、もうすぐ曲の最後までフリがつく程度に。
インストラクター的に皆さんの前で私も一緒にダンスをしましたが、踊ってみて楽しいダンスです。
シンプルな動きですが踊りきると体があったまります。
見てても楽しく思ってもらえるには、踊ってる側がまずは楽しまないと。
楽しんだ上での楽しませる質にするために、繰り返し稽古です。

脚本創作のためのエチュード。筒井さんから改めて稽古の進め方について。創作のためなのでお話のオチはいらない。そして見ている人に何かを提供しようとは考えなくていい。今回の創作のための設定は約束していた時間に戻ってこない人がいる。それを気にしている人たちのエチュード。パターンとして約束の時間から3時間後、6時間後、翌日の朝で即興をしました。どの時点で心配するか。心配の度合いは。心配しつつも気楽な発言があるのではないか。そんなことを考察しました。


続いて物忘れの設定で。ある部屋に来るが、なんのために来たか忘れてしまう。そんな人たちが部屋にどんどん入ってきて・・・。とても不条理な状況でなんだか会話をしてない沈黙がやたら面白かったり、視線やちょっとした一言が面白かったり。本番にどう使えるのかは未知数ですが、この面白さの一端をぜひ出したいですね。



















ラブレターと演劇。


1218

週末に茜さんは童仙房という京都の南にある山間の村で防災と演劇のワークショップをされてきたそうです。
そこで仕入れたワークをするとのこと。
まずは円陣に座って隣の人の肩をたたく、さする。
たたかれている人はこうしてほしいという要望があれば伝える。
みなさんたたくことやさすることに集中して、要望を言うのはほったらかしです。
身体があたたまったところで、久しぶりにリズムにのせてポーズを受けて送るゲーム。
そのグループにはそのグループのテンポがあるのだという発見。
一番やりやすいテンポというのがあって、山口クラスでは少しゆっくり目のテンポが心地よいようです。
しかし、これはワークということもあるので難しくするために敢えてテンポを上げようと頑張ってみます。
必死な形相やら動きが笑いを誘い、盛り上がりました。
童仙房ではラブレターを作るワークをされてきたようで、
というわけでみんなで愛する人にラブレターを書きました。
3っつから5つつのセンテンスでラブレターの文章を考えます。
これは脚本家の作業ですね。
ペアになりラブレターを相手に渡し、お互いに相手のラブレターについて誰にあてた手紙なのか等のインタビュー。
これは演出家の作業ですね。
インタビューして、ラブレター(脚本)の中にどんな意図があり、どんな物語があるのかを読み解き実際に発表する時のイメージを広げていく。
そしてみんなの前で、ペアの相手のラブレターを朗読する。これは役者の作業ですね。ラブレターの中のイメージを自分の体の存在感と声で見ている人にいかに伝えるか。ご主人への思い、母への思い、息子への思い、昔に好きだった人への思い。さまざまな思いに触れることができて、ほんのりと心があたたかくなりました。



脚本稽古。
チーム分けをしました。
それぞれのチームで読み合わせ。
これから稽古を重ねて立ち稽古、セリフを覚えて演技ができるところまで作っていく予定です。
来週あたりから本格的な稽古に入りそうです。

2012年12月17日月曜日

失敗談で盛り上がる。

12月7日

そよ風ペダルの忘年会をしました。一次会が短かったので、勢いにのってカラオケへ。シニアがキッズルームに通されます。椅子がないので立ちたくなります。最後に予約した知床旅情ではみんなで肩を組んでいました。


12月11日
飲み会をして親睦を深めたあとの稽古です。久しぶりのタッチゲームをして恒例になっているダンス練習。フリもだんだんと増えていますが、みなさん順調にマスターされています。

今日の脚本創作のための稽古のテーマはふわふわしてうっかりした時のエピソードを即興で自慢してみよう。いろいろエピソードが出てきましたが、次回の公演で使われるかもしれないのでここでどんなものが出てきのかを書くのは控えます。しかし人の失敗談を聞くのはやはり面白いですね。楽しく即興をして熱が入りすぎて、「そういうことあるやんなぁ」と客席にいるはずの仲間にまで話をしてしまう場面もありました。

