2012年1月30日月曜日

役をシャッフルする。

高槻シニア劇団プレワークショップも残すところあと二回。
はじめにやるゲームの質もかなりの向上です。
記憶力はさておいて、みなさんの集中力には目をみはります。
集中していることによる、静かな場の空気。
この空気感に身を置くのは、なかなかに貴重な体験です。



ひきつづき作品創作です。
いよいよ大詰めです。
一度演出を加えながら立ち稽古をした後に、役をシャッフルして稽古をしました。
役が変わると作品の印象も変わります。
他の人がやっている演技だったり、
役が変わって自分がした演技だったりが
いろいろ刺激になったのではないでしょうか。
次週はとうとう作品完成及び発表です。
なんだかここで終わるのがもったいない気もします。
さてどんな作品に仕上がるのでしょうか。

2012年1月19日木曜日

セリフの振れ幅。

山口さんのワークショップも6回目を迎えました。
今日のゲームはもういつもやっているのは慣れてきたでしょうということで、新しいゲームに挑戦です。
一つ目はまず、一人ずつ自分の名前と好きな色と好きなスポーツを発表します。
円陣になってスタートの人は誰かの前に立ちます。
立たれた相手は目の前の人の名前を当てます。
覚えてなければ素直に謝りましょう。
当たるか謝るかで位置を入れ替わってまた誰かの前にとこれを繰り返します。
山口さんが手を叩いて1回は名前、2回は色、3回はスポーツを答える。
今までのワークの中でいろんなゲームをやってきたので比較的スムーズにできました。
場が暖まったところで次のゲーム。
ルールはシンプルで周りの人と同時にならないように1から30までの数字を順番に言っていく。
今までやってきたゲームが頭の切り替えに重きを置かれているのに対し
このゲームは全員で作る場の雰囲気をどうとらえるかに重きを置かれている気がします。
場の雰囲気を感じるためにどういう集中の仕方をしたらいいか。
何度かやっていく内にあきらかに場が静まり雰囲気が変わってきました。
一度1から30まで言えたら、同じ人が同じ数字を言って再現しました。
山口さんから理想的なセリフを言う感覚というのはその再現の時の状態よりも、誰が数字を言うのだろう探りあっている中で発せられる状態だと言う事が述べられました。


初見の方もいたのでもう一度読み合わせから始まります。
棒読みでセリフを読んでみます。
感情がこもる事と込めない事を体感し、その振れ幅を知り調整できることを考えました。
お休みの方の代役などを決めて、さっそく立ち稽古です。
今回はシーンを区切って演出をつけながら稽古が進んでいきました。
最初にやった時に比べると、脚本上の面白みが出てきて少し楽しく見やすい作品になってきました。
残り二回ですがどこまで仕上がっていくのでしょうか。
残り稽古日数を考えると、なんだかもったいないような。
最終日の発表が楽しみです。




2012年1月11日水曜日

作品創作がはじまりました。

新年あけましての最初の高槻シニアワークショップです。
年始のお休みを挟んでの一週間ぶりのワークになります。
まずは呼びかけとタッチのゲームから入りました。
みなさん間が空いたのでうまくできるかしらと不安がられていましたがやりはじめるとそんなことは杞憂に終わり、
体が覚えているのですぐに思い出してゲームを楽しみました。
今日の二つ目のゲームは以前一度やった声と手のポーズを隣に送っていくゲームでした。
今回はそれを発展させて、隣だけでなくどの人に送ってもいいというルールで行い、最終的には二つの声と手のポーズが同時に送られていきました。
かなり複雑で難しいワークでしたがとても興味深く見ていました。
舞台上では全体の流れを感じながら、相手の役者と関係をとりつつセリフをしゃべり
与えられた演出を演じと同時多発的にいろいろなこと行う必要があります。
それを可能にするのにこういったゲームは難しいことを楽しみながら行えて、とても有益なのではないでしょうか。


一週間の休みの間に山口さんは今回のみなさんのための脚本を書かれてきました。
まずはキャスティングが発表され一度みんなで読んでみす。
設定はとある映画の製作会議です。脚本の最初のページにはそれぞれのキャラクターが抱えている問題や特徴が記されていました。
一度読んだ後に山口さんからお話の設定やキャラクターについてのさらに詳しい説明が行われ、みなさんからわからなかったところの質問が行われました。
脚本では制作会議を準備しているところから始まるまでの少しの部分しか描かれていませんが
設定などの説明を聞くと長編の本当に最初の部分という感じで
これが作品として書き上げられたら、どんなに面白いことになるのだろうと胸がおどりました。
今回はワークの日数的に今ある最初のシーンを仕上げることを目的とされるそうですが、できることなら一つの長編作品として仕上がったものを見てみたい思いにかられました。

作品の設定を共有したところで今日の課題は舞台に立っていて自分がセリフのないときに何をするか、できるかをさぐってみるということをしました。
そのために簡単に机やイスで簡単な舞台装置を作ってみて
そこで実際に動きながらセリフをしゃべってみました。
今回のみなさんのために書かれているからなのか、実際に動いてみるとみなさんの持ち味というか雰囲気がいかんなく発揮され、笑いも生まれ盛り上がっていました。
今回のお話をジャンルにわけるならシチュエーションコメディになると思います。
最後に向けて笑いのある楽しい作品に仕上がるよう創作していけたらと思います。