2012年8月13日月曜日

最初のハードル。

8月7日
体操と発声の基礎稽古に続いて一週あいての名前ゲーム。なんだか以前に比べて場の雰囲気が変ったように感じました。ゲームに慣れてきたというのもありながら、全体的に心地よい緊張感とそこから生じる集中力の高さを感じます。具体的に言うなら名前を呼ばれてから両隣のどちらかをタッチする流れがテンポよくスムーズになっていました。チームとして成熟が始まっている、そんな感じです。スムーズになったところで名前ゲームにルール追加。足踏みのリズムに合わせて二拍で呼びかけて一拍でタッチ、一拍休みの4拍子を繰り返し。一定のリズムに体をのせながら頭を動かす。頭と体を同時に動かすにはどうしたらいいか。端から見ていての感想として、まずは体が意識しないでも動くくらいにリズムに馴染む必要がありそうだと感じます。名前を呼ばれた後に一拍休みをいれたくなったりして少しづつリズムがずれていく。また来週から頑張りましょう。

これまでの脚本や追加のシーンを改めて最初からできているところまでの脚本が配られます。ページ数もふってあるので、配られてところまではこの流れでということのようです。最初のページにはみなさんの役名が列記されています。自分の演じる役の名前が決まるとワクワクしてきます。


試演会の情報が載っているチラシができあがり、そこに少しあらすじが載っているのでこのブログでもある程度お話の内容に触れていこうかと思います。お話の設定としては登山を通して集まった仲間たちの中で一人の行方不明者がでます。そしてその行方不明者が残した、とある「記録」がみつかります。残された人たちは何を感じ、何を見つけ出すのか(または見つけ出さないのか)。

脚本の流れがみえたところで最初から順番に稽古です。独り語りのシーンで台詞のある部分についての解説。そこだけ読んでいるだけでは分からないが、実はその台詞には作品全体の核に繋がる意味合いが含まれているということ。自分で自由に喋る事を決めていい箇所になっているが、そういう観点も交えてもう少し見ている人に印象を残せるシーンにしていきたい。


また新たに増えたシーンで残された人たちが他愛なく喋っている途中でフッとした気まずさから沈黙が生まれるというシーンがあります。いわゆるお芝居の間というものです。脚本で台詞がしっかりあってト書きで間と書かれている場合はそこで黙ってしまえばある程度間のように見えるのですが、今回は即興の途中でみんなで間を作らなければならず、しかもその気まずさをどう捉えるのかも作っていかなければなりません。この間を生み出すという事。今回の作品の核に近づくための最初のハードルかもしれません。