このエピソードをもとに見た目でわかる失敗をしている友人二人が出会って、そのおかしな所は指摘しないで会話をするという即興を試しました。確かに直接的におかしいとは指摘していないけれど、ジェスチャーというか、その失敗している部分に視線をいかせようとするセリフが出てきて。本当に目の前にそういう失敗している人がいたらそういう風にできるかしらと。でもそういう失敗をなんの気なしに指摘しあえるのが仲のいい証拠でもあるわけで。今のみなさんだと、そういう演技の方が納得がいくのかもしれません。

2012年12月13日木曜日

脱力する。言葉を紡ぐ。無言で伝える。

12月11日
 
今日の稽古場は展示室です。広めで下が絨毯敷きのお部屋です。窓からの日の明かりが床を四角く区切って光のベッドのようです。というわけで、今日は床に寝転んで体をほぐしていくワークから始まります。
 
寝転んで右腕を左側の頭の方向に伸ばしていって身体を脱力させておいて右手に引っ張られていく。
みなさん体を脱力させるのが難しいみたいです。
それでもよくて、自分の体のどこに力がはいいてしまっているかを感じるだけでもとても有益です。
普段の生活でも知らず知らず体に力が入って強張ってしまうことがあります。
肩こりや腰痛の原因になっているのかもしれません。
そんな時に深呼吸をして、自分の体の力の入りようを感じて脱力することができれば、手軽にリラックスできます。
 
みなさん寝転んでごろごろ回り過ぎて少し気持ち悪くなってしまったので、少し休んで円陣で椅子に座り物語を考察するワークに入ります。
順番にワンセンテンスで物語を紡いでいきます。
最初の人が「今日は天気がいいので散歩に出かけました」と始まったら、それを受けて次の人が話を広げていきます。
子供が聞いたら目を輝かして楽しんでくれそうな物語を目指して話を飛躍させていきたい。
みんなで二周するうちに物語を終えるというルールです。
そうなるとどのくらいで事件を起こして、
どのくらいでクライマックスを持ってきてどう終わりに持っていくかを考えないといけません。
物語を作るコツみたいなものが少し見えてきます。
物語、ドラマというのは簡単に言えば主人公に目的を作る。
それを邪魔する事態を起こし主人公の中に葛藤を生み出す。
葛藤の中で様々な問題に直面しそれをまとめて解決させる。
すべての演劇や映像作品がそうなっているとは言えませんが。
そういうことを知ったうえで物語作品を見ていくのも面白いかもしれません。
物語に事件を起こしてどう飛躍させていくか意識しながらワークを進めて行きます。
サスペンスか恋愛ものになりがちなのが、このグループの特色かもしれません。
続いてワンセンテンスの物語つくりから言葉を自由に使って詩を紡いでいく。
何度か繰り返して納得のいく詩ができたところで、円陣の立ち位置をシャッフルして、もとの円陣で隣に座っていた人の前に立ち詩の一節を語りかける。
それを何度かり返したあと、語りかけた感覚を残したまま次は相手の前に立ち、無言で語りかける。
お互いに語り語られたという感覚を得たら交代する。
声や言葉ではない何かでつながる感覚は、わかりにくいですが重要ではないでしょうか。
詩を作るうえで感情が出やすい言葉を見つけるために
恋愛や誰かに恋する気持ちをテーマに詩を作ってみました。
今回のブログはそのときできた詩を載せて終わりにしたいと思います。
この詩ができたとき、みんなから感嘆の声がでました。
このグループだからこそできた詩です。
 
 
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夜道を歩く二人
 
いつまでも一緒にいたい
 
離れたくない
 
あなたはどう思っているのかしら
 
恋しくて恋しくてたまらない
 
一生一緒にいられるのかな
 
手をつなごう



2012年12月6日木曜日

呼吸、踊り、個性、説得。

12月4日
そよ風ペダルの稽古です。
ダンス練習があるということで入念に体操を。
発声の最後にいつも筒井さんが手を叩いて
みんなで息を吸って息を合わせて同時に「アッ」と短く発声するワークをしています。
繰り返してきているので精度はあがってきていますが
何度もやってきているからこそ微妙なズレにも敏感になってきていて。
息を吸う音を大きくして合わせている感じがするので
鼻から静かに吸ってみんなの一体感で呼吸を合わせられないか。
今までで一番のぴったりとあった声が聞けました。
声を出した人も聞いている人もとても気持ちよくなれる、なんだか不思議な体験でした。

