2012年6月26日火曜日

一人で語る。

今日はそよ風ペダルの稽古です。簡単に体操をして発声。呼吸、S音と進めてZ音。今日は一人ひとりちゃんとZ音が出ているか確認。喉と口を震わせているか。ズのウになる前の音を出し続ける。慣れないとズウウウウとウの音になってしまう。一人ひとり筒井さんが確認していき最後に全体で発声をすると響きが変化し全体の音がしっかり震えていて重い感じになりました。
ハミング、母音(アーと声を出す)。大きな声を出すことよりもリラックスして自然に無理のない声の出し方を意識する。短母音(ア、ア、と腹筋で切る)。腹筋だけに力を入れて喉や肩に力が入らないように意識する。腹筋を使って声を出し自分の声を確認するために、壁に手をついてお腹から押しながら発声をして自分の声を聞く。最後に皆で呼吸を合わせてアっと発声。少しのずれが有りますが、それは周りの様子を眼で確かめているからではないかという指摘がありました。それではどうやって周りの様子を掴むのか。それはこれからということで。




作品創作の稽古です。これまでは誰かとやり取りする会話の稽古をしてきましたが、今日は一人で語るシーンを作るための稽古。質問が3つ用意されました。






1.誕生した時の話(どこで生まれたか?生まれたときのことについて親から聞いた話。名前の由来。へその緒の行方。)
2.一番楽しかった、苦しかった思い出
3.小さい頃の夢(職業)それに対しての達成度




実話でも嘘の話でもいいのでということで話を考えて発表していきます。話自体も脚本にするにあたってのエピソードやセリフの参考にしていきますが、筒井さんはこのワークの中で誰に向けてその話が語られていて、その人とどんな関係性や距離感をとっているかを確認されていたようです。関係性の取り方によって語り口調も変わってきます。自分のことを真剣に誰かに伝えたいと語ることの強さ。何かの工夫が有る訳ではないのに胸に迫るものがある。語られたことよりも語っているときのその人の状態、真摯さ。そんなことではないかと個人的に思いました。






2012年6月12日火曜日

そよ風ペダル。

高槻シニアの稽古です。劇団名決まりました。そよ風ペダル。候補としてそよ風とペタル(フランス語で花びらの意味)というのが出ていました。ペタルの響きがペダルに聞こえるということで二つをくっつけての命名。自分たちでペダルを漕いで前進していき、走る中で感じる爽やかで心地よいそよ風を届けていきたいという思い込めています。


体に力が入っていないかを意識しながら体操と発声を。新しい体操として指から初めて、手首、肘、肩、肋骨と回転運動を広げていく。手首から肋骨までを連動させて回転させるととても不思議な動きになります。発声は呼吸からはじめて、声を出しながら顎をゆっくり上下させて喉を意識して一番喉が開いていて楽に声が出せるところをさがしました。最後に筒井さんの合図にあわせて息を吸い、みんなでタイミングを合わせてアっと声を出す。最初はフライングがありましたが数回繰り返すと同時に声が出せるようになりました。


試演会まで時間はあるけれど稽古回数が限られているのでさっそく作品創作に入ります。まずグループを二つに分けまして片方はみんなで一人にあることをしようと誘い、嫌がっている人を最終的に説得する。
もう片方は一人があることをすると発言したことに対して周りのみんなが反対して対立が生まれる。こちらはどちらかが説得される必要は無く、対立が描かれるのを見たいとのこと。
設定を伏せているのでどういったことかわかりにくいですが、人数の差がある中での対立や説得であったり、単純に即興の中で出てくるエピソードであったり、とても興味深いものになりました。
ここから脚本化するために筒井さんがビデオを回して記録を残していましたが、面白いところではおのずと笑いが起きるので、笑いでセリフが掻き消えているのではないかと不安になるほど楽しい即興でした。


最後にグループを3人組4グループにわけて2人が1人を説得するが絶対に説得されない。1組目は説得し始め、2組めは10分後、3組目は30分後、4組目は1時間後と時間の経過を意識しての即興。
演じる前に筒井さんからアドバイスとして時間が経つと説得する言葉もなくなり、疲れてきて体力も減ります。説得したい気持ちはあってももうその話はしていないかもしれません。
しかし説得の話をしていなくとも誰が説得されているのかはわかりたい。実際やってみると演技の導入部分では時間が経過した感じで始めれてもやり取りを続けるうちに夢中になって元気になってしまう傾向にありました。

ドラマを作る上でもちろん何かしらの事件を面白く描くことは大切ですが、それと同時に事件の起こる前や後の何も無いけれども予兆や余韻を感じさせるシーンを作ることは作品の深みを増すことができます。事件が起きてそれが終わった後を演じる。なかなか興味深い稽古でした。











2012年6月5日火曜日

劇団名を分析する。

今日は高槻シニアの稽古です。
まずは体操します。こっそり横で私もやりましたが、いろんな関節が伸びてるし、普段は動かさないところを刺激するのでとても気持ちいいのです。みなさんもこの体操を続けていけば体の感覚が変わっていくのではないでしょうか。


体操を終え発声です。呼吸からS音、Z音と進め今日は歩きながらZ音を発生することに挑戦します。舞台上では動きながら声を出すことが必要になってきます。動きながらも自分の声に意識を持ちつつ、しかし自分の体の感覚や姿勢にも意識を向けておく。また、空間の中で自分がどこにいて、周りがどう動いているかも感じておく。このことが舞台に立った時とても役立ちます。


休憩をはさんで先週候補を出した劇団名を決める話し合いをしました。直接どれがいいという話し合いに入る前に、筒井さんから自分の好きな団体の名前(その団体が好きということでなく、名前として印象に残ったり好感が持てる名前)を出してくださいという提案がされます。みなさん考えながら十数個の団体名が出されました。
では、その団体名が全く自分が知らない劇団の名前だと想像して、チラシなどでその名前を見たときどんな印象を受けるか考えていきます。そうやって名前というものの機能を分析して受ける印象の特徴ごとに種類別にわける作業をしました。その上で自分たちが候補で出した劇団名もその種類の中に当てはめていきその名前がどんな印象を与えるのか分析し、みんなで共有したうえで絞り込みの多数決をします。
ぼんやりとしていた劇団名というものがなんだか身近になったような気がします。普通に多数決で決めるよりも思い入れを込めやすいのではないかと感じます。
時間がなくなり、また思い入れを強くしたぶん、一つに絞り込むのが難しくなったため最終的決定は筒井さんに委ねられ、劇団名の決定は次週に持ち越しとなりました。
はたしてどんな劇団名になるのでしょう。楽しみです。