2012年11月21日水曜日

句点で区切る。

11月20日

体調不良や用事があってでお休みが多く
参加人数の少ない稽古となりました。
その分一人ひとりに時間をかけて濃密な稽古ができるわけですが。
まずは参加者さんからのリクエストで発声練習から。
普通の発声練習ではなくイメージから声を導く発声です。
例えば頭の上に天使が飛び跳ねているイメージを持って
それに合わせて声を出したり
自分がゴリラになったつもりで前傾で胸の力を抜いて声を出したり。
普通の発声だと自分から頑張って声を出してしまい
緊張や無理がかかってしまうことがあります。
しかし、イメージや動きといった外の要因から声を出すので
無理のない身体の状態で声を扱うことができました。


前回からの続きのモノローグの稽古です。
一つの長いセリフを句点で人を変えて順番に読んでいく。
長いセリフになると(長い短いはあまり関係ないかもしれませんが)変化に乏しい平坦なセリフ回しになってしまいがちです。
読み方や抑揚ということではなく、長く語るという中に
その話し続けるための変化が必要になります。
それを句点を手掛かりに考察してみようという試みです。
句点を区切りに人が変わるので自然としゃべり方や声質が変わります。
それも一つの変化を生み出します。
他の人のしゃべり方を聞けるようになってくると
それを受けて自分の中で変化を生み出すこともできます。
少し難しい話かもしれませんが、言葉との付き合い方として何かしらのヒントを与えてくれるワークでした。
個人的な印象としてセリフの変化が小さく繊細なものでも
しゃべっている本人にしっかりとしたイメージがあり
そのイメージの変化を明確にもてているなら
伝わる情報量は膨大になるのではないかと感じます。
もう少し試していきたいワークです。