というわけでダンス練習。
振り自体はみなさん覚えて問題はなさそうです。
欲を出すなら歩幅をそろえて一列が崩れないで前や横に移動できると楽しいかなと。
身体の癖で背中が丸まっていたり手の振りのニュアンスが違ったり。
細かなニュアンスまで合いはじめると簡単なフリでも美しく見えてきます。
新しいフリが二つ増えて皆さんの要望で縦に一列に並んでずらして手を出したり上半身を回転させていく踊りに挑戦。
前の人と関係して踊っていかなければならないので
今までやったフリより少し難しい。
筒井さんが前から見てアドバイスしながら少しづつ形になっていきます。
踊りとしてはできそうな予感がしますが
難点は真正面でなく横から見られるとかっこよさが伝わらないこと。
本番にお見せできるかどうかはわかりませんが、どうにかしたいところです。

前回に引き続き骨について。
同じグループ分けで前回とは立場を逆にしての話し合いです。
話で出てくる内容も興味深いのですが
話し合いになった時の役回りというか
その人の個性みたいなものが明確に出ていました。
場の仕切りをする人、一言で話の流れを変えていく人、人の話を広げていく人、じっくり聞いて自分の中で考えをまとめる人、などなど。
シーンを作るための即興の設定として明確に対立を目的にするものは初めての試み。
普段の印象と少し違う場合もあって興味深かったです。
続いて踊りたくない一人をみんなで説得していく設定で即興。
途中で筒井さんから次は〇〇さんをと説得していく人を変えていきましたが
説得の流れが途切れることなく、その人によって対応の仕方も変わっていき盛り上がりました。
チームの一体感も高く次回公演に向けての準備が進み始めています。

2012年12月5日水曜日

作品を一変させる。

12月4日
体験クラス4回目。
前回に稽古を体験された方の入団があり
少しずつ人数も増え活気の出てきた山口クラスです。
先週が用事でお休みだった方は新しく入団された方と初対面ということで
名前タッチゲームであだ名と好きな花と飲み物で席を移動していくゲームで親睦を深めていきます。
そして、少し前から始まった発声を共有しました。
新しいゲームとしてウインクキラーというのやりました。
これははみんなで稽古場を歩き回って
ウインクをするとされた相手は死んでしまうという
ウインクキラーをさがしだすゲームです。
私も以前に別の場所でこのゲームをしたことがあるのですが
みんなにわからないようにウインクキラーを決めて
他のみんなにわからないようにウインクをしていくというものでした。
しかし今日は観察者を一人決めて、その人にわからないようにみんなでゲームを進めていくことが重視されました。
ウインクをされたらすぐに、派手に死ななければなりませんが
すれ違い様だとバレる可能性が高まったり。
また観察者がどこを見ているかも意識したり。
嘘で派手に死ぬのは羞恥心がありますが、そこをどれだけつきぬけられるか。
そんなことはさておいて、すぐにバレてしまうとなかなか悔しくて
意地になったりして楽しく盛り上がりました。

ダイアローグの稽古が続きます。
前回来られていない方もいるので、再び女と母の状況を決めてみるという作業をしました。
女は早く目的地に行きたくて母が少しぐずぐずしているという感じがあるのですが
ある参加者から目的地が養老院で女が元気なうちに母親をその施設に入れようとしているのではないか。
二人とも目的地に行かなければならないと考えているが
心のどこかで行きたくないという思いがあるという状況を考えだされました。
これで読み解いていくと作品の質が一変して。
時間が無くてその状況で読み合わせをすることはできませんでしたが
ぜひ次回に見てみたいと思いました。
ダイアローグの稽古はゆくゆくは立ち稽古に発展していくそうです。
皆さんの中からどんな作品が生まれてくるのか楽しみです。