2012年9月26日水曜日

置いてけぼりにしない。

8月25日(火)
今日からの稽古場は本番と同じ402号室。
床にしるしをつけて本番と同じ広さ、同じ位置で稽古をします。
空間の中での自分の立ち位置もわかってくるという寸法です。
本番と同じ景色、同じ声の響き、同じ皮膚感覚。
あとはお客様という存在をいれること。
これが一番大きく作品に影響するのですが。
今日の稽古では声の出し方についての指摘がありました。
とても高度な話で私もしっかりとは理解できていないのですが、
お客さまに届きやすい声とはどんなものかというのを
筒井さんがデモンストレーションを交えて説明されます。
声の高低や大小をつけて振れ幅を大きくすると
聞いていて声に振り回されている感じで意味がとりにくくなる。
声の事もそうですが演技的なことで、お客様に伝えるための助言が筒井さんからありました。
印象的な言葉として「お客さんを置いてけぼりにしない」。
舞台上での相手とのやりとりを丁寧に創作していたところから、
これをどうやって舞台を越えて観ている方に届けるか。
試演会に向けて質が向上していきます。